紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

印南町の伝統食『かきまでご飯の素』が完成 〈2018年4月28日〉

2018年04月28日 08時30分00秒 | 記事

完成した商品を手に「おいしく仕上がりました」と
PRする小田さん


 印南町の郷土食である「かきまぜご飯」を手軽に食べてもらおうと、具材をレトルトパウチに入れた商品『かきまでご飯の素』が完成し、5月3日から販売を開始する。商品化に取り組んだ「いなみの料理広め隊」(小田美津子代表、6人)は3日午前11時から、商品を取り扱う施設がある同町西ノ地の阪和自動車道上り線(大阪方面)で商品を使って作ったかきまぜご飯の試食や商品を販売するなどして郷土食「かきまぜご飯」を広くPRする。

 かきまでご飯の素の商品化は、地域固有の資源を活用し、個性豊かで活力ある地域づくりを推進する県の「わがまちプロジェクト」で町が平成28年5月から取り組む「いなみの魅力発信!『地産外商』プロジェクト」の一つとして企画。郷土食の普及や地元特産物を生かしたアイデア料理などに取り組む「明日を考える会」のメンバーらが「いなみの料理広め隊」を結成し、試行錯誤を重ねて2年がかりで完成させた。
 印南町のかきまぜご飯は、焼きサバの骨でだしをとり、焼きサバの身などを具に酢を使わないのが特徴。商品にはサバの身のほか、シイタケ、ゴボウ、ニンジン、高野豆腐、こんにゃくなど多くの具が入っている。温める必要がなく、温かいご飯に混ぜるだけで出来上がる。
 いなみの料理広め隊代表の小田さんは「おばあちゃんから教わった昔ながらの懐かしい味に仕上がっており、おいしく食べてもらえると思います。印南町ならではの『かきまぜご飯』を広く知ってもらうとともに、伝統食でもあり商品を通して町内の若い人たちにも味を伝えていければと思っている」と商品の完成を喜んでいる。
 商品は1パック(2合用)700円で、阪和自動車道印南サービスエリアで運営する日高観光物産センター(株)の施設、JA紀州の「フレッシュマート」(印南町)、「ほんまもんふるさと産地直売所」(みなべ町)で購入できる。


その他の主なニュース

 5月13日 川辺町周辺土地改良区設立50周年記念祝賀会

 「もふもふ堂」が紀州鉄道イラスト制作、5月5日 きてつフェスタでお披露目

 御坊人権擁護委員協議会総会、新会長に宇藤勝さん選ぶ

 和歌山マスターズ陸上M50クラス円盤投で山澤研一さん(日高町)36年ぶり県新記録