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日高川町 小学校で約7割が検討望む 小中学校統廃合アンケ結果 〈2021年9月8日〉

2021年09月08日 08時30分00秒 | 記事




 日高川町立の小中学校統廃合問題が喫緊の課題となる中、町教育委員会が保護者505世帯を対象に実施したアンケート結果が出た。回答率92・7%の高い関心を示し、旧町村間で傾向は異なるが、小学校は約7割が「統廃合を進めるべき」「将来的に検討すべき」と答え、中学校でも6割を超える世帯が検討に前向きだった。10月中旬にも町立小中学校適正配置整備計画検討委員会を発足、町民対象アンケート(1000世帯抽出)を経て、来年3月下旬に方針や方向性を導き出したいとしている。

 同町では3保育園、小学校9校、中学校4校(大成を除く)があり、全保護者を対象に6月中旬から7月上旬にかけてアンケート調査を実施した。質問は小中学校の統廃合や望ましい学校規模などについて大きく4設問があり、各項目の回答理由を問うているほか、自由な意見も集約。町ホームページなどで公表する。
 児童生徒数の推移と複式学級などの現状資料を見て回答する「小学校の統廃合」についての質問項目では(1)学校の統廃合を進めるべき(2)将来的に検討すべき(3)現状のまま(4)分からない(5)その他-の5つから1つを選択。平成17年の新町誕生時と比べて、児童数が3分の1になる学校があるなど減少が顕著な美山地区では55・8%が(1)の統廃合を進めるべきと回答し、(2)を含めると約8割に達した。逆に合併以前の旧中津村時に小中学校をそれぞれ1校に統合した中津地区では、(1)が美山のほぼ半数の約27%、(2)が約42%、現状のままの(3)が約27%あるなど地域差が見られた。小学校が5校で最も多い川辺地区でも(1)が約32%、(2)が約37%で約7割が統廃合検討に前向きな回答。町全体では(1)と(2)がそれぞれ約36%で、(3)の現状のままは約19%だけだった。
 「中学校の統廃合」も同じような傾向で、全体では(1)が27・7%(2)35・4%(3)23%(4)約12%など。統廃合を求める(1)は美山で約32%、川辺で約28%、中津は約22%で最も低かった。中津では(3)の現状のままが約27%と最も高いが、逆に将来的な検討を望む(2)が約47%と高く、美山が約34%、川辺が約33%だった。
 統廃合検討に前向きな(1)と(2)を回答した人を対象にした質問では、中学校で全体の約53%が町全体を視野に入れた学校統廃合を考えるのが望ましいと回答。中津、美山両地区ではともに7割を超え、旧町村単位は中津約23%、美山約19%と低い。逆に、小学校は全体の約58%が旧町村単位、町全体を視野には約32%で、小中学校で数字が逆転。美山では約8割、川辺で約6割が旧町村単位での検討を望んでいるが、すでに小学校1校の中津では町全体を視野にが約57%と高い。


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