紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

熊野御坊南海バス 10月から免許返納者運賃半額 事故未然防止へ乗合路線全線 〈2021年9月14日〉

2021年09月14日 08時30分00秒 | 記事


10月1日から運転免許自主返納者を対象に運賃が半額となる


 日高地方をはじめ湯浅町以南の紀南地域で乗り合い路線バス事業など展開する熊野御坊南海バス(株)=本社・新宮市、佐伯一也代表=は、運転免許を返納した人を対象に一般乗り合いバスの運賃を10月1日から半額にする。地域貢献の一環として、高齢ドライバーらの事故防止のための免許の自主返納推進が目的。自主返納者は年齢問わず対象となるが、運転経歴証明書の提示が必要。家族や友人ら同伴者1人も半額になる。

 13日に発表した。同社では、多発している高齢ドライバーの事故をはじめ、運転に不安をもつドライバーらの事故を未然に防ぐため、運転免許の自主返納推進へ路線バス運賃半額への取り組み実施を決めた。行政などからの助成はなく、残りの半額分の運賃は自主財源でまかない、高齢ドライバーらの生命と地域の安全を守る。同時に高齢者らのバス利用を促進するのも狙い。
 バス運賃が半額になるのは、熊野御坊南海バスの一般乗り合いバス全線。御坊支社=御坊市薗=は現在運行している印南線(御坊駅~印南駅)、日高川線(御坊南海バス前~早蘇川原前、下平川~川原河、御坊駅~川原河)、阿尾線(御坊南海バス前~アメリカ村)、日裏線(御坊南海バス前~日裏、宮の下~北明神川)、日の岬パーク線(御坊駅~海猫島)の日高地方5路線と湯浅線の計6路線。市町村などが運行するコミュニティバスやデマンドバス(日高地方では運行していない)、定期観光バス、空港リムジンバスなどは対象外。自主返納者は年齢問わず対象となり、県外在住者も可。免許センターや警察署で申請すれば取得できる運転経歴証明書(運転免許とおなじサイズ、過去5年間の運転経歴を証明するもの)を運賃支払い時に乗務員に掲示すれば半額となる。割引後の最低支払い運賃は100円。支払いは現金、スマートフォン決済サービス「ペイペイ」に限る。回数券の使用や障害者割引など他の割引と併用できない。同社では「交通事故を未然に防ぐため、高齢などで運転に不安を抱える方々の運転免許証の自主返納を応援していきたい」と話した。同社では10月1日から路線バスのダイヤ改正も予定している。
 県警によると、今年1~7月に免許を自主返納したのは1992人、ほとんどが65歳以上のドライバー。


 その他の主なニュース

 御坊市ワクチン接種 集団接種1回目最終は10月24日

日高川町でジャバラ栽培へ 来春植栽

 日高川町9月議会13日再開 

 印南町9月議会13日再開