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日高町 来春完成へ農改センター改修着工 空調一新、防災対応の自家発電機 〈2019年7月25日〉

2019年07月25日 08時30分00秒 | 記事

足場を組み立て、LED照明の付け替えなど始める


 日高町は町農村環境改善センターの改修に着工した。平成13年以来の大規模改修で老朽化に伴い、空調一新やホールフロアー等の利用面の整備だけでなく、24時間対応の自家発電機の付け替え、LED化など防災、省電力化にも対応。スポーツや会議など幅広く使われるだけに、実用度の高い施設として今年度中までの完成をめざす。

 同センターは農家らに文化や体育活動、会議など幅広く利用してもらえるよう昭和56年4月に完成。日高地方の体育館としては珍しい空調設備を取り入れ、当時の主流だった水冷式を採用してきた。細かな修繕や庁舎建設時に仮庁舎とするために13年の大規模改修などもしてきたが、近年は設備の老朽化が進み、部品もないことなど業者から指摘されている上、レジオネラ菌の検査など定期的な費用もかかることもあり、空調一新するとともに全体的な改修を計画した。
 6月議会で建屋部分となるセンター改修工事を(株)中村建設=日高町比井、中村昭代表=に請負契約8205万8400円、空調設備や自家発電などの工事を紀南電設(株)=御坊市湯川町、東浜貴史代表=に請負契約7095万6000円と分けて締結承認。建屋部分は現在は天井内に含まれるアスベスト除去に加え、省電力化へ向け水銀灯からLED照明への付け替えに取りかかっている。
 自家発電機は、これまで停電して火災が起きた場合に消火栓へ電力を使うのが主だったのを、町内の指定されている避難所の中でも最も大きな施設であることから、照明や空調などを最低24時間の電力をまかなえるよう新しくするため、工場での制作を発注しており、約半年間で現場へ取り替えの見通し。長く使っていくためにも空調方式は一新し、小学校でも採用しているガス方式を導入する。
 ホールフロアーの整備は最終段階で1カ月間ほどかかるため、来年2月までには他の工事を済ませたい意向。JA総代会、農業関係の会議など今も活用されているが、中学生のバレーやバスケットボールの県大会など多様に活用されており、日高地方で少ない空調設備があることからも好評で、令和2年度からの使用については、工事の進ちょく状況を見ながら、来年2月頃からセンター利用申請を受け付ける予定にしている。


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