Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Fホイールの制作とセンターロックナットの仕上げ

2019-09-23 20:19:30 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
本日の山陰は・・・
台風が去ってしまいました・・・
夜中・・・多分2時半頃かな〜
目が覚めた時には風も無く雨も降っていなかった・・・不気味な程静かな夜でした。
目が覚めてしまったのでトイレに行って30分程眠れず布団の中にいましたが風の音は全く無く静かでしたね〜
再び寝てしまった様で1時間くらい経過したら風の音でうっすら目が覚めました・・・
どうやら2時半前後には台風の目に近い所だったのかな??
そして通り過ぎて風が出て来たと言う感じでしょうか・・・!?
自宅もお店も台風の被害は全く無くて良かったです、九州も停電とか有って大変だったみたいですが・・・山陰はやっぱり山の陰なんでしょうかね〜。
出勤してから少し雨が降って来ていますがシトシト程度ですね。
雨の止み間でオクラを収穫しましたが風があった様で随分倒れてしまいましたね〜ぺしゃんこになる程では無いですが、斜め45度くらいになっています(笑)


さて本日も312Tを進めます
昨日途中になっておりましたセンターロックを作ります。
このセンターロックですがキットのままですとアップライトからメタルのシャフトが出ていましてそれに六角ナット風の物を接着するだけとなっていました、まあ1989年のこのキットが設計された時には十分だったかもしれませんが・・・今では十分では無いのです。
特にハンドメイドという事になりますと・・・キットを素組で・・・と言われてもちょっと役不足は否めないです。
今日はリアのセンターロックからですね
今回の場合ホイールの留め方がフロントとリアで違いますのでロックナットも替えなければなりません。
リアはホイールの内側で大体の位置決めをするのは昨日ご紹介した通りですが1.0mmの洋白線もせっかく通していますのでこれも使って強固な固定としたいと思っています。
まずは昨日1.5mmのエンドミルで掘った中央部分に1.0mmの洋白線が通る様に穴を開けます。
と書きますと簡単に思われるかもしれませんが・・・
実際にこの作業をする為には0.5mmのセンタードリルで中央に当りを付けておいてから1.0mmのドリルに交換して穴を開けるという作業を予備の1個を含めて3回繰り返します。
センタードリルを付けて3つの加工物の方を替えて加工すれば簡単に思えるかもしれませんが旋盤のチャックを一度緩めますとセンターがほんの僅かに狂ってしまうのです
ですからセンタードリルでアタリをとったら出来るだけ旋盤側のチャックは外さずドリルの方を変更して穴を開ける手順です。
ドリル側のチャックには誤差はないのか?と思われる方も有ると思います・・・私の使っている旋盤の癖(誤差)が有りましてドリルの方を交換して一連の作業をした方が誤差が少ないのです。

六角ナットのフランジの部分を作ります
フランジ部分の厚みは0.2mmホイールの中心の穴の内径1.5mmに合わせて削っています
この部分はホイールの穴の内径値ピッタリ揃えます
刃物を0.5mm横に移動してホイールの中心の穴の深さ0.5mmに合わせて突っ切ります
こうする事でホイールの穴の内径とピッタリしたセンターロックが作れます。

やっと突っ切り開始ですね〜
これが切れますと部品が完成致しますが・・・旋盤のチャックのしたはもうキリコだらけになっておりましてね・・・
落としてしまうとゴミなのか部品なのかよくわからなくなってしまいますので・・・最後の瞬間に紙コップを使って受ける様にしております。でも皆さんは危ないので無闇に手を出されません様に・・・真似される方はいらっしゃるかもしれませんが自己責任でお願い致します。

と言う事でやっと完成したのがこちらです・・・
予備を含めて3つ有りますので1個無くしても大丈夫でしょう・・・まあこんな準備の良い時に限って無くさないんですよね〜。

六角のナットを乗せてみます
途中で何度も確認しましたので何ら問題は無いですよね・・・
ちなみに爪楊枝を隣りに置いてみました
こんな大きさなんんですよね〜写真で見ますと大きさがわかり難いですが・・・こうやって隣りに他の物を置いてみますとその大きさがよくわかりますね・・・
断っておきますがこの爪楊枝は普通の大きさの物です・・・大きな爪楊枝を僕が作った訳では無いですからね・・・(笑)

ホイールに取付けると・・・まだ載せただけですけどね・・・。
まずまずですね〜これでホイールの位置がピタッと決まってくれると嬉しいですね。


続いてフロントを作りましょう・・・。
すっかり忘れていましたが、フロントホイールはまだ完成していませんでした。
ホイールのディスクの部分が無かったですね〜
シリコン型までは作っていましたので早速レジンを流しています。
レジンのキャストも外注する事は無いのです
自分の所に真空注型装置が有りますから・・・外注さんの都合で自分の仕事が遅れる事は有りません。
とは言っても出来ない事もまだまだ有りますけどね・・・。

真空にしてキャストしています・・・
デジタル表示が-97.0を越えますと一応真空です。

こちらがファーストキャスト・・・
残念ながら小さな気泡が噛んでしまいました。

ファーストキャストを見てシリコン型の癖を見抜いて次のキャストに生かせば気泡の無い綺麗な物が出来ます

予備を含めて10個くらい作って置きました・・・ホイールのリムからピアスボルトの部分まで作らないといけませんから欲しい方はいないと思いますので自分のキットの箱にいれておきます(笑)
ホイールのリムに合わせて組立ててみました・・・

ピアスボルトの付くプレートも仮組です
レジンの部品に仮組する場合は接着剤をゴム系の物に変更しておきますよ・・・後でアセトンに浸けたら全部解けてしまいますからね。

これがまた問題なんですよね〜
フロントのホイールの固定もこんなメタルのシャフトが出ていてホイールを填めて六角ナットを接着する構造なんですが・・・
この構造ですとロックナットのセンターの部分はパイプ状になっていますのでそれが再現出来ないのです・・・
やっぱりこれもカットですね〜

根元を少し残してカットしました
ペーパーで磨いて表面を真っすぐに整えます
なぜ根元からカットせずに残したのか・・・シャフトの位置がわからなくなると困るからなのです・・・。
センターが狂いますと穴の位置も狂ってしまいますからね〜

ピンバイスを使って穴を開けます
が・・・その前にニードルを使ってセンターに印を付けておきましょう
出来るだけ正確に穴の位置を決めたいのです。
そしていきなり1.2mmの穴を開けるのでは無く0.5mm位から始めて少しずつ大きくしてゆきます、最終的には1.2mm程度が無難でしょうか・・・。

1.2mmの穴が空きました。
まずまずセンターに決まりましたね・・・。
ハンドパワーだけでも結構良い位置に決まりました(笑)

センターロックを切り出しました・・・
フロントはピンを差し込むタイプにしています
センターのピンは1.2mm長さは2.0mmですね〜。

穴の深さも確認します
根元までピッタリと入りました・・・

センターロックが完成〜!!
と言いたい所ですが一つミスが有りまして
フロントホイールのディスクをサンドイッチしないといけなかったのですが・・・その厚みをクリアー出来る部分を作り忘れていました・・・
あ〜また最初からやり直しですね。