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管内2カ所目 道成寺周辺に「まちなみの駅」 トイレや駐車場の休憩施設整備 〈2022年2月25日〉

2022年02月25日 08時30分00秒 | 記事


県下第1号の「まちなみの駅ごぼう」


 県が、令和4年度新規事業として御坊市藤田町藤井、道成寺周辺で「まちなみの駅」整備事業に着手する。道成寺は日高地方の観光拠点として全国に知られ、周辺にも熊野古道など観光資源が多いが、公衆トイレなど休憩施設がないため、御坊市の要望を受けた県が「まちなみの駅」を整備し、観光客らの利便性向上や地域の魅力発信などおもてなし環境を充実させる。県内では4カ所目、管内では県下第1号の小竹八幡神社前に次いで2カ所目。

 県は、平成26年度に魅力のある町並みを持つ地域の県道沿いに簡易な休憩施設を整備する「まちなみの駅」整備事業を創設。「道の駅」のような物販施設までは必要ないが、観光客誘客のために簡易な休憩施設がほしいという地域の課題に対応できる事業として県が公衆トイレや駐車場、地域住民が主体的に情報提供できる施設等を整備するもので、事業費は県と国が2分の1ずつ負担する。
 道成寺は、コロナ禍以前は国内外から年間15万人以上の観光客が訪れる日高地方の観光拠点で、周辺にも国史跡の愛徳山王子跡北東参詣道など多くの観光資源があり、熊野古道散策コースとして県や市主催のウォーキングイベントも行われているが、公衆トイレなど休憩施設がないことから市が県に「まちなみの駅」整備事業を要望し、県が令和4年度新規事業として着手することになった。
 開会中の2月県議会に提案している新年度当初予算に測量・設計費など2090万円を計上。整備場所はJR道成寺駅前の県道沿いなどで市が選定中。候補地は3カ所程度あり、いずれも民有地で今後、地権者との交渉がまとまれば県が用地を購入する。事業は3カ年計画で進め、4年度から5年度にかけて用地買収し、5年度から6年度にかけて公衆トイレや駐車場など施設を整備する。
 県下第1号のまちなみの駅は、御坊市の小竹八幡神社前に整備された「まちなみの駅ごぼう」。約6000万円かけて公衆トイレや駐車場を整備し、平成28年4月から供用開始。トイレは木造平屋(床面積69平方メートル)で男女別トイレ、オストメイトを備えた多目的トイレを設置し、外観は寺内町の景観に配慮した切妻屋根の和風造り。
 駐車場は普通車4台、身障者用1台、軽自動車2台が駐車できる。駐車場には寺内町の観光案内板を設置し、トイレには観光ポスターなどを張れる掲示板もある。維持管理は市が行い、市シルバー人材センターに週4回の清掃作業等を委託することで現在もきれいな環境を保っており、休憩場所として利用者から好評を得ている。


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