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由良町こびき防災公園が完成、桜も植樹 〈2023年8月19日〉

2023年08月19日 08時30分00秒 | 記事


新たに造成し、防災倉庫などを設置

区民で植樹した桜の木


  由良町小引区が整備した「こびき防災公園」が完成、20日午前11時から記念式典を開く。式典に先駆け、午前9時から小引区自主防災会(会長・内芝善明区長、区民93人)が独自の「総合防災訓練(防災祭)」を実施。町、日高広域消防本部、県の協力を得て炊き出し、資機材点検、救急対応など訓練し災害に備える。

 防災公園は平成30年から着手し、面積は約2000平方メートル。区や区民が提供した土地を活用し、同年12月に防災広場(面積約500平方メートル)が完成。海抜23・7メートルあり、広場内に防災倉庫、アウトドア用テーブル12台を置き、周辺の避難路も整備し避難灯(17基)を設置。その後、区民提供の土地を新たに造成して倉庫、あずま屋、避難誘導灯を設置し、今春に区民で桜の木30本を植樹。県や町の補助金を活用、区も負担し、2500万円をかけ5カ年計画で整備し4月に完成した。
 防災倉庫は2つあり、1つは全区民1日分の非常食と飲料水、寝袋、ランタン、マスク、救急セットやレスキューセットなどを備え、もう一つの倉庫にはプラスチックケースを置き、避難後に必要となる防寒着、靴、手袋、ティッシュペーパー、新聞紙などを世帯ごとに保管している。
 同区は県下一斉の津波避難訓練に加え、独自に炊き出し、ケガ人を想定した救護訓練、ワークショップ、早朝に避難訓練を実施するなど防災対策に力を入れる。区で防災計画も作成し、避難が困難な住民を把握しサポート態勢を整える。植樹した桜は1本ごとに世話する区民を決め管理しており、今後は桜まつりなどを企画し、避難場所としてだけでなく、住民の憩いの場として活用したい考え。
 訓練は午前9時から開始。地震を想定し、防災行政無線で放送し避難行動要支援者を支援・声掛けしながら防災公園へ避難。その後、調達班がかまどベンチを使って炊き出し(カレー作り)、救護班が資機材点検、消火・救出班は日高広域消防本部から救急対応、救急車や消防車の設備、消火栓の接続方法を学ぶ。
 完成式典には来賓の山名実町長らが出席し、主催者あいさつ、来賓祝辞、土地提供者にお礼の品を贈呈。11時30分から小引コミュニティーセンターで県の地震体験車「ごりょう君」による地震体験もある。
 内芝会長は「小引は津波の第一波が24分で到達すると想定されており、住民には30分で防災公園に避難するよう呼びかけ訓練しています」とし「自分たちの手作りの公園に集うことで防災意識を高めてもらいたいし、子ども会、女性会、老人会など各種団体のいろんな活動に活用してほしい」と話した。


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興国寺(由良町)灯ろう焼きで先祖の霊を供養 〈2023年8月18日〉

2023年08月18日 08時30分00秒 | 記事


檀家の切子灯ろうを焼く

無常堂で経をあげる


 由良町門前、開山・興国寺(山川宗玄住職)で16日夜、うら盆の伝統行事・灯ろう焼きが行われた。毎年15日に実施しているが台風7号の影響で順延。鎌倉時代から750年以上続く伝統行事で県無形文化財に指定されており、寺の大灯ろう、檀家が持参した切子灯ろうを焼いて先祖の霊を供養した。

