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御坊市文化賞に個人は司法書士の岡本恒男氏、団体は御坊短歌会 〈2023年10月15日〉

2023年10月16日 08時30分00秒 | 記事


岡本恒男氏

御坊短歌会


 令和5年度御坊市文化賞に、個人は司法書士の岡本恒男氏(69)=熊野=、団体は御坊短歌会(黒田有希子代表)が選ばれた。岡本氏はまちの身近な法律家として活動するかたわら市社会福祉協議会長などを務め、社会奉仕活動、市の生活文化向上に大きく貢献。御坊短歌会は前身を含めて70年以上の歴史があり、短歌の普及発展、伝統文化の継承に大きく尽力。表彰式は11月2日午前10時30分から市民文化会館で行い、三浦源吾市長から賞状と記念品が贈られる。今年で48回目。今回を含めて受賞者は80人、31団体。

 岡本恒男氏 昭和52年に関西大学卒業後、司法書士事務所を開設し、まちの身近な法律家として46年にわたり活動。常に依頼者に寄り添った姿勢から信頼も厚く、地元企業や住民から親しまれ、信頼される司法書士として地域における司法書士会の第一人者として業界をリード。
 御坊ロータリークラブ会長を務め、創立50周年記念事業では昭和39年の東京五輪招致に貢献した御坊ゆかりの和田勇氏を紹介するDVD作成等に携わり、ロサンゼルスの和田氏宅も訪問。現地で集めた資料等は和田氏が名誉市民第1号に選ばれた際の貴重な参考資料になった。次代を担う子どもを対象にした和田勇物語感想文コンクールにも積極的に取り組んでいる。
 平成29年に官民で設立した和田勇顕彰会の立ち上げに当初から関わり、設立後は事務局長として顕彰活動に力を尽くした。令和元年12月から市社協会長を務め、地域福祉向上にも献身的に取り組んでおり、住民生活に寄り添った活動や社会奉仕活動は市の生活文化向上に大きく貢献した。
 岡本氏の話 身に余る光栄で感謝に堪えません。大学卒業の年に司法書士試験に合格し、仕事をしながら地域社会のお役に立ちたいとの思いは今も変わりません。今後も自分なりに地域に貢献できるよう、地域の方々のお役に立てるよう精進していく所存です。
 御坊短歌会 昭和52年に結成。前身の御坊文化協会短歌部の活動期間を含めると70年を超える。会則の「特定の結社や流派に所属せず、会員の自由な短歌の研鑽と相互の親睦を図る」ことを目的に先人たちの意志を引き継ぎ、毎月例会を行うなど活発に活動。
 短歌は日々の生活の中の感動から生まれるもので、その感動を「五・七・五・七・七」の31文字の中で語彙を選びながらいかに自分の思いを凝縮させ、心地よく詠み上げることが醍醐味であり、例会では会員が互いに短歌を詠み、意見を出し合い、議論しながら相互の上達につなげている。
 若い世代の入会が少なくなっている中、より多くの人が短歌にふれ、興味を持ってもらえるように中央公民館、まちかどミュージアムへの展示を積極的に行うなど愛好者の増加、新規会員の育成に向けた取り組みも続けており、短歌の普及促進、伝統文化の継承に大きく貢献している。
 黒田代表の話 大変栄誉ある賞をいただき誠にありがとうございます。これまでの諸先輩方の活動をはじめ、短歌を通して多くの皆さまと関わり、そして応援していただいたお陰です。この度の受賞をさらなる励みとし、短歌を通じて地域文化向上に努めていけるよう頑張ってまいります。


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