紀央館美術部員らが仕上げた宇宙をイメージさせるピアノ
日高川町和佐、かわべ天文公園に設置しているグランドピアノを、ストリートピアノとして多くの来園者に楽しんでもらおうと企画。そのピアノを紀央館高美術部の10人が「宇宙」をイメージさせる星や太陽、月など1カ月以上かけてペインティングし、このほど完成、天文公園に引き渡された。ピアノ全面に色とりどりの星などが描かれ、生徒らは「かわいく出来上がりました。多くの人にピアノを楽しんでほしい」と話した。
天文公園コスモポート内のプレイルームには、廃校になった学校から譲り受けたグランドピアノが設置されており、以前は色々なイベントなどにも活用されていたが、最近は使われなくなっていた。そんな中、多くの人に来園してもらって気軽にピアノを楽しんでもらえるストリートピアノにしようと、運営する(株)フラット・フィールド・オペレーションズが町民の提案を受けて企画。同社が運営するテニス公園でアルバイトをしていた紀央館高美術部長の朝間千翔君(3年)に話を持ちかけ、部員らが制作を引き受けた。
4月22日に学校にグランドピアノが運び込まれ、中間テストが終わった5月下旬から本格的に制作を開始。「宇宙」というテーマの依頼にそって、ピアノ本体の黒地を生かしてアクリル絵の具を使い、ピアノの天板の内側全面には青空をイメージさせるペイントを施し、反対の天板表面にはオレンジ色の大きな太陽と三日月、ピアノ全体に土星などの色とりどりの惑星を描いた。天板だけでなく、ピアノの側面や脚、鍵盤の前ふたの内側、イスまで全体に星を散りばめて「宇宙」をイメージさせるピアノに生まれ変わった。
朝間君と副部長の坂成海さん(2年)は「実際に置いてみるととてもかわいく良い感じに出来上がった。派手な感じで目立つようにと言われていたとおりのイメージに仕上がった。多くの人に天文公園に来てピアノを弾いてもらいたい」と話した。ピアノはフロント奥に設置され、月、火曜日を除く午前10時から午後3時まで誰でも自由に楽しむことができる。
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