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和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市自主防災連が7・18水害犠牲者70回忌追悼会 〈2022年7月20日〉

2022年07月20日 08時30分00秒 | 記事


源行寺慰霊塔前で追悼の言葉を述べる三浦市長


 昭和28年7月18日に発生した紀州大水害で死者・行方不明者約220人に達する甚大な被害を出した御坊市で18日、市自主防災組織連絡協議会(酒本和彦会長)主催の「7・18水害犠牲者70回忌追悼会」が薗の源行寺、薗会館、野口の安楽寺で執り行われ、同会や市、地元関係者らが、記憶と教訓を風化させることなく後世に継承し、犠牲者ゼロの災害に強いまちづくりにまい進することを誓った。

 昭和28年7月18日、活発な梅雨前線の影響で紀伊半島で10日間雨量700ミリを超す大雨となる紀州大水害が発生し、県内で1千人を超える死者・行方不明者が出る県史上最悪の大災害となった。御坊市内でも日高川が氾濫し、広い範囲で浸水し、旧御坊町では浸水深が2メートルに達し、野口は壊滅状態となるなど死者・行方不明者約220人に達する大きな被害を出した。
 午前中、犠牲者28人の名が刻まれている源行寺の慰霊塔前で行われた追悼会には三浦源吾市長、中井寛日高振興局長、二階俊樹代議士秘書をはじめ酒本会長ら協議会関係者、地元住民ら30人が参列。三浦市長が「災害の記憶と教訓を風化させず、次代に継承し、災害に強く一人の犠牲者も出さないまちづくりにまい進していきたい」、中井局長が「犠牲者の方々を思い、記憶を風化させないことが今を生きる私達の使命」と追悼の言葉を述べたあと、湯川憲治住職が読経する中、参列者が焼香し、犠牲者の冥福を祈った。
 湯川住職は、父から聞いた話として水害当日は平屋本堂の屋根裏部屋に家族や近くの住民が避難したことなど紹介し「私の代になって40年、このような追悼会が開かれたのは初めて。感無量です。二度と犠牲者を出さないよう努めなければならない」と話し、最後に酒本会長が「水害を知り、語り継ぎ、命を守る。先人の方々の教訓を忘れず、三浦市長とともに安心、安全なまちづくりに努めたい」とあいさつした。
 続いて薗会館で地元の裏千家、木村宗優=木村波優美さん=社中による追悼茶会、市防災対策課による防災講座が行われた。講座には地元住民80人が参加し「過去の災害、教訓に学ぶために」をテーマに7・18水害、平成23年紀伊半島大水害の状況など説明を聞き、市担当者が「『難』を『避』けたら助かる。一人の犠牲者も出さないよう『避難』の意識を家庭、地域で広げて下さい」と訴えた。午後は犠牲者35人の名が刻まれている安楽寺の慰霊塔前で追悼会を行い、伊藤明子住職が読経する中、参列者が焼香した。


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御坊市・マイナポイント特設窓口3千人超が利用、好評 〈2022年7月17日〉

2022年07月18日 08時30分00秒 | 記事


特別マイナンバーカードの交付を受けた
「みーやちゃん」が特設窓口PR


 国が今年1月からマイナポイント第2弾事業を始めたのを受け、御坊市は同月から市役所1階ロビーにマイナポイント特設窓口を開設し、連日、マイナポイントの予約や申し込みなどサポート。これまでに延べ3千人を超える市民が利用しており「丁寧、親切にサポートしてくれ、本当にありがたい」と好評。最大2万円分のポイントをもらうには、9月末までにマイナンバーカードを申請する必要があり、早目の申請を呼びかけている。

 今年1月から新規マイナンバーカード取得者に5000円分、6月30日から健康保険証利用登録者に7500円分、公金受取口座登録者に7500円分のあわせて最大2万円分のポイントを付与中。好きなキャッシュレス決済サービスのポイントがもらえる。
 市は1月から特設窓口を開設し、常駐の会計年度任用職員2人がポイント予約・申し込み、健康保険証利用申し込み、公金受取口座登録をサポートし、連日ひっきりなしに市民が訪れている。今月14日現在の延べ利用者は3247人。内訳はポイント1737人、康保険証利用975人、公金受取口座535人。
 月別は1月185人、2月364人、3月460人、4月355人、5月398人、6月568人。7月は公金受取口座登録なとが始まったため、2週間で917人が利用した。第1弾事業が始まった令和元年11月から臨時窓口や関係課でサポートを続けており、これらを含めた延べ利用者は5036人に上る。
 今後も利用者はさらに増えることが予想され、ポイント事業が終了する来年2月まで特設窓口を開設する予定だが、ポイントもらうには今年9月末までにマイナンバーカードを申請する必要があり、市は「締め切り間際になると申請が殺到することが考えられるので希望する方は早い目に申請して下さい」と呼びかけている。

