「由良を盛りあげたい」と、橋本さん、桃尾さん、藤原さん(右から)
由良町に移住した若者3人がチーム「White bouquets+(ホワイト・ブーケット・プラス)」を立ち上げ活動している。ホームページの作成、デザイン、動画作成などを手がけるプロとして、情報を共有しあうことで専門性を活かしたサービスを提供。観光や産業のPRなどに携わり、活動を通じて地域を盛りあげたいとの想いが強い。
メンバーは、由良町地域おこし協力隊として活動した桃尾郁さん(25)=京都府舞鶴市出身=、橋本美奈さん(32)=大阪府枚方市出身=、由良に移住し創業した藤原翔吾さん(33)=兵庫県明石市出身=の3人。
桃尾さんと橋本さんは平成30年5月に町地域おこし協力隊に採用され、農漁商工のPRなど観光振興に取り組み、橋本さんは今年3月、桃尾さんは5月に卒業。その後、それぞれ起業し、協力隊時代に培った経験を生かしビジネスを展開している。
藤原さんは日高郡6町の商工会による「特定創業支援事業」を活用し、令和元年7月に由良で創業。大学生の時からデザインを手がけ、卒業後、友人とデザイン会社を立ち上げたが、由良町出身の友人の誘いもあり同町に移住しデザイン業に携わる。
3人はそれぞれ専門性を生かした仕事を行っているが、移住者同士、どういう事をしているのか分かりにくいことから「情報を共有しては」と考え、今年1月にチームを結成し活動を開始した。
桃尾さんは動画制作を主体に企画・撮影・編集をこなし、橋本さんは企画・立案などディレクション、藤原さんはホームページ作成やチラシ・商品パッケージのデザインなどが専門分野で、ドローン撮影にも対応している。橋本さんが窓口となって依頼を受け、顧客のリクエストに応じ、それぞれが専門性を発揮し商品を提供している。
チーム名は、何事にも染まることができる「ホワイト」、一人ひとりを花になぞらえた「ブーケット」に、私達と一緒にの意味も込め「+」を加えた。
桃尾さんは「田舎暮らしに憧れて(由良に)来ました。若者や移住者に優しく、気を配ってくれる人が多い」、橋本さんは「住民になったことで地域で何ができるか考えるようになりました。前向きに取り組む人が増え、住民の意識が変わってきていると感じます」、藤原さんは「最初は観光地だと思っていましたが、住んでみて、面白い場所だと感じています。職人のすごさ、住んでいる人のすごさが分かりました」と話す。3人の活動は始まったばかりだ。
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