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日高川町 テニスコート跡住宅地の分譲 今後の町有地活用に関心と期待 〈2020年7月4日〉

2020年07月04日 08時30分00秒 | 記事

 日高川町が若者定住施策として、初めて未利用の町有地を住宅用地に活用した
和佐の特別養護老人ホームときわ寮川辺園南側にある「テニス公園分譲地」が分譲されている。町としては町有地を売却した初の試みで、同住宅地の分譲次第では今後も未使用町有地の活用に弾みがつくため、町も分譲状況に注目し、大きな関心と期待を寄せている。

 同住宅地は、かわべテニス公園最北側にあった未使用のハードコート4面と同東側の壁打ちコート1面を撤去するなどして3746・74平方メートルの町有地を活用。住宅の配置や区画整備などを業者側から提案を受ける公募型プロポーザル方式(3社)で売却先の選定を行い、事業者に決定した(株)アド=御坊市湯川町=が造成し、5月初めに本格的に分譲を開始した。
「テニス公園分譲地」の名称で、中央の道路を挟んで南側に70坪が7区画、北側に68・17~69坪が6区画の13区画を分譲中。分譲開始から約2カ月間で13区画中、2区画で売約済み(1区画着工)、4区画で商談が進んでおり、他の分譲地に比べても好調な方だという。町内では小熊や土生地内などに新しい分譲地が目立ち、和佐地内はそれほど多くない。同分譲地は高台で水害などの心配がなく、自然に囲まれた閑静な場所にあり、小学校も近く、周辺には天文公園やテニス公園などもあって問い合わせも多いという。
 日高川町では同分譲開始を考慮して、昨年度までだった39歳以下や中学生以下の家族と同居する人の新築住宅取得に最大で130万円を補助する「若者定住促進新築住宅取得支援事業補助金制度」を新年度も継続するなど定住施策に力を入れている。同分譲が好調となれば、若者定住の大きな施策として、未利用町有地のさらなる宅地化に弾みがつきそうで、町関係者は「和佐地区でも少子化は進んでおり、人口維持などの面でも期待は大きい。テニス公園分譲地が好調なら今後も未利用町有地の住宅用地活用に弾みがつき、請け負う事業者にも好影響になる」と期待を寄せる。


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