31日~9月に休日申請所開設
マイナカード普及へ7会場10回

 市のマイナンバーカード交付率は15日現在で41・7%まで上がったが、国が目標とする「令和4年度末までに100%」にはまだ遠いため、全庁横断的に交付率を向上させる施策を推進している。
 その一環で31日から9月25日にかけて休日申請所を開設する。7会場で計10回行う。各会場とも市民課職員らが顔写真撮影(無料)や申請書記入を支援するほか、マイナポイントのサポートも行う。日時場所は次の通り。
 31日午前9時~午後3時、上野老人憩の家▼8月7日午前9時~午後3時、ふれあいセンター藤井▼11日午前9時~正午、明神川会館▼14日午前8時30分~午前11時、市役所▼21日午前9時~午後3時、西富安集会所
 28日午前8時30分~午前11時、市役所▼28日午後1時~午後4時、岩内会館▼9月4日午前9時~午後3時、南塩屋会館▼11日午前8時30分~午前11時、市役所▼25日午前8時30分~午前11時、市役所。


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かわべ天文公園のピアノに紀央館高校美術部がペインティング 〈2022年7月16日〉

2022年07月16日 08時30分00秒 | 記事


紀央館美術部員らが仕上げた宇宙をイメージさせるピアノ


 日高川町和佐、かわべ天文公園に設置しているグランドピアノを、ストリートピアノとして多くの来園者に楽しんでもらおうと企画。そのピアノを紀央館高美術部の10人が「宇宙」をイメージさせる星や太陽、月など1カ月以上かけてペインティングし、このほど完成、天文公園に引き渡された。ピアノ全面に色とりどりの星などが描かれ、生徒らは「かわいく出来上がりました。多くの人にピアノを楽しんでほしい」と話した。

 天文公園コスモポート内のプレイルームには、廃校になった学校から譲り受けたグランドピアノが設置されており、以前は色々なイベントなどにも活用されていたが、最近は使われなくなっていた。そんな中、多くの人に来園してもらって気軽にピアノを楽しんでもらえるストリートピアノにしようと、運営する(株)フラット・フィールド・オペレーションズが町民の提案を受けて企画。同社が運営するテニス公園でアルバイトをしていた紀央館高美術部長の朝間千翔君(3年)に話を持ちかけ、部員らが制作を引き受けた。
 4月22日に学校にグランドピアノが運び込まれ、中間テストが終わった5月下旬から本格的に制作を開始。「宇宙」というテーマの依頼にそって、ピアノ本体の黒地を生かしてアクリル絵の具を使い、ピアノの天板の内側全面には青空をイメージさせるペイントを施し、反対の天板表面にはオレンジ色の大きな太陽と三日月、ピアノ全体に土星などの色とりどりの惑星を描いた。天板だけでなく、ピアノの側面や脚、鍵盤の前ふたの内側、イスまで全体に星を散りばめて「宇宙」をイメージさせるピアノに生まれ変わった。
 朝間君と副部長の坂成海さん(2年)は「実際に置いてみるととてもかわいく良い感じに出来上がった。派手な感じで目立つようにと言われていたとおりのイメージに仕上がった。多くの人に天文公園に来てピアノを弾いてもらいたい」と話した。ピアノはフロント奥に設置され、月、火曜日を除く午前10時から午後3時まで誰でも自由に楽しむことができる。


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近畿高校総合文化祭美術・工芸部門で管内5人が県代表 〈2022年7月15日〉

2022年07月15日 08時30分00秒 | 記事

 第42回近畿高校総合文化祭和歌山大会美術・工芸部門に、日高地方から平面作品の部で西本空矢君(日高2年)、尾前美優さん(紀央館2年)、大西花さん(南部2年)、立体作品の部で坂成海さん(紀央館2年)、太田秀仁君(南部2年)の作品が県代表として出品されることが決まった。

