見物客らを楽しませた屋台の川渡御
日高地方の秋祭りトップを切って2日に行われた印南町の山口、印南両八幡神社祭礼「印南祭」は、午後から印南川を屋台や御輿が渡る全国でも珍しい川渡御があり、多くの見物客でにぎわった。5日には日高地方最大の御坊祭が行われるなど11月3日まで1カ月にわたる秋祭りシーズンとともに日高路は秋めいてくる。
印南八幡神社祭礼は午後から4基の屋台と御輿が道中を練り歩いたあと、2時40分すぎからメインの川渡御が始まり、のぼりに続いて若中らが担ぐ光川、東山口、宇杉、本郷の屋台、さらに御輿と次々に印南川に入った。今年は干潮時にあたり最深部でも足が付くほど水深は浅く、川渡御にとって状態は良くなかったが、若中らは川の中で屋台を競り合うなどしながら対岸へと渡り、詰めかけた見物客らを楽しませた。漁港内の御旅所では県無形文化財の天狗と鬼、獅子舞が太鼓や笛の音が一切ない無音で舞う東山口の重箱獅子や各区の獅子舞を奉納した。
山口八幡神社祭礼は午後、西山口の屋台も加わり、印定寺から御坊市名田町の野島、上野、楠井、印南町の津井、浜、地方の7台の屋台と御輿が狭い町中の道中をせり合いながら印南漁港のお旅所まで練り歩いた。御旅所で地方区の雑賀踊り(ケンケン踊り)や野島、上野の奴踊り、楠井の耕作立願踊りに続いて各地区の獅子舞が一斉に奉納した。
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