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御坊青年会議所七夕まつり、コロナ終息の願いを短冊に託す 〈2020年7月9日〉

2020年07月09日 08時30分00秒 | 記事


笹飾りを届けた家族連れ

専用ポストに投函をと堀口委員長


 新型コロナウイルス感染拡大により、イベントに影響が出る中、7日、今年の七夕を迎えた。毎年、多くの人でにぎわう御坊青年会議所(中村英貴理事長)の七夕まつりも笹飾りの受け付けだけでイベントは中止。それでも多くの笹飾りが御坊市の小竹八幡神社に届き、同ウイルス感染の終息、世界平和など人々は願いを短冊に託して祈った。

 七夕まつりは、例年、子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさんで、日高地方から多くの人が集まり、地域に親しまれる催し。2年前は大雨でイベントを中止したことはあったが、今回のような事態は初めて。密集するためイベントは止めたが、笹飾りは例年午後4時ごろから7時ごろまで対応していたのを、正午から午後7時と時間を拡大して受け付けた。
 小竹八幡神社境内に約25平方メートルの笹飾り受け付け場所を設置。さすがに例年通りの数とはいかなかったが、雨の中、約2000本の笹飾りが集まり、短冊には「早く新型コロナウイルスが終息しますように」「旅行に行きたい」「ライブに行きたい」「おいしいものを食べに行きたい」などと書かれ「世界平和」「すべての人がいつまでも笑顔でいられますように」と願いが込められていた。
 日高町の小川泰弘さん(44)は「イベントが中止になって残念だが、早く終息してほしいと思った。来年は家族で楽しみたい」と念願。同会議所地域共創委員会の堀口貴司委員長は「当初は笹飾りの中止も考えたが、せめて願いを届ける場を提供できればと思い、受付だけはさせてもらった。子どもからお年寄りまで幅広く、多くの人が笹飾りを届けていただき、ありがたい」と話した。七夕まつりは午後7時30分からの笹祓い式で締めくくった。

タイムレター手作り専用ポスト
御坊商工会館玄関ロビーに設置
 七夕まつりのサブイベント「『10年後のあなたへの手紙』タイムレター2020」の一般受付のための専用ポストを御坊青年会議所メンバーが手作りした。
 タイムレターは未来の自分や家族らに向けて希望や夢を書いて届けてもらおうと、日高地方(みなべ町を除く)の小学生を対象に、A4用紙で3枚程度同封できる専用封筒を配って15日まで募っており、各校に専用箱を設置している。
 同時に一般用も一部で募集していたが、その専用ポストに高さ1メートル、直径40センチの塩ビパイプを使って作成。ポストのように投函口を設け、雰囲気を出すため笹や織姫と彦星、天の川などを描いている。
 同会議所事務局が入る御坊商工会館の正面玄関ロビーに同ポストを設置。一般はまだ専用封筒が若干数が残っており、問い合わせは、同会議所事務所(電話22・5434)へ。


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