 西本君の作品はP50号(縦116・7センチ、横80・3センチ)の油彩「夏と蒼穹」。青空に立ち上る入道雲と緑深い山々を背景に、遠くを見つめる愛猫・夏をアップで描いた。耳の中の産毛のやわらかさや目の透明感を、筆使いを工夫してうまく表現した。入道雲がわき立ち、山の木々が重なる遠景にもこだわった。「制作途中で心配だったが、選ばれてうれしい。猫の毛をもっとふわふわに描き込んで、夏休みに仕上げたい」と話した。
 尾前さんの作品はF50号(縦117センチ、横91センチ)の油彩画「射(しゃ)」。人物画を描こうと校内の運動部を回り、弓道部員の弓を構えた美しさに惹かれ題材に選んだ。作品は、男子部員が的めがけて弓を放つ姿を描き、紫色の練習着に合わせ肌の色も紫がかった色にまとめ、黒も複数の色を混ぜ合わせて作るなど細部までこだわった力作。「県代表に選ばれて嬉しい。近畿総文祭では他の人の作品を見て、いろいろ学びたい」と話した。
 大西さんの作品は、F50号のアクリル画「リコリス」。カラフルな色使いの9つのイラストをきっちりと市松模様のように並べた構図で、好きな彼岸花を洋風に表現した。彼岸花は型紙をなぞってすべて同じ形に。対して背景に敷き詰めた模様は、刺繍模様を参考にして、さまざまに違うデザインで描いた。「左右対称とは違うように配色しました。選ばれて、うれしいの前に、驚きました」と話した。
 坂さんの作品は、縦115センチ、横56センチ、奥行き45センチ。タイトルは「伊吹」で、海岸で見つけた流木にワイヤーで作った大中小の葉をとりつけ、葉が成長していく過程を表現。流木にはニスやラメを塗り、ワイヤーも葉の大きさを考え一つずつ丁寧に形づくった。「以前も流木とワイヤーをセットにして作ったので、今回もと選びました。代表に選ばれてホッとしています。近畿ではいろんな人の作品を見て、自分の作品作りに生かしたい」と話した。
 太田君の作品は、縦90センチ、横60センチ、幅30センチの「翻車魚(まんぼう)」。中学生の頃に水族館で見て一番好きだったマンボウを、FRPを使って表現。ヒレなど各パーツをカッターやヤスリで削って形成し、組み立て金色を下地にアクリルの黒を塗り重ねて古びた黒サビのような色味に仕上げた。立体作品の制作は初めてで「曲線をなめらかにするのに苦労したけど、ほぼイメージ通りにできた。造って楽しかった。選ばれてびっくりした」と話した。
 近畿総文祭は11月25日から27日まで県民文化会館、ホテルアバローム紀の国で開催し、県内から選ばれた9点(平面7、立体2)ほか近畿2府7県の代表作品約80点を展示するほか、講演会や講評会、生徒の交流会等が催される。


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3年ぶりに日高町 産湯海水浴場海開き 〈2022年7月14日〉

2022年07月14日 08時30分00秒 | 記事


関係者でテープカット

少数ながら、初日から家族連れが海水浴を楽しむ


 日高町は13日、産湯海水浴場の海の家で海開き式典を行い、関係者約20人が出席して期間中の無事安全を祈願した。3年ぶりのオープンで新型コロナウイルス感染対策を徹底しながら、駐車場を管理したり、海の家を規模縮小して開き、町地域振興(株)が、同浴場開設最終日の8月21日まで運営。イベンドなどは行わないが、開設は周辺への観光振興に影響し、地域活性化に期待される。

 式典で産湯八幡神社の若田正孝宮司が神事。松本秀司町長が「コロナ禍の影響で、3年ぶりとなったが、開設はとてもうれしい。産湯海水浴場は遠浅で水質も良く、中紀唯一の海水浴場として県内外の多くの方々に親しまれ、町を代表する観光資源で十分に満足して楽しんでもらえる。町地域振興(株)では、日曜日以外は町民に駐車料金無料で利用しやすいよう努めてもらえる。安全第一に、また来たいと思っていただける心のこもった接客をお願いしたい」とあいさつ。
 来賓の冨安民浩県議が「関係者の皆様にはウィズコロナの取り組みで環境を整え、努力してもらいたい」と祝辞。海水浴場入り口ゲートで松本町長や山田理司町地域振興(株)社長、金崎昭仁観光協会長、辻村昌宏町議会議長、冨安県議、長尾全庸・日高振興局地域振興部長でテープカット。辻村議長の音頭でジュースで乾杯して海開きを祝った。
 同浴場は、遠浅で約1キロにわたって続く、きれいな白砂の浜は、中紀でも随一の規模。関西でも屈指の美しい海水で家族連れらに人気で例年2万人余りが訪れ、日高町の夏場の主な観光スポットとなる。近隣では民宿や町営温泉館「海の里」みちしおの湯などがあり、海水浴場の開設は地域振興の意味からも大きい。
 今年の県などによる水質調査結果は「適」の中でも最高のAA評価で、海水の美しさでも群を抜く海水浴場と好評。初日は平日のため、海水浴客は少なかったが、大阪府貝塚市から家族4人で訪れた西鍵将仁さん(28)は「白良浜ほど多くの人がいないことや、遠浅で景観が良く、以前から好んで来ていました。たまたま3年ぶりに海開きと聞いて、楽しみにしていただけに、家族で来られてうれしいです」と笑った。