 新型コロナウイルスの影響で4年前から土傭担ぎや松明踊りが取りやめとなり、今年もなし。台風による順延は令和元年以来。
 午後7時過ぎから切子灯ろうを手に檀家が集まり境内に整列、8時前から法堂で法要が行われた。この後、太鼓を先頭に六斎念仏衆、僧侶や檀家が法堂を1周し、境内から約500メートル離れた無常堂へ移動。
 釜場に火がつくと、六斎念仏衆が唱える「えーなーあーむーあーみーだーあーんぶ」の念仏や読経が響く中、檀家の岡良次さん、裕加里さん夫妻=門前=が奉納した高さ約4メートルの大灯ろうを皮切りに、檀家の白張り(初盆)や色張り(3回忌・7回忌など)の切子灯ろうを投げ入れ、燃え上がる火柱に手を合わせ先祖の霊を供養、在りし日をしのんだ。
 コロナ禍以降、4年連続で土傭担ぎや松明踊りが行われず、檀家から「今年もなかったので、ちょっと寂しいですね」との声が聞かれた。台風で順延となったが、粛々と行われる伝統行事をスマートフォンやカメラで撮影して記録に残す人もおり、地域で守り続ける伝統行事は後世へと受け継がれていく。


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湯川さん(東京在住)がレンタサイクルで日高町地域活性化へ 〈2023年8月17日〉

2023年08月17日 08時30分00秒 | 記事


景観の良い日高町をクロスバイクで!!


 湯川洋さん(55)=東京都豊島区在住=が、父親のふるさと日高町で、地域活性化の取り組みを進めようと、一念発起。地域の景観の良さなどを自ら走って体感してもらいたいと、9月からレンタサイクルをスタートさせる。これを前に、今月23日から27日まで町民限定で試し乗り体験会を開き、クロスバイクの特徴を周知する。

 父親の章さん(92)が志賀(柏)出身で「息子が親父の生まれ育ったふるさとに何か貢献するのも良いのでは」と思い、人口が増えている日高町だが、地域活性化へは観光で訪れる人を増やさねばと、アウトドアの事業を展開するよう湯川さんが代表の「Micro Orchestora」という会社を高家に設立。
 まずレンタサイクル「HAPPY COME COME」を9月18日から始めるよう準備。「TREK Bicycl」というアメリカ本社の総合自転車メーカーのクロスバイク11台(うち5台は電動アシスト)を用意。今後、地域の良さを知ってもらうためのコース設定にも取り組む予定で、料金設定なども検討している。
 これを機会に23日から27日までの5日間で各日午前10時から午後4時30分まで(最終日午後3時まで)と時間設定し、町民だけに限り1人2時間まで試乗会を計画。料金は「お気持ちで」とし、無料でも構わない。受付場所は町中央公民館裏の駐車場。「頂いた料金は全額、ベンチの製作に使い、町に寄贈する」としている。
 直接来ても、空いていれば、すぐに貸し出しできるが、事前予約を呼びかけている。クロスバイクのため、小学5年生以上から乗車でき、児童の乗る場合は、大人も付き添いが必要。ヘルメット貸出もある。飲み物持参のこと。
 日高町内には産湯海水浴場や町立温泉館「海の里」みちしおの湯、西山ピクニック緑地、紀伊日ノ御埼灯台、熊野古道など観光名所があるほか、普段通る海岸線や山間などでも景観が良い地域があるという。湯川さんは「日高町は良い景観がそろっているが、それらを巡る手段がなければならない。自転車は思っている以上に気持ちいいんだと感じてもらえたら。赤色のクロスバイクが走っていたら、レンタサイクルで周っている人だとわかっていただけるようにしたい」と話す。
 レンタサイクルに合わせて、テントサウナも展開したい考えで、この取り組みは、公益社団法人わかやま産業振興財団(島正博理事長)の、わかやま地域課題解決型起業支援補助金で事業採択されている。
 試し乗り体験会などへの問い合わせは、湯川さん(電話090・1909・0201)へ。


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日高川(12日)、印南(13日)両町で夏祭り開催 〈2023年8月15日〉

2023年08月16日 08時30分00秒 | 記事


切目川ダムを彩る花火(真妻夏祭り)

日高川上空を彩る約1000発の花火(日高川町夏祭り)


