紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

江村哲也さん(地域おこし協力隊)由良町に着任 「農業・漁業振興に貢献したい」 〈2022年2月15日〉

2022年02月15日 08時30分00秒 | 記事


着任した協力隊の江村哲也さん


 由良町で4人目となる地域おこし協力隊、江村哲也さん(49)=大阪府和泉市=が14日、着任した。農林水産業の振興や地域資源の発掘などが主な活動。山名実町長らの歓迎を受けた江村さんは「心機一転頑張りたい。自分自身も楽しみ、充実した生活を送っていきたい」と決意を語った。

 午前8時30分に山名町長、岡本圭剛副町長と面会し、町長は「由良町に来てもらえてうれしい。歓迎します。地域になじんでもらえるよう頑張ってください。分からないことがあれば何でも聞いてください。由良は海の魚たっぷりありますよ」と歓迎した。
 江村さんも「地域の人に自分の名前を覚えてもらえるよう、いちからやっていきたい。11月のイベントに参加し産業振興課の方にもお世話になりました。農業だけでなく漁業についても、いちから勉強したい」と意欲をにじませた。
 江村さんは滋賀県高島市出身。近畿大学を卒業し、鉄鋼・自動車部品を扱う会社に約20年勤務し昨年12月に退職、由良町地域おこし協力隊に応募して採用された。
 きっかけは昨年11月に民間団体が実施した移住・就農イベント「ムラ暮らしインターン」に参加したこと。50歳を目前にして新しいことをやりたいと考えており「こういう所で働くことができればいいな」と漠然と感じ、同月に再び由良町を訪れ農業者から農業について話を聞き決意が固まった。
 特産物・ミカンの種類の多さを知り農業に魅力を感じる一方、農業者人口が減り過疎化が進んでいる現状から「自分が貢献できれば」と思ったという。協力隊としては「地道にいろんなことを覚え、由良に人が来てくれるよう人を集め、活性化に向けイベントの企画・運営を行いたい」と意気込む。
 大阪では妻と2人暮らしで、協力隊に採用されたことで単身で由良町へ。高台から眺めたミカン畑、海のきれいな景色、来町した際に出会った住民の温かい人柄が決定打となった。会社員時代は営業職に就き、海外勤務経験もあり、英語、インドネシア語などが話せる。
 これまでに培った技能を武器に、将来的にはゲストハウス、インバウンドツアーの受け入れにも興味を示す。趣味はジョギングで、海に囲まれる由良で釣りも始めたいと新生活に胸を弾ませた。任用期間は3月31日まで、最長3年間。


 その他の主なニュース

美浜町が松の日に苗木植樹

 美浜町と由良町で3回目の集団接種開始

 成年野球 近畿春季支部予選 C級はカンパーニュが県大会へ

木坊子映紅書院 紀州古代墨席上書初会