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まるた酒店が「紀州南高梅酒 九絵」を販売 〈2022年5月13日〉

2022年05月13日 08時30分00秒 | 記事


南高梅ならではのフルーティな
味わいの梅酒をどうぞと杉浦店長


 日高町志賀、「まるた酒店」(杉浦研太店長)は、クエにあう日本酒としてPRしてきた「九絵」の商標で、新たに紀州南高梅を使った梅酒の販売を始めた。ラベルは淡いピンク色に仕立てて梅の雰囲気を出しており、幅広い世代に飲んでもらえるよう、同店オープン2周年記念を迎える機会に商品化。「九絵」の酒類を増やすことで「クエのまち日高町」のPRにつなげたいとしている。

 梅干し製造会社の(株)ウメタ=みなべ町山内=が梅酒を造り、まるた酒店で販売する形態。青梅を梅酒用の焼酎と氷砂糖、果糖で時間をかけて熟成させており、まろやかな香味がひろがるという。720ミリリットル入り「紀州南高梅酒 九絵」として1650円(税込み)で販売。杉浦店長は「果肉の大きい南高梅ならではのフルーティな味わいと、からだにやさしいほんのりとした酔い心地を楽しんでもらえたら」と話している。
 日本酒「九絵」は上撰、吟醸の2種類で日高町内の商店や民宿で販売されていたが、いずれも廃業したことから、町内での引き継ぎ先を探していたところに、杉浦さんが特産を残していこうと、一念発起。町商工会の支援を受けながら、酒類販売業免許申請を出すなどして令和2年5月25日に開業。本業である(有)まるた産業の畳屋の事務所を木製の棚を設けたり、「九絵」の垂れ幕を用意するなどして改装した。
 地域振興からも「九絵」の商標登録を取って、1・8リットル入り「上撰 九絵」が2750円(税込み)、「純米吟醸 九絵」の720ミリリットル入りが2200円(同)と1・8リットル入りが3850円(同)で販売しており、今回の梅酒で3種類目。従来の上撰や純米吟醸はクエの脂にあう酒として売り出しているが、魚料理や鍋料理にも良く、梅酒は女性や若い世代にも親しんでもらえそうで、父の日が控えており、贈答品として純米吟醸とのセットの活用も見込めるという。
 開業時間は午前9時~午後5時で日曜、祝日が休みだが、本業との兼ね合いから、電話での対応が主。杉浦店長は「開業2周年となることもあり、梅酒を加えることで飲んでもらえる機会を増やし、クエと言えば日高町と言ってもらえるようにPRしたい。将来的に大型店へ品卸できるようにもできれば」としている。
 問い合わせは、まるた酒店(電話20・4349)へ。


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