 日高川町夏まつり実行委員会(会長、黒田量也・町商工会長)主催の夏祭りが12日に高津尾の日高川ふれあいドーム周辺で、13日には印南町真妻地区の有志でつくる「真妻やまびこ塾」(山本育男代表)主催の夏祭りが高串地内の切目川ダム周辺で開かれ、アユのつかみ取りやビンゴ大会などのほか、花火もあり親子連れらでにぎわった。

 日高川町夏まつり コロナ禍の影響で昨年は花火大会だけだったが、今年はアユのつかみ取りやステージイベントなど4年ぶりに従来どおりに開催。約1000発の花火が日高川上空を彩り大勢の観客が訪れた。
 午後から日高川ふれあいドームでアユのつかみどり大会を開催。多くの子どもたちが水しぶきを上げて楽しみ、会場で炭焼き体験で焼き立てのアユを味わった。夜の部ではドーム内でステージイベントがあり「美山太鼓」が盛り上げた。
 メインの花火大会は午後8時から、スターマインなどの仕掛け花火約1000発を打ち上げ。会場周辺には多くの人だかりができ、各夜店には長蛇の列ができるほど大勢の人出で賑わった。
 真妻夏祭り 「切目川ダムの夏夜~水源地の村の本気の夏祭」と銘打ち「環境について考える・生き物について考える・地域について考える」をテーマに、地元民が育てた「真妻のメダカすくい」や、真妻地域に住む川の生き物を観察・触れ合えるコーナーのほか、水鉄砲での射的ゲーム、賞品総額10万円のビンゴ大会の多彩な催し、各種フードコーナーも出店。家庭用ゲーム機「任天堂Switch」やテレビなどが当たるビンゴ大会は盛り上がりを見せ、打ち上げ花火がフィナーレを飾り、訪れた1000人の来場者を楽しませた。


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御坊市が対話型生成AI活用へ実証実験 〈2023年8月13日〉

2023年08月14日 08時30分00秒 | 記事


専用ネットワークで対話型生成AIを利用する職員


 御坊市は、生成AI(人工知能)を業務で活用できないかを検証するための対話型生成AI実証実験を行い、利用した職員のアンケート調査を参考に来年度からの予算化、本格活用を検討する。職員から「業務の効率化につながりそう」と好意的な意見が多かったが、情報漏えいや著作権侵害などデメリットもあるため、活用の際はガイドラインを策定するなど問題が生じないように努める。

 対話型生成AIは(1)庁内や市民向けの文書作成(2)国からの通知を分かりやすい言葉に要約(3)あいさつ文の作成(4)新たなアイデア発想に使う(5)業務の進め方のアドバイスをもらうなどに利用できることから、外部に情報が流出しない自治体専用コンピューターネットワークで、7月5日から8月3日まで職員対象に民間事業者提供サービスを使って実証実験を行った。
 利用に当たっては(1)業務以外の目的で利用しない(2)機密性の高い情報や個人情報、守秘義務のある情報は入力しない(3)業務における最終的な判断の責任は人間である各職員にあり、対話型生成AIは単なる補助的なツールとして利用する(4)情報をうのみにせず、あくまでも参考情報、たたき台として活用する(5)生成AIで作成された文書を、そのまま公文書や公開文書として使用しない、の注意事項を徹底させた。
 利用した職員は「数回利用したが、使いこなせば便利だと感じた」「お知らせ文作成に使ったが、良いひな形だったので時間短縮できた」「ネットで検索する感覚で利用でき、便利だった」「会議録作成で使った。会議中に書記、メモをする必要がないため、負担がかなり減った」と好意的な意見が多かった。
 一方で「会議録や議事録の要約、箇条書きには便利だが、すべての文字起こしとなると、話し言葉の変換ミスなどが目立ち、見直して手直しと、二度手間になった」「財政状況を市民に分かりやすいように説明する文書作成に使ったが、学習不足なのか、うまくいかなかった」「複数の人が活発に議論する会議では、向いていないかも」などの意見もあった。
 現在、利用した職員へのアンケート調査を行っており、その結果をもとに来年度以降、本格的に業務に活用するか、庁内で議論、検討する。膨大なデータを学習するAIは便利な半面、情報漏えいや著作権侵害などリスクもあり、全国の自治体でも積極的に活用するところ、様子見など対応はまちまち。活用する際はガイドラインを策定し、自治体専用ネットワークを使うなど万全を期す考え。


