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高速道路4車線化 今年度で土工、下部工発注完了 〈2018年4月4日〉

2018年04月04日 08時30分00秒 | 記事

川辺インターチェンジ完成予想図


 2013年6月に国から事業認可を受けた近畿自動車道紀勢線有田~南紀田辺間46キロの4車線化事業のうち、21年12月完成をめざす湯浅御坊道路(有田~御坊間19・4キロ)と御坊IC~印南IC間(10キロ)は18年度中に土工(トンネル、橋上部含む)と下部工すべての工事発注が終わる。沿線各所では目に見えて工事が進んでおり、完成へ地元の期待も高まっている。

 湯浅御坊道路は今の2車線道路とほぼ並行で新しい2車線を建設し、川辺ICのフルインター化もあわせて実施。用地取得は関係機関や沿線地域、地権者の協力で予想以上のハイペースで進み、16年8月にすべて完了した。
 この区間で最も早く着工した日高川町と広川町をまたぐ川辺第一トンネル工事(2・7キロ)は、今の同トンネルのすぐ隣(和歌山方面向いて左側)にある避難坑を拡幅する形で掘削を行っており、現在約2キロの掘削を終え、今年秋に貫通する見通し。
 着工中の川辺インターチェンジ(フルインター化)を含む川辺工事(4・5キロ)や御坊インターチェンジを含む野口高架橋ほか2橋工事(1・1キロ)鳥松山トンネル工事(3・6キロ)井関トンネル工事(1・8キロ)なども着々と工事が進んでいる。残っていた中津川第二橋他3橋工事など5工事は現在発注手続き中、あるいは30年度中に発注を終える。
 用地買収の終わっている御坊~南紀田辺間(27・2キロ)は交通安全対策、渋滞緩和対策としてみなべICや印南IC合流部周辺で付加車線(2車線)を設置する形で進めており、印南トンネル工事(405メートル)は完成済み。印南インターチェンジ工事や印南川橋他2橋上部工事など3工事は着工中。南部川橋他1橋上部工事など2工事は発注手続き中。
 このうち御坊~印南間は16年6月に国から事業認可を受け、今後工事が本格化する。御坊南インターチェンジを含む御坊トンネル他1トンネル工事、青垣内山トンネル工事、北塩屋高架橋上部工事、同下部工事、尻掛橋上部工事、同下部工事の6工事は今年度中に発注を終え、湯浅御坊道路との同時開通を目指す。
 印南~南紀田辺間は正式な事業認可が降りていないため、国に早期事業認可を働きかける。


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