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印南漁港活性化プロジェクトで漁師小屋改修 飲食店や産直市場整備、年内開店へ 〈2021年9月15日〉

2021年09月15日 08時30分00秒 | 記事


改修整備後のイメージ図


改修工事を進めている漁師小屋


 印南町印南、印南漁港内ケ浜埋立地の印南浜公園前の漁師小屋を改修し、地元の農産物や魚介類魚が食べられる飲食店や地元で取れた魚や収穫の農産物、加工品を販売する産直市場を設ける整備工事が進められている。取り組んでいるのは不動産業の(株)和み=和歌山市、古田高士代表=。古田さんは印南町出身で、印南漁港を拠点に地域活性化を図ろうと、住民参加型のまちづくりプロジェクトを企画、飲食店や産直市場はその一つ。改修整備は11月中に終える予定で、古田さんは「コロナ禍の状況だが12月中にオープンさせたい」と話している。
 古田さんは「住民参加型まちづくりの仕組みで印南漁港に賑わいを創る~かつお節発祥の地【印南漁港】を起点に、印南町の活性化をめざします」と銘打って、かつお節発祥の地である印南漁港活性化プロジェクトを企画。プロジェクトは和みと(株)いなみの里梅園=印南町西ノ地、藁科秀一代表=が中心となって進めており、渡船業者が使わなくなった仮眠所や倉庫として使用していた建物(漁師小屋)を購入、修復し、かつお節発祥の地を活用した観光・交流施設を整備。地元の魚や農産物が食べられる飲食店舗、地元で取れる魚や収穫の農産物、加工品などをPRする産直市場のほか、地元民の憩いの場となるカフェなどを設け、漁港を拠点に地域活性化を図ろうというもの。
 7月に印南町と紀州日高漁業協同組合と、印南漁港活性化のための包括連携に関する協定書を締結し、8月から漁師小屋の改修工事に着手。クラウドファンディングで集めた資金や自己資金で購入した漁師小屋11戸の内装などの整備を進めており、11月上旬の完了をめざしている。コロナの状況にもよるが、関係者とも協議した上で飲食店舗と産直市場を先行的に年内にオープンしたい考えだ。
 飲食店舗や販売店舗だけでなく、起業したい人への貸店舗のほか、野外映画やバーベキューなどが楽しめる地域住民のコミュニティー醸成の場、地元民と観光客との交流の場としての活用も構想にあり、古田さんは「これからがスタートだと思っている」と張り切る。
 漁師小屋の改修整備の設計は溝口建築設計=御坊市塩屋町、溝口善久代表=、施工は(株)丸紀=美浜町和田、山田裕明代表=が請け負っている。


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