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御坊市新年度予算 新庁舎建設で平成以降最大規模  基金取り崩しゼロ、還元枠初設定 〈2022年2月26日〉

2022年02月26日 08時30分00秒 | 記事


三浦市長が新年度当初予算など発表


 三浦源吾御坊市長は25日の定例記者会見で、3月4日開会の3月定例議会に提案する議案23件を発表。令和4年度一般会計当初予算案は145億5536万7000円で前年度比13・6%の大幅増。新庁舎建設事業に約21億円計上し、平成元年以降で最大規模となった。厳しい財政状況の中、前年度同様にふるさと納税と環境保全負担金あわせて約9億円の収入があり、2年連続で財政調整基金の取り崩しをゼロに抑えられたのも大きい。
 
 新庁舎建設事業を除けばほぼ前年度並みの予算。歳入面ではコロナで危ぐされた市税への影響が限定的だったため、予算ベース上は3・8%増。地方交付税は人口減少等で伸びが期待できず、依然厳しい財政状況に変わりないが、好調のふるさと納税と最終処分場の環境保全負担金あわせて約9億2000万円を見込んでおり、前年度に続き財政調整基金取り崩しをゼロに抑えた。三浦市長は「安全、安心の対策に必要な予算は確保しつつ、無駄を省き、抑えるところはしっかり抑えた」と説明。
 新規事業では、まちづくりチャレンジ事業補助金に100万円計上。3年連続でマイナスシーリング(予算要求限度額)を設けて約4000万円の経費削減に努めた成果を評価し、削減分の一部を還元枠として同補助金に充てた。地域資源を生かした新商品、新品種開発など新たなチャレンジを行う民間事業者や地域活動団体を公募し、1件あたり30万円程度を上限に経費の一部を補助する。
 他の新規事業は、自治体DX推進事業で基幹系システム標準化・共通化対応業務委託等に1826万円▽復興計画事前策定事業に700万円▽学校にICT支援員(専門業者委託)を派遣する事業に484万円▽子ども体験学習事業に91万5000円▽介護人材確保推進プロジェクト事業に39万4000円▽御坊総合運動公園長寿命化計画策定に800万円▽都市計画マスタープラン見直しに440万円などがある。
 主な継続事業は新庁舎建設事業に21億2902万円▽空き家再生等推進事業に4100万円▽学校施設トイレ環境整備事業(野口小)に1850万円▽学童保育事業に8085万円▽ファミリーサポート事業に1161万円▽18歳まで子ども医療費無料化に5400万円▽橋梁長寿命化修繕事業に4000万円-などがある。高齢者等に年間1万円分のチケットを配布する外出支援は対象年齢を80歳以上(世帯非課税)から75歳以上に拡充する。


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