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夏の交安運動で和歌山出身のモデル本谷紗己さんが御坊署で一日警察署長 〈2022年7月13日〉

2022年07月13日 08時30分00秒 | 記事


一日警察署長を務めた本谷紗己さん

本谷さんらに見送られ、取り締まりに出発


 県、交通事故をなくする県民運動推進協議会主催のわかやま夏の交通安全運動が11日(20日まで)に始まった。初日は、和歌山出身のモデル、本谷紗己さんが御坊署の一日警察署長に就任し、交通取り締まり出発式や街頭啓発に参加し、交通安全を呼びかけた。運動はこの日を皮切りに、「横断歩道における歩行者優先の徹底」「飲酒運転等の悪質・危険な運転の根絶」「自転車の交通ルール遵守の徹底と安全確保」の3つを重点に、10日間にわたり展開される。

 本谷さんは同署長室で、津田陽三署長から委嘱状を受け取ったあと、出発式であいさつ。同署玄関前に同署幹部、中井寛日高振興局町、三浦源吾御坊市長のほか、署員、日高地方交通指導員会、御坊地区交通安全母の会、御坊地区地域交通安全活動推進委員協議会、県交通安全協会御坊支部から46人と車両9台が参集。本谷さんは集まった署員らを前に、「本日から10日間、わかやま夏の交通安全運動が実施されます。交通事故はけがをされた方はもちろん、事故を起こしてしまった方にとっても大変悲しいものです。交通事故をなくすため、運転するときはルールを守り、お互いが思いやりを持つことが大切だと思います。御坊警察署管内で1件でも多くの交通事故をなくすことができるように、一日警察署長として、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います」と述べた。中井局長は「県民の交通安全意識の高揚に努め、事故のない和歌山を目指すためご協力よろしくお願いします」、三浦市長は「交通事故のない、安全なまちづくりを進めていきたい」とそれぞれあいさつ。
 このあと、大石貴俊交通課長の申告で、パトロールに出発した。
 本谷さんはオークワロマンシティ御坊店で行われた街頭啓発にも参加。啓発物資の入ったかごを持って、買い物客らに配り、交通安全を呼びかけた。また、公道での運転を疑似体験できる「きのくにあんぜん号」も展示され、歩行、自転車、自動車のシミュレーターを紹介。パトカーや白バイの展示もあった。


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市自主防災連「7・18水害犠牲者70回忌追悼会」18日に御坊市の源行寺、安楽寺で法要、薗会館で追悼茶会と防災講座

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参院選・和歌山選挙区、鶴保庸介氏(自民)貫禄の5選 〈2022年7月12日〉

2022年07月11日 08時30分00秒 | 記事


5選を決め、花束を受ける鶴保氏


 第26回参議院議員通常選挙は、10日に投票を行い、即日開票された。5人が立候補した和歌山選挙区(改選1)は、自民党現職で元沖縄北方担当相の鶴保庸介氏(55)=公明党推薦、岩出市=が県下全市町村で票を伸ばす圧勝で貫禄の5選を決めた。共産党新人の前久氏(66)=和歌山市=、参政党新人の加藤充也氏(57)=和歌山市=、新党くにもり新人の谷口尚大氏(42)=印南町=、NHK党新人の遠西愛美氏(37)=橋本市=は及ばなかった。当日有権者数は79万5669人(男37万2223・女42万3446)。選挙区投票率は52・42%で3年前の50・42%を2ポイント上回った。