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日高川町 マイナカード利用の証明証コンビニ交付サービス、半年で200件余 〈2023年8月11日〉

2023年08月12日 08時30分00秒 | 記事


コンビニに設置のマルチコピー機の
画面から発行できる


 日高川町が、今年2月から管内で初めて導入したマイナンバーカードを利用した全国のコンビニ等で住民票と印鑑証明書を取得できる交付サービスは、開始から半年間で200件を超す利用があった。両証明書の発行は半年で約2700件あり、全体の約8%がコンビニ等で発行された。役場の時間外や休日に全国どこでも発行できることで住民の利便性が向上した。

 日高川町は県下で12市町目に交付サービスの運用を2月1日からスタート。コンビニ等での発行は初月の2月が住民票、印鑑証明書あわせて33件、その後も毎月33~38件の利用があり、窓口で発行した2531件に対し、コンビニは200余件で、4月以降は全体の1割程度の割合で利用されている。全国では、別人の住民票が誤発行されるトラブルも発生したが、同町は小規模自治体向けの自治体基盤クラウドシステムを活用しており、トラブルは1件もなかった。
 マルチ機能を備えたコピー機は、コンビニやショッピングモール等全国5万6000カ所以上にある。町内に限らず、全国どこからでもマルチ機をパネル操作し、マイナカードをスキャンすれば役所で発行するものと同様の書類が取得できる。運用後、役場窓口に印鑑証明書の発行に訪れた町民が、発行に必要な印鑑登録カードを忘れたが、マイナカードを使って隣接するコンビニで発行したケースなどもあったという。
 同書類の発行は、平日の役場業務時間内に限られていたが、コンビニなどの場合は午前6時30分から午後11時までなら休日も取得できる。手数料は住民票、印鑑登録証明書ともに1通200円と変わらないため、住民の利便性は高まるとともに、役場の来庁者が多い時などには担当課の業務削減にもつながっている。
 発行にはマイナンバーカードと利用者証明用電子証明書の暗証番号(4ケタ)が必要で、同カードに同証明書を登録していない人、15歳未満の人、成年被後見人、転出済みの人、DV等支援措置などで交付制限を受けている人や世帯は利用できない。


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「第5回納涼夏祭り」26日、日高町産湯海水浴場駐車場内で開催 〈2023年8月10日〉

2023年08月10日 08時30分00秒 | 記事


ポスターを作りPRする山田部長


 日高町商工会青年部(山田周平部長)は26日、産湯海水浴場駐車場内で第5回納涼夏祭りを開く。ステージイベントはないが、子どもたちへ夏の思い出にミニ四駆教室を計画するなど4年ぶりにイベントを盛り込むことでコロナ禍前の催しに復活。中紀随一の美しさを誇る同浴場をバックにミニ花火打ち上げで締めくくる。

