紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市 産廃施設建設前と稼動5年後比較 給食C周辺で8年ぶり大気質調査 〈2022年2月13日〉

2022年02月13日 08時30分00秒 | 記事


8年ぶりに給食センターで実施した大気質調査


 御坊市は塩屋町森岡地内、大栄環境(株)御坊リサイクルセンター(管理型最終処分場・中間処理施設)が平成29年3月に稼動してから今年で丸5年を迎えるにあたり、リサイクルセンター近くにある市立給食センター周辺でアスベストや重金属など6項目の大気質調査を実施した。建設前の平成26年2月に同じ調査を行っており、それから8年が経過した現況数値と比較することで地域環境に影響が生じていないか検証する。

 御坊リサイクルセンターは、給食センターから約200メートルの位置にあり、稼働後、一日平均約60台の廃棄物搬送車が給食センター前の道路を通行しているため、着工前に保護者や住民団体から「非飛散性のアスベストなどが搬入時等に飛散するおそれがある」など心配の声が出されたことを受け、学校給食の安全と衛生管理に万全を期すとともに市民の不安を払拭させようと、平成26年2月に市独自の大気質調査を行い、稼働後に同じ調査を行って比較することにしていた。
 前回調査から8年、リサイクルセンターが稼働して5年を迎える今年、調査を行うことにした。調査委託費は113万円で、前回と同じ一般財団法人関西環境管理技術センター和歌山支社=和歌山市=に委託し、今月7日と8日に調査を行った。前回と同様に給食センターの搬入口付近、産廃施設建設予定地そばの農免道路沿いにある名田周辺土地改良区森岡中継ポンプ場敷地内の計2カ所に測定器を設置し、調査した。
 調査項目はアスベスト、硫化水素、メタン、ダイオキシン類、放射性物質、重金属(カドミウム、鉛、ニッケル、マンガン、ヒ素など7種類)の6項目。硫化水素とメタンは1分程度、放射性物質は30分程度、アスベストは4時間、ダイオキシン類と重金属は24時間かけて測定。前回調査では、いずれの項目も国の基準を大きく下回っており、これを基礎資料に今回の結果と比較することで環境への影響の有無を検証する。結果は3月中に出る予定。


粉じん調査は大きな変化なし

市教委が平成25年から継続中

 市教育委員会も平成25年9月から給食センターで独自の粉じん調査を続けており、最新の測定値(令和3年7月)まで8年間、大気汚染防止法に基づく環境基準を大きく下回り、数値に変化は生じていない。
 調査は給食センターの調理室など屋内3地点と食材前室の屋外1地点にそれぞれに粉じん計(光散乱方式)を設置。測定値は塩屋小にある塩屋局(市設置)と御坊小近くにある御坊監視支所(県設置)の数値とも比較している。
 調査開始から29年度までは毎月1回、午前6時30分から午後4時30分まで10時間測定していたが、数値に変化や問題がないため、30年度からは学期に1回行っている。今後も測定を続け、データを比較する。


 その他の主なニュース

第1回みーやちゃんぬりえコンテスト 最優秀賞受賞者から似顔絵と礼状届く

 かえるの港 4月23日にグランドオープン

 ハローワーク オンライン職探し・応募

読書感想画コンクール 渋田華瑠さん、鈴木菜々さん(紀央館)最優秀賞受賞