紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

日高川町、ふるさと納税下位脱却へ懸命 〈2023年10月13日〉

2023年10月13日 08時30分00秒 | 記事


温州ミカンが人気で9月は過去最高の
寄付額だった日高川町のサイト


 ふるさと納税寄付額実績で、一昨年度は県下30市町村の29位と低迷する日高川町は、令和4年度から共通返礼品に参画し、ポータルサイトを追加開設するなどして1つ順位を上げ28位に。今年度は、10月からの寄付額に対する経費率厳格化を前に、駆け込みが増えた9月は過去最高の2570万円を記録した。9月までに3626万円と過去最高ペースだが、今月からの制度変更による反動があり、残る3か月は見通しが厳しく、町ではサイトをさらに2つ増加するなど下位脱却に懸命だ。

 日高川町では返礼品を特産品に特化していたため、令和2年度の実績で県下30市町村で25位、3年度はさらに順位を下げて29位と低迷。地場産業振興と育成を目指す久留米啓史町長の方針で、これまでは町内事業者が生産する町特産のかんきつ類やアユの加工品など地元特産品に特化していたが、共通返礼品がないため地元特産品も伸び悩んだ。
 下位脱却を目指して一昨年10月頃から周辺市町村と同様に共通返礼品を加え、新たなポータルサイトを追加開設して9サイトにするなど方針転換。令和4年度は、前年度の約3700万円から約5600万円に増加したが、依然として管内では最下位、県下でも28位と低迷している。
 今年度の寄付品目約9割が特産のかんきつ類で、中でも温州ミカンが人気で上位3品を占める。1位の「若野の早生みかん」は寄付額1万~1万1000円の10キロ入りが700ケースがすぐに完売する状況で、出品量が増えれば寄付額が増加する余地は十分にあり、下位脱却には栽培者らの出品協力も必要となりそう。担当の企画政策課では「例年は年末にかけて寄付額が増加するが、10月からの制度改正で寄付額が減っていて楽観視出来ない。人気のかんきつ類の出品量増加や新たな地場産品の掘り起こしなどに努めたい」と話す。


 その他の主なニュース

弘武館の塩路隼史君(川辺西小)が県剣道体験作文発表会で最優秀賞、近畿大会へ

高円宮杯U-15サッカーでカナリーニョFCリオが優勝、日高地方5人活躍

U18陸上大会に永江翔太朗君(紀央館高)が円盤投で出場、活躍に期待

県小学生ソフトテニスで田端一葵君(印南小)優勝、中島海成君(印南小)中江優彩さん(塩屋小)準優勝