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かわまちづくり計画 多目的広場やアウトドア利用 国に申請し、早期実現めざす 〈2022年2月19日〉

2022年02月19日 08時30分00秒 | 記事


野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷利活用へ


 県が樹木伐採事業を行った野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷(低水護岸、約3・2ヘクタール)の利活用に向け、県、御坊市、地元区、関係団体でつくる「日高川かわまちづくり協議会」の第3回会議が、17日に日高振興局で開かれ、整備計画概要をまとめた。多目的利用、アウトドア利用、駐車場、親水利用の4つのゾーンがあり、4月以降に国の「かわまちづくり」支援制度への申請、整備内容の具体化を進め、早期の事業化、実現をめざす。

 樹木伐採事業できれいに整地された河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと、県、日高振興局、御坊市、藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会で協議会をつくり、国の「かわまちづくり」支援制度を活用し、民間参入を視野に入れた利活用、整備手法を検討。この日の会議で計画のコンセプト、目標、利活用イメージ、整備主体など概要をまとめた。
 多目的利用、アウトドア利用、駐車場、親水利用の4つのゾーンに分け、河川敷のほぼ中央に駐車場を整備し、そこから上流の野口橋上流付近までを多目的利用ゾーン、下流の野口新橋までをアウトドアゾーンとしてそれぞれ広場を整備し、河川敷前の日高川は親水利用ゾーンとする。整備主体は高水護岸補強や進入路整備は県▽多目的広場や駐車場、園路、インフラ(トイレ、水道、電気)整備は市▽アウトドアゾーンの広場整備は民間とした。
 利活用案は多目的利用ゾーンはイベント広場や公園、グラウンドゴルフなど地域住民の利用、ドローン練習場、農園など。アウトドアゾーンは四輪バギーやスケートボードなどスポーツ利用、キャンプ場などアウトドア利用。親水利用ゾーンは、カヌーやサップ(水上スポーツの一種)などウオータースポーツ、釣り-など。市が行ったサウンディング調査ではサバイバルキャンプ場、教育旅行の体験場所、オフロードコース、フットサル、サッカー場など意見があった。
 今後は、協議会事務局を県から市に移し、4月以降にハード、ソフト両面から支援を受けられる国制度への登録申請を行う。これと並行して事業に参画する民間事業者の公募、各事業主体での整備内容の具体化などに取り組みながら早期事業化をめざす。日高川増水時の浸水が前提のため、過度な事業費はかけられないが、それでも億単位は必要になりそうで、市の財源確保が課題となるほか、アウトドアゾーンの整備に手を挙げる民間事業者があるか未知数なところもある。
 三浦市長は「今後具体化を進めていくが、イメージ通りに進めていけるよう努力したい」、県は「計画を実現できるように県としてもパックアップしていく。計画のフォローアップ、ニーズを聞く場も適宜設けたい。ここをモデルに他の地域でも取り組めれば」とした。委員から「絵に描いた餅にならないようにしてほしい」との意見があったほか、市や市議会から県に再三要望している堆積土砂しゅんせつについても強い要望があった。


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