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産湯海岸で伝統的なヨガ開始 〈2022年5月24日〉

2022年05月24日 08時30分00秒 | 記事


波音や海風を感じながらのビーチヨガ


 日高町の産湯海岸浜ノ浦で、伝統的なヨガや人生に役立つ哲学を教える「シュリカリジャパン」が、一般向けのビーチヨガを始めた。町商工会(山田理司会長)が推進している町地域活性化事業「うぶひだか」のうち、自然美あふれる海で遊びを体験させる要素と一致。新たな誘客施策が求められている同町で、ビーチヨガは波や海風を体感でき、産湯海岸の良さを取り入れられるイベントとして期待感を高めている。

「シュリカリ」はヨガと哲学を学ぼうと、世界各国から多くの人が集まりスクールがあるほど。そこで学びながら「シュリカリジャパン」を立ち上げた中口朋子代表と縁ができ、今回の計画につながった。「シュリカリジャパン」では定期的なヨガ教室などのほか、毎年7~9月の土曜日、日曜日、祝日に和歌山市の片男波海岸でビーチヨガを開いており、海岸美の良さから産湯版の催しを決めた。
 産湯では、季節的に海水浴客が多い夏場を避けて、気温も考慮。指導者は6人がローテーションで2人1組程度で回す予定にし、今月21、22日、6月18、19日、9月3、4日が午後5時~6時、10月15、16日が午後4時~5時で、いずれも産湯の景観美が最も良いと思われる夕日が沈む時間帯で計画。参加料金は1人500円で中学生以下と64歳以上は無料とした。
 片男波と同じくコンセプトは「心のバカンス」で初日の21日は町内外の約20人が参加。この日は「シュリカリジャパン」の久保田真穂さん(41)と山本扶由子さん(33)が指導し、参加者はヨガのゆっくりとした動作や態勢を取りながら、波の音を聞き、海風を感じるなど産湯海岸の良さを体感した。
 体の健康とともに自然美から心もリフレッシュしてもらえ、さらに産湯の砂は細かくて柔らかく、ヨガには適している。この日は曇り空のため、拝めなかったが、海岸線に夕日が沈む様子を感じながらのヨガも心を和ませてくれるという。持参できる人はヨガマットやタオルなどを用意することとしており、参加希望などの問い合わせは、シュリカリジャパン(電話050・3740・4216、電子メールinfo@shrikali.jp)へ。
 32年間続いた名物イベントのクエ・フェアが終了したことで町商工会は、町内にある観光資源を生かし、どう地域を盛り上げていくかを考え、昨年3月に「うぶひだか」事業計画書・企画書を松本秀司町長に提出。同事業推進へ向け、モニタリングするため催したシーカヤック体験にたまたま参加した中口代表は、2009年から本場のインドやタイで伝統的なヨガと哲学を学び続けている日本の第一人者で、山田理司会長は「クエフェアの代替えイベントをと模索した中で、つながった縁。これを大切にして、閑散期の活用法として、多くの人に来てもらえるように願いたい」と話した。


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