完成したこびき防災公園に避難する区民
「防災意識の向上を図りたい」と内芝会長
由良町小引区自主防災会(会長・内芝善明区長)は20日、5年の歳月と総事業費2500万円をかけて同区内に整備し完成した「こびき防災公園」で完成記念式典と総合防災訓練(防災祭)を行い、防災意識の向上を図るための決意を新たにし、万が一の災害に備えた。
訓練は午前9時に地震発生を想定。防災行政無線により放送され、区民が同公園まで走って避難。介護が必要な人らは同町消防団を中心に構成する救助班が、車いすを押したり、手を引いたりして、サポートを受けながら避難。小引は津波の第一波が24分で到達すると予想されているが、今回の訓練に参加した約60人は15分30秒で完了した。
このあと、調達班、救護班、消火・救出班に分かれ、カレーの炊き出し、資機材点検のほか、墓地公園では、日高広域消防職員から、救急対応の仕組みや救急車、消防車の設備、消火栓の接続方法などを聞いた。
午前11時から完成記念式典。内芝会長は「防災公園は、区民の活動、癒やし、そして防災意識を高める場所。今後、大きな災害でけがなどをする人がないよう十分活用していきたい。町内の自主防災組織の先頭に立って訓練を重ねていきます」とあいさつ、来賓の山名実町長も「各防災組織があるが、町内で小引区が一番進んでいると思う。小引区の誰もが被害にあわずに避難できるよう、これからも継続してやっていってほしい」と期待を寄せた。内芝区長が土地の提供者にお礼の品を贈呈。最後に同区婦人会の川村寛子会長が代表して謝辞を述べた。
このあと、炊き出しのカレーを食べたり、小引コミュニティーセンターで県の地震体験車「ごりょう君」での地震体験もあった。
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