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少年メッセージ大会 久堀美々さん(切目)中本和さん(美山)県大会へ  奨励賞3人、18校代表原稿審査 〈2020年7月30日〉

2020年07月30日 08時30分00秒 | 記事

 日高地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会は29日、少年メッセージ2020日高地方大会の入賞者を発表した。優秀賞に久堀美々さん(切目3)と中本和さん(美山3)が選ばれ、県大会(8月25日に原稿審査会)への出場を決めた。玉木南帆さん(丹生2)稲垣裕稀さん(日高附属3)中津琉友君(早蘇3)が奨励賞(県少年メッセージ文集掲載)に選ばれた。表彰式は8月23日午後1時30分から日高振興局別館大会議室で行う。

 新型コロナウイルス感染予防のため、発表大会は行わず、原稿審査した。中学校18校(2校辞退)代表が将来の夢や家族、学校生活などをテーマに自分の想いを伝えた。
 久堀さんは「コロナウイルスについての考え」をテーマに、感染者や死者の数字が取り立たされるが、その一人ひとりに人生があり、家族がいることを訴え、誹謗中傷も出る中、「みんなが不自由な生活をさせられている。優しい言葉をかけ、地道にお互いに協力しながら、コロナウイルスと戦わなければならない」と主張。「コロナウイルスは自分が思うより身近に存在し、いつ牙をむくか分からない。『これ位なら大丈夫だろう』と思ってしまうこともあるかもしれないが、私はみんなの命、みんなの笑顔を守りたい。最善の行動を取り、一緒にウイルスと戦いましょう」と締めくくった。
 久堀さんは「選ばれると思っていなかった。県でも認められれば、うれしいです」。
 中本さんのタイトルは「『生きる』という権利」。長崎の原爆資料館を訪れた際に見た放射能と熱風によって焼け野原になった街、焼きただれた皮膚、黒く炭化した遺体などモニターに映し出された光景やその悲惨さを伝え、峠三吉さんの「原爆詩集」から「わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ」の詩なども紹介。「今もなお、この世界では紛争という殺戮が続いています。このような痛ましい歴史を繰り返してはいけない。長崎の平和への祈りを未来に向けて伝えたい。『生きる』という権利の遵守、命を慈しむ世界を創っていくことを私は決意します」とつづった。
 中本さんは「被災地を訪れて自分でも知らないことを現地で知ることができ、その思いを多くの人に知ってもらいたかった。被災者の思いを伝えられたことで、受賞できてうれしい」と話した。
 玉木さんは「あなたに届け」を題材に思いを並べた。「電話やラインがある便利な世界だが、顔と顔で向き合って気持ちを伝えるべきだ。これから私は、自身の思いをしっかりと伝えられる自分を目指したい。『私の気持ちがまっすぐにあなたに届く』。いつかそうなれるように」と訴えた。
 稲垣さんは「一人一人が幸せに」と題し、国連幸福度調査2019から、58位の日本と1位のフィンランドとの違いを学費無料、労働時間の短さ、子育てサポートの充実などと比較。大切な人がいる、誰かの役に立つ、誰かにほめてもらうことなど自分なりの幸福への考えも示した。
 中津君は「友だちの存在」がテーマ。「男女、世代を超えて、今、僕の目の前にいる人々を大切にして生きていきたい。これから、もっと広い世界に行っても、大人になっても、共に生きる、支え合う仲間だから」と伝えた。


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