 同部は、恒例だった「ひだかニッコリゆかたフェスタ」を地域振興へ新しく発展させようと、地域の観光資源である同浴場の有効活用に着目して平成29年に初開催。令和元年の第3回まで毎年続けたが、新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続で中止となり、昨年、3年ぶりに開催。感染第7波を考慮し、町内の子どもたちに限定、時間も1時間半短縮し、ステージイベントもなくして、大々的に呼びかけず計画した。
 3年ぶり開催の上、規模縮小したが、口コミで広がり、多くの子どもたちが訪れるほど。今年は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後、イベントへの制限がかからない状況で、少しでも多くの子どもたちに楽しんでもらおうと、企画した。
 開始時間も午後3時からのコロナ禍前通り。「ゆかたコンテスト」はないが、できるだけ着て来てもらおうと、浴衣姿の小学生以下来場者のうち先着100人には、お菓子詰め合わせをプレゼント。焼きとうもろこし、かき氷、カレーなど昨年より食べ物のブースを増やし、射的やスーパーボールすくい、当てもののゲームコーナーも設営。ミニ四駆教室は当日受付の子どもたちを対象に先着20人で1人参加費1200円。参加者はミニ四駆の組み立て方を教えてもらい、コースを設けレースも。午後7時頃に、浜辺の一角からミニ花火を打ち上げる。
 当日、食券・ゲーム券は正午から販売を開始。混雑にならないように、できるだけ早めの購入をと呼びかけており、山田部長は「夏休み最後の思い出づくりに、ぜひ遊びに来てください」と話している。
 問い合わせは、町商工会(電話63・3611)へ。


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御坊ボーイズ所属の村上蒼佑(切目中)、石家幸宗(湯浅中)両選手が世界の舞台へ 〈2023年8月9日〉

2023年08月09日 08時30分00秒 | 記事


大会に向け力を込める村上選手(右)、石家選手


 中学硬式野球の和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースに所属する村上蒼佑選手(14)=切目中3年=が元メジャーリーガーの野茂英雄氏が総監督として米国に遠征する「JUNIOR ALL JAPAN」、同じ所属の石家幸宗選手=湯浅中3年=が日本少年野球連盟主催の世界少年野球大会に出場する西日本選抜のメンバーに、それぞれ招集された。

 村上選手は小学1年から印南ファイターズ少年野球クラブで野球を始め、中学校から御坊ボーイズ入り。身長165センチ、体重56キロの右投げ右打ち。副主将を務め、失策が少ない堅実な守備が売りで、3番に入り、打撃も1球で仕留められる勝負強さが光る。
 今回の「JUNIOR ALL JAPAN」は、野茂氏が総監督のNOMOJAPANと称され、全国の中学生15人を選出。すでに結成式や合同練習を行っており、村上選手は守備を買われて二塁手での出場となりそう。8月21日から米国ロサンゼルス入りし、22日にMLBのサンディエゴ・パドレス対マイアミ・マーリンズの試合を観戦、23~26日に米国のチームと試合を行ったり、招待ディナーなどもある。
 普段、御坊ボーイズでは遊撃手だが、内野守備の安定感には定評のある村上選手は「レギュラーを取れるように頑張り、思いっきりプレーし、少しでも勝てるようにしたい」と意気込んでいる。
 石家選手は小学2年から湯浅少年野球クラブで野球を始め、中学校から御坊ボーイズに所属。身長168センチ、55キロ、右投げ左打ち。チームでは二塁手を務め守備に自信があり、長打を打てる先頭打者で走攻守がそろう主将としてチームを引っぱる。
 世界大会は10~13日に豊橋市民球場などで開き、日本から西日本、中日本、東日本の3選抜チームが出場し、米国やメキシコ、韓国、中国など12チームが参加する。石家選手は西日本選抜20人のうちの1人。「持ち味を出して全力でプレーし、世界一をとりたい」と抱負を述べた。
 御坊ボーイズの山崎幸二会長は「守備が売りの2人で、どれだけ打てるかが鍵。いい経験を積んでほしい」とエールを送った。


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日高川の干潟観察教室に親子連れ44人が参加 〈2023年8月8日〉

2023年08月08日 08時30分00秒 | 記事


干潟で生き物観察を楽しむ子どもたち

古賀教授撮影のシオマネキ
(右の穴には別の雄の個体が入っているよう)


 御坊市の塩屋公民館、塩屋文化協会主催の「日高川の干潟観察教室」は6日、天田橋下流の日高川河口で行われ、親子連れ44人が参加した。日高川河口の干潟は、環境省の「日本の重要湿地500選」に選ばれた県内5カ所の干潟の一つで、絶滅危惧種など希少な生き物が生息している。

