12月1日に開所する第2陽だまりホーム
社会福祉法人和歌山県福祉事業団(日置美次理事長)が印南町西ノ地地内に約8000万円をかけて建設していた障害者が入所するグループホーム「第2陽だまりホーム」が完成し、12月1日に開所の運びとなった。11月26日には内覧会を行い完成を祝う。グループホームは印南町が福祉の充実につながると建設用地を無償貸与し、同事業団が障害者福祉サービス施設整備を進め、令和3年4月に1棟目のグループホーム「陽だまりホーム」を開所、今回の2棟目のグループホーム開所で整備事業は完了する。
グループホーム(共同生活援助)は数人の障害者が共同で生活する施設で、専任の世話人が食事の支度や障害者の相談に乗るなど日常生活の支援を行うもので、孤立を防ぎ、生活への不安軽減、共同生活による身体・精神状態の安定などが期待される。2棟目となるグループホームは今年3月から着工し、延床面積245平方メートルに、浴室やトイレも備えた障害者が入居するワンルーム型の居室8部屋のほか、キッチンやリビング、ダイニングルームが設けられており、1棟目とほぼ同じ造り。2棟目の開所に伴い、短期入所を新たに併設し、緊急時の受け入れや体験利用の促進に取り組む。定員は共同生活援助7人と、短期入所1人で共同生活援助の入居者はすでに決まっている。
内覧会は26日午前10時から行い、日裏勝己町長や堀口晴生町議会議長、地元の町議、区長らが施設を見学する。
印南町は日裏町長が3期目の公約の一つとして掲げた「『思いやりと安らぎ』の希望をもてるまちづくり」の中に、障害者(児)が安心して暮らせるよう、各種施策(障害者グループホーム建設等)の充実を図る――を盛り込んでおり「福祉の充実につながる」と、平成24年度から取り組んでいる上道改良住宅建て替え事業で取り壊した住宅跡地1662・46平方メートルを区画整理し、事業団に無償貸与してグループホーム建設を後押した。
県福祉事業団は同町西ノ地、切目社会教育センター近くで障害者通所施設(就労継続支援事業B型)「作業所『陽』(はる)」を運営。同施設も町が用地を無償貸与している。
第2陽だまりホームの施工は巧細川組(株)=御坊市岩内、細川幸三代表=、設計・管理は(株)寺前則彦設計室=印南町西ノ地、久岡政弘代表=が請け負った。
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