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御坊市の町内会防犯灯LED化率62%、補助制度一定の成果 〈2018年4月20日〉

2018年04月20日 08時30分00秒 | 記事

LEDに取り替えた町内会防犯灯


 御坊市は、地球温暖化対策で省エネ効果の大きいLED(発光ダイオード)照明普及促進に向け、平成25年度に町内会LED防犯灯取替事業補助制度、住宅用LED電球購入費補助制度を創設。29年度まで5年間の実績を見ると、町内会防犯灯のLED化率は60%を超えており「明るくなった」と好評。住宅用も総計192件の利用があり、普及促進へ一定の成果を上げており、市環境衛生課は「今後も補助制度をご活用いただきたい」と呼びかけている。

 LED照明は少ない光りや電力で効率よく照明することができ、消費電力量の削減による電気代節約や二酸化炭素削減などメリットがある。公共施設や民間企業、家庭等への普及が進んでおり、今後も需要が伸びると予想される。年金生活者ら低所得者世帯、子育て世代など若年層を対象に県下で初めて購入補助制度を創設するともに町内会についても防犯灯取り替え補助制度を導入し、普及促進を図っている。
 町内会は、既存の防犯灯を対象に購入費や工事費の3分の2以内(上限10万円)を補助する。補助枠は当初250万円だったが、要望が多いため、27年度から300万円に増額。実績は25年度が31町内会219基、26年度が28町内会229基、27年度が35町内会263基、28年度が32町内会193基、29年度が31町内会203基で、総計157町内会1107基。
 市内町内会が設置している防犯灯は2668基。このうち制度創設前に町内会が自前でLED化したのが540基あり、これを含めれば1647基となり、全体の62%がLED化されている。ここ2年間は200基前後に落ち着いてきたことから30年度は補助枠を250万円に減額。市環境衛生課は「LEDに取り替えて明るくなった、電気代が下がった、など好評を得ています。引き続き、制度を活用していただきたい」と話している。
 住宅用は、前年所得が200万円以下で、市税を完納している-が対象。(1)市内店舗で最初に購入した日から30日以内に申請する(2)LED電球やシーリングライトなどを6000円以上購入する(2)直管型LED照明は大洋化学(株)製品に限定(市内の電気店で取り寄せられる)-を条件に購入費用等の2分の1以内(上限3万円)を補助する。
 年間予算枠は当初150万円だったが、27年度から100万円に減額。実績は25年度が60件277個、26年度が16件71個、27年度が30件103個、28年度が36件145個、29年度が50件238個。広報誌や地方紙、ホームページなどで啓発に力を入れ、29年度は交付額97万円で予算枠の97%を消化した。市環境衛生課は「地方紙や広報誌を見て制度を知ったと言う人がまだまだおられるので、引き続き広報啓発に努めたい」と話している。


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