 講師の古賀庸憲・和歌山大学教育学部教授が、日高川河口干潟の重要性、大切さを説明したあと、参加者は干潟に降り、思い思いの場所で生き物採取、観察を楽しんだ。アシハラガニが多く、トビハゼなども見つけた。ハゼ類で詳細の分からないものは県立博物館に写真を送った。
 観察中には古賀教授が絶滅危惧Ⅱ類のシオマネキの生息を確認し、写真に収めた。日高川の干潟はシオマネキの県内最大級の生息地。同じⅡ類のハクセンシオマネキは多く生息しているが、シオマネキの生息数は少なく、希少な生き物のひとつ。アシ原の拡大とともに数が減少しているのではないか、とのこと。
 昨年は中止のため、今回が初めての観察会。主催者は「子どもたちの興味、関心は強かった。親御さんが子どもさんに必死についていく姿が印象的だった。有意義な会になったので今後も続けていきたい」、古賀教授は「子どもだけでなく、お父さん、お母さんも熱心に観察や採取に取り組まれていた姿が微笑ましかった」と話した。


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御坊市 協議会設立し防犯組織化推進 〈2023年8月6日〉

2023年08月07日 08時30分00秒 | 記事


市内全域に自主防犯活動の輪を(写真は薗自主防犯組織隊)


 御坊市内の自主防犯パトロール隊などが連携し、自主防犯組織連絡協議会(仮称)設立に向け、準備を進めている。市内自治会単位の自主防犯組織率は29・2%で、自主防災組織率71・4%と比べ極端に低い。市内の犯罪発生率は県下市町村でも高く、特殊詐欺被害も県下で急増している中、犯罪や被害の未然防止に向け、協議会を設立し、横の連携を強化するとともに未設置の自治会に組織化を働きかけながら防災との両輪で「安全、安心なまち」づくりに取り組みたい考え。

 市内では、20年以上活動している北塩屋区自主防犯パトロール隊を筆頭に西富安地区地域安全パトロール隊、北野口区自主防犯組織隊、財部地区自主防犯パトロール隊(11町内会)下野口防犯会、小松原区自主防犯委員会、薗自主防犯組織隊(10町内会)島東正会自主防犯組織隊の8団体が組織化されている。
 それぞれの地域で月1回夜間パトロールを行ったり、学校下校時にパトロールするなど地道な活動を続け、街頭犯罪等が大幅に減少するなど地域の治安、防犯に貢献しているが、市内世帯数に占める自主防犯組織率は29・2%しかない。自治会単位で規約を設けて活動している自主防災組織率71・4%と比べても極端に低いのが現状。
 市内の令和4年刑法犯認知件数は94件、街頭犯罪数は35件で横ばいか減少傾向にあるが、県下市町村別犯罪率は元年と2年がワースト1位、3年が6位、4年が7位と上位に入る。県下では高齢者等を狙った特殊詐欺被害も深刻化。今年は6月末で被害額が1億7359万円に達し、早くも4年中の1億7313万円を超えた。市内でも昨年2件162万円、今年は1件30万円の被害があった。
 この現状に危機感を持った酒本和彦・薗自主防犯組織隊長、松本佳久・島東正会自主防犯組織隊長が中心となり、他の自主防犯組織に呼びかけ、協議会設立の準備を進めている。情報共有など横の連携を深めるとともに未設置の自治会に自主防犯組織づくりを働きかけたい考え。9月中の協議会設立をめざし、設立後は市民文化会館で啓発イベント開催も考えている。
 発起人の一人、薗の酒本隊長は「自主防犯組織が連携して『1本の矢よりも3本の矢』と強いものにすることが安全、安心なまちづくりにつながる。自主防犯組織率をせめて自主防災組織率と同じ70%まで引き上げたい。防災、防犯の両輪で活動の幅を広げ、市民の意識向上に努めていきたい」と話している。


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