紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

真妻やまびこ塾 県内最大の電飾ツリーで活性化 地元民ら500人が点灯見守る 〈2019年7月30日〉

2019年07月30日 08時30分00秒 | 記事

点灯された県内最大の電飾ツリーを見上げる地元民


 印南町真妻地区の有志でつくる「真妻やまびこ塾」(山本育男代表、メンバー30人)がイルミネーションイベントで地域を盛り上げようと、同地区皆瀬川の閉校した真妻小学校校舎側にそびえるメタセコイヤに電飾を取り付け、28日に点灯式を行った。1万球が飾り付けられた高さ30メートル余の県内最大の電飾ツリーで、過疎化が進む中、地元民らは「町内外から多くの人が訪れてくれる地域の新しいシンボルとして起爆剤になれば」と地域活性化への期待を寄せた。

 メタセコイヤへのイルミネーションは、真妻小当時の平成7年に学校のシンボルでもあるメタセコイアをクリスマスツリーにと保護者らが飾って以来、閉校後も同塾が飾り付けを行い継続。「真妻全体のシンボルツリーとして、これからの真妻を見守り、明かりを灯す存在に」と、クリスマス期間だけでなくイルミネーションを飾り光のファンタジーで地域を盛り上げ活性化につなげようと「僕たちの青春の木を真妻のシンボルに」をキャッチフレーズにイベントを計画。
 電飾の取り付けや費用は、和歌山マリーナシティで光のフェスティバル「フェスタ・ルーチェ」を運営している(株)タカショーデジテック=海南市=が協力。28日の点灯式で「フェスタ・ルーチェ」のサテライトとしてのプロジェクトがスタートした。28日の点灯式には真妻やまびこ塾メンバーや日裏勝己町長、平尾潔司教育長、子どもからお年寄りまで地元民ら500人が参加。山本育男代表がイベントに至る経緯を紹介し「継続する時には何か目標や目的があるわけだが、私も協力してくれた地元人たちも『火を絶やさない』ということが目標であり、目的であった。その目標、目的を大きく越えるこんな立派な成果になった。夢のような出来事です」と喜び、日裏町長も「メタセコイヤを一つの起点として新しい真妻を創っていこう、おこしていこうという若い皆さんの思いがこのような素晴らしいものになった。ここを中心として真妻地域、印南町をしっかり成長させていただきたい。行政としてもしっかり応援したい」と述べ、廃校した真妻小、上洞小の校歌を流したあと、真妻地区9区の代表者らがスイッチを入れて電飾が点灯、地元民らは「きれいやな」「ええな」などと歓声を上げながら喜び、地元町議の前田憲男さんの音頭で乾杯し点灯を祝い、校舎をスクリーンに懐かしの思い出写真をスライド上映しながら歓談した。
 メタセコイヤがある地元皆瀬川区長の森口詠士さん(64)は「少子高齢化が進み、空き家も多く灯りも少ない。明るく灯してくれるイルミネーションが地域の新しいシンボルとなってくれることを願っている。町内外から多くの人が訪れ、この地で起業しようと思ってくれる人がいれば、地域活性化にもつながる。イルミネーションが活性化の起爆剤になれば」と話した。
 イルミネーションは8月31日まで毎日(午後7時~11時)点灯。以降は点灯日を検討し来年3月31日まで行う。


その他の主なニュース

 宮子姫選考委員会、8月9日まで第8代宮子姫2人を募集

 高校野球 南部は準決勝敗退、管内勢の夏終わる

 御坊日高博覧会 キッズメカニックにハーバリウムなど週末は多彩なプログラムを開催

● 28日、御坊市商店街連合会恒例の「納涼ふれあい祭り」開催