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サッカーSIS「FCフライハイツ」クラブ登録へ 〈2022年5月10日〉

2022年05月10日 08時30分00秒 | 記事


坂本代表とプレーする子ども


 日高地方のサッカー文化を発展・活性化させようと取り組む「S・I・S Special Training」(坂本寿里也代表)は、活動4年目のシーズン。理学療法士や女性らスタッフを増やして態勢が充実し、来年度から「FCフライハイツ」としてクラブ登録の予定。サッカーを楽しみ、技術力向上させるスタイルやガールズクラス指導、日曜日の朝の時間を有効に使う「朝活(あさかつ)」など取り組みを深め、総合型スポーツクラブとして日高地方の暮らしを豊かにする目標へまい進する。

 良い環境作りへ向け、子どもやスタッフが他のチームとの交流を目指すために公式戦への参加も必要と来年度から県サッカー協会へのクラブ登録を目指す。クラブ名はドイツ語の自由を表す「フライハイト」と英語の羽ばたくという「フライハイ」を合わせた造語。ユニフォームも青空をイメージして水色に仕立てている。
 S・I・Sは人間性構築のセルフマネージメント、知性のインテリジェンス、技能のスキルを表す。
 現在、幼稚園、保育所の園児から小学2年生までのサッカーの楽しさとの出会いを目的に「グラスツールクラス」、小学3年生から中学生までの楽しさを深めていく「アドバンスクラス」を設け、有料だが、他のクラブでも、日高地方ならどこからでも参加できる。火曜日、金曜日にグラスツール20人余り、アドバンス30人余りがプレーしている。
 来年度からのクラブへは、このクラスの希望者を募る予定。全国的に学校の部活動を外部組織に委託することが活発化しているが、日高地方ではチームが少ないこともあり、将来的には現存するクラブチーム「ベローラ日高」との協力で中学生の受け入れも形にしていき、競技志向の小中一貫したコンセプトで指導できる狙いもある。
 監督を務める予定の天野椋也さん(31)は「勝つことは目標だが、勝利主義にこだわらず、自立性を養うコンセプトは崩さず、楽しくプレーできるサッカーを目指したい」と話す。
 当初は坂本代表一人だけのスタッフだったが、先輩や兄が入り、徐々に賛同するメンバーがそろい今では10人に。女子人口が少ないのが現状のサッカーで気軽に始める機会を作ろうと作った「ガールズクラス」には、普段フットサルクラブで活動している大谷菜々子さん(24)が指導者を務め、「女子は中学生で辞める子が多い。女の子が少しでも楽しく続けられる環境を作りたい」と意気込む。
 子どもから大人まで親しめる「ウオーキングサッカー」には、ともに理学療法士の花澤晃宏さん(40)と妻の侑里佳さん(34)が入って運営しており、坂本代表は「理想にはまだまだほど遠いが、各クラスの充実のほかに、社会課題解決や出張サッカー教室、子育てトークカフェなども定期的に開きたい」と話した。
 問い合わせは、坂本代表(電話090・3713・3259)へ。


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