全国トップ「当確」も笑顔少なく
安倍元総理に黙祷、万歳三唱なし

 和歌山市の選挙事務所には開票前から支持者が詰めかけ、午後8時ちょうどに、全国トップを切って当確が出ると「おぅ!」「やったぁ!」と歓声や拍手がわき起こったが、拍手に迎えられて姿を見せた鶴保氏に笑顔は少なく、凶弾に倒れた安倍晋三元総理に黙祷を捧げ、恒例の万歳三唱は行わなかった。
 鶴保氏は「本当にありがとうございました」と礼を述べた上で安倍氏死去の訃報に「本当に悲しく、腹立たしい。このような不幸なことが二度と起きないように我々がしっかりとした政治をしなければならないという決意を皆さんと共有したい。あってはならない現実、見たくないことも正面から受け止め、ともに行動しないといけない時だ」と述べた。
 5期目には「本当にありがたいこと。本当の戦いはこれから、と武者震いしている。地方がこの国の主役。そのために同志と協力して前へ進みたい。これから地方の問題を共有する仲間と議論し、ゼロベースで国のあり方を考えていきたい」と決意を述べた。
 党県連会長の二階俊博元幹事長は「県連として鶴保先生を先頭に一丸となって県民の皆さんの要望、期待に応えていきたい」、中西孝紀・後援会連合会長は「全国トップで当確を出させていただき、お礼申し上げます。和歌山を再興するため、大いに活躍してもらわなければならない。皆さんの一層のご支援をお願いします」と述べた。


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参院選 きょう(10日)投開票 〈2022年7月10日〉

2022年07月10日 08時30分00秒 | 記事


投票所の準備も万全(写真は御坊市内)


 第26回参議院議員通常選挙は、18日間の選挙戦を終え、きょう10日に投票、即日開票される。5人が立候補した和歌山選挙区(改選1)は、リードする自民党現職で5選をめざす鶴保庸介氏(55)=公明党推薦、岩出市=に、共産党新人の前久氏(66)=和歌山市=、NHK党新人の遠西愛美氏(37)=橋本市=、参政党新人の加藤充也氏(57)=和歌山市=、新党くにもり新人の谷口尚大氏(42)=印南町=の4人がどこまで追い上げるか。県内の比例票の行方も注目される。

 投票は午前7時から県下818カ所の投票所で始まり、一部繰り上げ地域を除いて午後8時に締め切る。日高地方の投票所は御坊市30、美浜町6、日高町14、由良町16、印南町15、みなべ町13、日高川町25の計119カ所で、すべて2時間繰り上げて午後6時に締め切る。開票作業は日高地方などは午後8時から始まり、選挙区、比例代表の順に開票する。
 県選管発表では、選挙区の開票作業終了時刻は最も早いところは日高町や印南町などで午後9時。最も遅いのは和歌山市の午後11時15分。比例代表は管内町は午前0時までに終わり、御坊市は午前0時30分。県下で最も遅いのは和歌山市の午前1時30分。
 投票率は平成元年は70%を超えていたが、4年53・13%、7年50・3%と低下。10年は63・47%まで戻したが、13年58・93%、16年58・43%、19年59・34%、22年59・38%、25年54・94%と低調。選挙権が18歳に引き下げられて初の国政選挙となった28年は55・29%だったが、令和元年は50・42%に下がった。今回も盛り上がりに欠け、50%を切るのではとの懸念もあり、県や市町村選管は棄権防止を呼びかけている。


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和高専8月11日にオープンキャンパス開催


参院選 運動きょう(9日)限り 〈2022年7月9日〉

2022年07月09日 08時30分00秒 | 記事

 10日投開票に向け、参議選の選挙運動も残すところきょう9日限り。5人が立候補した和歌山選挙区(改選1)は、組織力や実績を武器に自民党現職が県下全域で幅広い支持を得てリードを保ち、それを新人4人が追う展開となっており、現職にどこまで迫れるか。最終日は各陣営とも和歌山市を中心に最後の訴えを行う。6月21日現在の県内有権者数は79万8980人(男37万3850・女42万5130)。

