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真妻やまびこ塾 電飾イベントで地域盛り上げる 登校日に見立てた夏祭りも計画 〈2019年7月10日〉

2019年07月10日 08時30分00秒 | 記事

地域活性化へイルミネーションイベント計画


 印南町真妻地区の有志でつくる「真妻やまびこ塾」(山本育男代表、メンバー30人)は、地域活性化につなげようと同地区皆瀬川の閉校した真妻小学校校舎側にそびえるメタセコイヤにイルミネーションを飾る。28日に点灯式を行う計画で山本育男さん(57)は「廃校後、地域の明かりを消さないようにとの思いだった。明るく灯して地域を盛り上げたい」と話している。

 真妻やまびこ塾は、平成9年に「山村振興等農林漁業特別対策事業印南町山村等活性化ビジョン等」が策定され、地域の現状、地域の資源、地域活性化の取り組みについて研究・協議に携わったメンバーを中心に結成。今後さらに真妻地区を活性化していこうと、20~30歳の若手メンバーを加え「僕たちの青春の木を真妻のシンボルに」をキャッチフレーズに今回新たな取り組みとしてイルミネーションイベントを計画。
 メタセコイヤへのイルミネーションは、真妻小当時の平成7年に学校のシンボルでもあるメタセコイアをクリスマスツリーにと保護者らが飾って以来、閉校後も同塾が飾り付けを行うなどして継続、地域の風物詩ともなっている。「真妻全体のシンボルツリーとして、これからの真妻を見守り、明かりを灯す存在に」と、クリスマス期間だけでなくイルミネーションを飾り光のファンタジーで地域を盛り上げようと、印南町や龍谷大学などが連携し、収益を地域の課題解決などに取り組む団体に助成する地域貢献型メガソーラーとして印南町に設置し稼働中の太陽光発電施設「龍谷ソーラーパーク」の収益金を印南町内の団体を対象に助成する「印南まちづくり基金」に申請し採択を受けて支給された50万円のほか、真妻地区の6区すべてから寄せられた協力金でイルミネーションイベントを実施する。
 樹齢60年余り、高さ30メートルのメタセコイヤへの電飾の取付作業は、(株)タカショーデジテック=海南市=の協力で行い、同社は地域貢献事業として製作費用も含め負担するという。飾り付けは21日から行い、28日の点灯式に備える。本番までに点灯を週末限定とするかなど時間帯も含め協議するが、期間は来年3月末までを予定している。
 イルミネーションは地元で暮らす人と真妻を離れた人に向けたメッセージ。暮らす人はもちろん、離れた人も帰省時にみんなが集える場になればとの願いもあり、8月12日には「MAZUMA真夏の登校日」をテーマに廃校の真妻小で登校日に見立てた夏祭りも計画。午後5時の朝の会で幕開けし、社会(真妻○×クイズ)、理科(ツリー点灯)、算数(ビンゴゲーム)、最後の授業?は体育で夜の餅まきを予定している。
 町は「印南まちづくり基金の目的である『住民が主体となって取り組む印南町のほっとけない課題を解決する活動に届ける』にイルミネーションイベントは合致しており、地域貢献型メガソーラーの効果とも言え、行政も出来る限り取り組みを支援したい」と真妻やまびこ塾の活動に期待を寄せている。


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