関係者でテープカット
少数ながら、初日から家族連れが海水浴を楽しむ
日高町は13日、産湯海水浴場の海の家で海開き式典を行い、関係者約20人が出席して期間中の無事安全を祈願した。3年ぶりのオープンで新型コロナウイルス感染対策を徹底しながら、駐車場を管理したり、海の家を規模縮小して開き、町地域振興(株)が、同浴場開設最終日の8月21日まで運営。イベンドなどは行わないが、開設は周辺への観光振興に影響し、地域活性化に期待される。
式典で産湯八幡神社の若田正孝宮司が神事。松本秀司町長が「コロナ禍の影響で、3年ぶりとなったが、開設はとてもうれしい。産湯海水浴場は遠浅で水質も良く、中紀唯一の海水浴場として県内外の多くの方々に親しまれ、町を代表する観光資源で十分に満足して楽しんでもらえる。町地域振興(株)では、日曜日以外は町民に駐車料金無料で利用しやすいよう努めてもらえる。安全第一に、また来たいと思っていただける心のこもった接客をお願いしたい」とあいさつ。
来賓の冨安民浩県議が「関係者の皆様にはウィズコロナの取り組みで環境を整え、努力してもらいたい」と祝辞。海水浴場入り口ゲートで松本町長や山田理司町地域振興(株)社長、金崎昭仁観光協会長、辻村昌宏町議会議長、冨安県議、長尾全庸・日高振興局地域振興部長でテープカット。辻村議長の音頭でジュースで乾杯して海開きを祝った。
同浴場は、遠浅で約1キロにわたって続く、きれいな白砂の浜は、中紀でも随一の規模。関西でも屈指の美しい海水で家族連れらに人気で例年2万人余りが訪れ、日高町の夏場の主な観光スポットとなる。近隣では民宿や町営温泉館「海の里」みちしおの湯などがあり、海水浴場の開設は地域振興の意味からも大きい。
今年の県などによる水質調査結果は「適」の中でも最高のAA評価で、海水の美しさでも群を抜く海水浴場と好評。初日は平日のため、海水浴客は少なかったが、大阪府貝塚市から家族4人で訪れた西鍵将仁さん(28)は「白良浜ほど多くの人がいないことや、遠浅で景観が良く、以前から好んで来ていました。たまたま3年ぶりに海開きと聞いて、楽しみにしていただけに、家族で来られてうれしいです」と笑った。
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