 立候補しているのは届け出順に、新党くにもり新人の谷口尚大氏(42)=印南町=、共産党新人の前久氏(66)=和歌山市=、自民党現職で5選をめざす鶴保庸介氏(55)=公明党推薦、岩出市=、NHK党新人の遠西愛美氏(37)=橋本市=、参政党新人の加藤充也氏(57)=和歌山市=の5人。
 谷口陣営 序盤から紀南地方や日高地方、和歌山市で街頭演説し、動画サイト「ユーチューブ」などでも活動の様子をアップ。中盤以降は県内全域を巡った。
 外国資本に資源を明け渡す経済政策からの脱却、観光資源の豊富な和歌山県からの内需拡大、消費税撤廃を訴え、演説に集まり、声をかけてくれるなど徐々に浸透。最終日は新宮市や田辺市を街宣し、印南町や御坊市、和歌山市で街頭演説する。
 前陣営 「平和と暮らし」の問題を一貫して訴え続け、特に軍事費倍増、年金削減など岸田政権への批判、消費税5%減税、最低賃金1500円実現への訴えが浸透、「有権者の反応はいい」と手応えを感じている。前候補は連日、各地で街頭演説や個人演説会を行うなど精力的に活動。県内40人の党地方議員もフル稼働し、後援会も法定ビラを県内7割以上の世帯にポスティングするなど一体となった戦いを展開している。SNSの活用で無党派層や若者世代の支持も取り込みつつある。最終日は大票田の和歌山市で全力を注ぐ。
 鶴保陣営 「未来のために、現在を変える。未来改革」をスローガンに沖縄北方担当大臣を務めるなど4期の経験、実績などをアピール。市町村長や県議、市町村議、公明党、各種団体の応援を受け、無党派層を含めて県下全市町村で幅広い支持を集めている。三つどもえとなった6年前は30万6361票を獲得しており、今回も圧倒的な勝利をめざす。9日は和歌山市内で最後の訴えを行う。
 遠西陣営 公示後、支援者らと紀北を中心に県内各地でポスター貼りを行った。SNS(ツイッター、フェイスブック、インスタグラム)や動画サイト「ユーチューブ」でも活動の様子を発信してアピール。応援のメッセージを受けるなど、少しづつ支持を広げてきた。
 1日には、和歌山市駅前で初の街頭演説も行い、さらに支持を呼びかけた。
 最終日も手薄な地域のポスター貼りを行う予定。
 加藤陣営 出来たての政党だが、街頭演説や個人演説会、チラシ、SNSを通じ少しずつ支持が広がっており、一次産業への財源投入を主張していることから農業者への浸透を実感。一次産業を支援することで就農を目指す若者が古里に戻り、食の安全の確保により医療費・消費税を下げられる政策の実現を訴えていく。最終日はJR和歌山駅を中心に和歌山市内で街頭演説を繰り返し支持拡大をはかる。


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御坊市が貨物運送業者に最大100万円、11日から支援金申請受け付け


日高川町オートキャンプ場、今秋開園へ 〈2022年7月8日〉

2022年07月08日 08時30分00秒 | 記事


8区画のオートキャンプ場を整備する
第2鳴滝キャンプ場前の芝生広場


 日高川町が高津尾の鳴滝キャンプ場周辺の新たな行楽施設として期待を寄せるオートキャンプ場の入札を行い、地元の(株)清水=清水達成代表=が719万4000円(税込み)で落札。まもなく着工し、今秋(工期9月末)のオープンを目指す。目の前に日高川が流れ、吊り橋を渡った対岸には温泉施設「あやめの湯鳴滝」などがあるエリアで、風光明媚な景観に加えてアウトドアブームの中で都会からの利用者らに人気を呼びそうだ。
 オートキャンプ場を整備するのは、高津尾の「きのくに中津荘」上流にある第2鳴滝キャンプ場バンガロー前にある約1600平方メートルの芝生広場。同所は、旧中津村時代にまちづくり総合支援事業で開発が始まり、合併後も5カ年計画で「あやめの里ふれあい地区」として、アヤメ園や駐車場などとともに整備した行楽エリアの一角にある。
 計画では、芝生を活用しつつ、公園内にある池などを埋め、砕石で車両が進入できるような区画整備を施し、1区画約150平方メートルのサイトを8区画を確保。このうち半分の4区画に電源設備を設けるという。芝生公園には既存のトイレ棟があり、炊事場棟は道を挟んだ第2鳴滝キャンプ場を共同利用する。
 日高川を挟んで位置する鳴滝第1と第2キャンプ場にはログハウス風バンガロー合計14棟が設けられており、川辺インターチェンジから日高川沿いを車で約20分の大自然に囲まれた環境から、行楽シーズンには満杯状態の人気が続いている。以前は第1キャンプ場前の日高川河川敷にオートキャンプ場を整備して人気だったが、日高川の増水被害に度々見舞われて復旧を繰り返したが、最終的には紀伊半島大水害で壊滅状態となって閉鎖された。


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