日高高校から参加する
芝さん、岩橋さん、湯峯さん、宮崎さん、藪内さん(左から)
県主催「アジア・オセアニア高校生フォーラム」の第8回は、25日から27日にかけてウェブ会議形式で開催する。県内外の高校生とアジア・オセアニアの国と地域の高校生が、(1)津波・防災対策(2)環境問題(3)ダイバーシティ(4)教育問題(5)食糧問題――の5つの研究課題について議論。管内からは、日高高校2年生の芝帆花さん、藪内紀芳さん、岩橋奈央さん、湯峯叶子さん、宮崎遥さんが参加する。
日高など県内14校47人をはじめ県外9校10人の日本人高校生と、インド、インドネシア、オーストラリア、シンガポール、タイ、韓国、台湾、中国など海外17の国・地域から27人の外国人高校生、計84人が参加。
参加生徒らは、5つの研究課題について、各分科会で意見発表や質疑応答を行い、最終日にはそれら議論を全体会でとりまとめる。全てのプログラムは英語で行い、開会式と分科会、全体会の様子はMicrosoft Teamsを使ってライブ配信。事前登録なしに誰でも県国際課ホームページにある視聴用URLから観ることができる。
芝さんと藪内さんは、津波・防災対策の分科会で意見発表。芝さんは、災害が発生した際に派生してさらに起こる2次災害に着目し、災害関連死を防ぐ対策として、避難所に読書スペースなどリラックスできる場所を設けることなど提案する。「英語が好きで、英語力を高めたい。みんなに防災意識を高めてもらえるような発表をしたい。日本人と外国人の考えの違いなど感じられたら」と、芝さん。
藪内さんは、在日外国人にとっての防災を取り上げ、非常用持ち出し袋を備えておく習慣のない外国人にその必要を説き、言葉の壁や訓練のあり方などに言及する。「防災は国や地域によって状況が違うから、意見交換して、知ったことを取り入れたい。私からも、外国の高校生らに新しい気付きや発見を与えられたら」と、藪内さん。
岩橋さんと湯峯さんは、最終日の全体会で、教育問題にかかる分科会での議論を総括する。「15分ある質疑応答ではどんな議論になるか分からないが、質問をしっかり聞いてメモをして、自分の意見を言えたら。質問もしたい。自分より英語が上手い人がたくさんいるだろうけど、圧倒されず、積極的にいきたい」と、湯峯さん。「事前にもらう資料で主題を把握し、知らない単語などは調べておく。その上で、発表者がその場で話した内容も総括に反映させて、自分の意見も組み込めたら。コロナで留学生と交流できる機会が減ったなか、今回は、自分と違う国や地域に住む高校生と意見交流できるのが楽しみ」とは、岩橋さん。
宮崎さんは、閉会式の司会を担当。「参加したみなさんが、充実した3日間だったと思える締めくくりができたら。以前、台湾の高校生と交流をしていい刺激をもらった。今回も他の国や地域の高校生と交わって、自分を高められる機会にしたい」と話している。
プログラムは次の通り。
【25日】午後0時50分~1時50分=開会式、参加者紹介▼午後2時~5時=分科会
【26日】正午~午後2時05=分科会▼午後2時20分~4時20分=全体会準備(1)
【27日】午後0時50分~2時10分=全体会準備(2)▼午後2時20分~4時50分=全体会▼午後4時50分~5時=閉会式。
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