定数問題への対応が注目
印南町議会は、改選後初の定例会となる9月議会が9日に開会、新人はもちろん、新選良の現職も気持ちを新たに初議会に臨んだ。12人の議員は立候補に際し述べた抱負実現に向けて4年間取り組むが、抱負で定数削減を上げた議員も多くいた。前回の無投票決着以降、削減を前提に「定数問題を議論すべき」と指摘する議員もおり、本格的議論に向け動き出すか、議会の対応が注目される。
同町議会の定数は合併当初の昭和32年が26人で、次の選挙時に20人、昭和56年に16人、平成13年に14人となり、平成21年に2人減らし現行の12人となった。平成29年の町議選が無投票となったことで有権者から「定数を減らしてもいいのでは」と定数削減を求める声が多く聞かれるようになった。今回は4人超過の選挙戦となったものの定数削減を訴えた立候補者が多くいたように定数削減への流れは止めようのない状況と言える。
今回当選した現職議員の一人は「4年間でしっかり検討し適正な定数を打ち出すべき」と任期中の大きな課題と捉えており、有権者の一人は「今回多くの候補者が定数削減を上げていたのだから何らかの動きがあってしかるべき」と議会の対応を注視している。
定数を14から12にした際は、定数について住民に意見を聞くため町内全世帯を対象にアンケートを実施。具体的な定数を聞くのではなく「多い」「維持」「少ない」の三択方式で質問。予想通り「多い」が半数以上を占めた。ちなみに「多い」との回答で妥当な定数を書いていた中で一番多かったのは現行の12ではなく「10~11」だった。周辺町の議会定数は、みなべ町が14で最も多く、日高川町が12、日高町が11、美浜町と由良町が10となっている。
議会が定数問題を取り上げ議論を始めるのか、定数を検討するとなれば、前回のように特別委員会を設け、アンケートを実施するのか、どのようなプロセスで行うのかなども含め、議会の今後の対応が注目となる。
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