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ZOZO創業者前澤さんの寄付で複合遊具を新設 〈2021年9月26日〉

2021年09月27日 08時30分00秒 | 記事


受託候補者に決まったタカオ(株)が提案した
遊具のデザインイラスト


 御坊市は、衣料品通販大手ZOZO創業者の前澤友作さんが昨年度行った「ふるさと納税8億円アイデア」で市に寄付された500万円を活用し、御坊総合運動公園に新設する複合遊具の発注業者を公募型プロポーザル方式で選定した。遊具は公園を訪れるすべての子どもが自分らしく楽しく遊べるように配慮されたユニバーサルデザインになっている。年内に着工し、来年2月末完成予定。

 事業費は寄付500万円と市負担250万円をあわせた750万円。公園を訪れるすべての子ども(6~12歳向け)が楽しく遊べるように配慮されたユニバーサルデザインなどを条件に8月から9月にかけて公募型プロポーザル方式で発注業者選定作業を進めた。
 県内外4事業者から応募があり、22日に企画提案評価・プレゼンテーションを行い、24日に結果を発表した。総合評価点が最も高かった遊具メーカーのタカオ(株)=広島県福山市、髙尾典秀代表取締役=を受託候補者に決め、今月中の契約に向けて調整を行う。
 提案された遊具は「全ての子ども達が『自分らしく』遊べるインクルーシブ(ユニバーサルデザイン)な遊び場」。パネル遊びや高さの低いスライダーなど簡単な遊びからワイドスライダーや壁を渡るクライムなどハードな遊びまで様々な難易度の遊びを取り入れている。ハンディキャップの有無にかかわらず楽しく遊べる遊具として車イスで通れるスロープ、歩行を補助するウォークロード、チャレンジトンネルもある。
 三浦市長は「いずれも素晴らしい提案をしていただいたが、特に受託候補者の提案はユニバーサルデザインを考慮し、すべての子どもが楽しく遊べる空間をご提案いただいた。一日も早く完成し、子どもたちが楽しく遊ぶ笑顔を見たいです。ご寄付いただいた前澤さんには改めて感謝申し上げるとともに機会があればぜひ遊具を見に来ていただきたい」と話した。
 遊具は芝生の「花とせせらぎ広場」に設置。スペースは約225平方メートル。広場には子育て世代が気軽に集える交流拠点施設、かぶとの森大型遊具、幼児ゾーン遊具「はなまるひろば」があり、新設の遊具で「遊びの環境」はさらに充実。第5次総合計画前期事業計画には老朽化で撤去した木製大型遊具に代わる新たな大型遊具の設置を盛り込んでおり、今後も環境整備に努める。


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