瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

2023年、クリスマスには歌を歌おう♪その3

2023年12月24日 17時09分06秒 | クリスマス
はぁい♪ミス·メリーよ♪
今夜は待ちに待ってたクリスマス·イブねv
クリスマス·イブ、つまり「クリスマス前夜」って意味で、未だ「クリスマス」じゃないのに、何故かクリスマスより嬉しい日…一番楽しいのはイベントの前日って事かしら?
そんなクリスマス·イブに合わせて紹介する3夜目のクリスマス·ポエムは、クレメント・クラーク・ムーア作と云われる「クリスマスの前の晩(The Night Before Christmas)」、或いは「サンタクロースがやって来た(A Visit from St. Nicholas)」のタイトルで知られる作品よ!



それはクリスマスの前の晩、
家中の生き物は鼠すら動かなくなった頃、
靴下は煙突の側に下げられていて、
サンタクロースが来るのを待っていた。

子供達はベッドに寝静まって、
頭の中で砂糖入り菓子が踊っていて、
ママは布を被っていて、
私は帽子を被り、
長い夜の眠りに就いた時に。

突然外の庭で大きな音がしたので、
私はベッドから飛び起きて、
何だろうと思い、
窓の側に行って雨戸を開けた。

降ったばかりの雪の上に月が、
昼間の様に光を投げていた。
すると目の前になんと、
小さなソリと八頭のトナカイが見えて、
御者が元気なお爺さんだったので、
サンタクロースだとすぐ分かった。

鷲よりも早くトナカイ達は飛んで来て、
サンタさんは大声で名前を呼んだ。
「そらダッシャー、そらダンサー、それプランサー、ヴィクセン、行けコメット、行けキューピッド、ドナー、ブリッツェン――ポーチの上まで、煙突の上まで!早く走れ、それ走れ、みんな走れ!」
ハリケーン前に枯葉が舞う様に、
何かにぶち当たるとソリは空へ舞い上がる、
だからトナカイ達は家の屋根の上へ飛んで行った、
おもちゃがいっぱいのソリとサンタクロースを載せて。

私が驚いていると、
屋根の上にトナカイ達がコトコト動いているのが聞こえた。
頭を引っ込めて、
ぐるりと回したら、
サンタさんがポンと煙突を下りて来た。
サンタさんは頭から足まで毛皮の服を着て、
それが灰と煤に塗れていた。
後ろにはおもちゃを沢山背負って、
包みを開く前の行商人の様だった。

目が光っていて、
えくぼが幸せそうで、
頬は紅色で、
サクランボみたいだった。
小さな口を弓の様にして、
顎には雪の様に白い髭を生やして、
歯でパイプをきつく噛んで、
煙が花輪の様に頭を廻っていた。

サンタさんの顔は広くて、
丸いお腹は笑う時に震えて、
ゼリーが入ったボウルの様だった。
可愛く太っていて、
愉快な妖精の様だった。

思わず笑ってしまった私に、
目をウィンクして、
頭を傾げたので、
何も怖くないとすぐ分かった。

言葉は何も言わなくて、
すぐ仕事に取り掛かって、
靴下をいっぱいにして、
くるりと身を回して、
そして指を鼻の脇に置いて、
それから頷いて、
煙突を登って行った。

それからソリに飛び乗って、
トナカイ達に口笛を吹いて、
枯草が舞う様に飛んで行ってしまった。
でも見えなくなる前に、
サンタさんが叫ぶのが聞こえた。
「クリスマス、おめでとう!みんな、お休み!」



1823年12月23日のアメリカ、ニューヨーク州トロイの「センティネル」新聞で発表されたこの詩は、以降のサンタクロース像を決定付けたと云われる程、インパクトが大きいものだったの。
この詩が発表されるまでのサンタクロースは、モデルとされる聖ニコラウス像を引き継ぎ、カトリックの司教が身に着ける様な重々しい長い丈の服を着て、馬車に乗ってる姿で描かれていたの。
ところがこの詩の中のサンタクロースは、8頭立てのトナカイが牽くソリに乗った陽気で太った白髭御爺ちゃん…詩が発表される以前の聖人の像とは正反対、だけどアメリカ人の多くは新しいサンタクロース像を支持し、以降は「クリスマス・イブに、白髭生やした太っちょの御爺ちゃんが、空飛ぶ8頭立てのトナカイのソリに乗って、背中に玩具が沢山入った包みを背負い、家の屋根の煙突から下りて来て、暖炉の側に置いた靴下にプレゼントを入れてくれる」、ファンタスティックなイメージのサンタクロース像が定着したってわけ。
そして1931年、コカコーラ社が冬の販売促進キャンペーン用に、アメリカの画家ハッドン・サンドブロムが描いたポスターを発表。
コカコーラの公式商標カラーの紅白で構成されたサンタの衣装は、ポスターだけでなくテレビCMにも乗って全米中に流され、現在のサンタクロース像が完成したのよ。

聖ニコラウスについては、メリーの過去記事1過去記事2を読んで頂くとして、「クリスマスの前の晩」の話に戻るわね。
「センティネル」新聞に載った当時、詩は無名での発表だったけど、後に作者はコロンビア・カレッジの東洋・ギリシア文学教授クレメント・クラーク・ムーアと判明し、1844年にムーアの作品集に収録されて再版を重ねる程の大ヒットを飛ばし、クリスマスシーズンになるとアメリカ中で朗読されるポピュラーな詩になったの。
…ただ、実は本当の作者はムーアの友人、ヘンリー・リビングストン・ジュニアだって説も有るんですって。

それじゃあそろそろ3夜目のクリスマスソングを発表するわ――日本で「赤鼻のトナカイ」の曲名で知られる「Rudolph The Red-nosed Reindeer」♪
「赤鼻のルドルフ」も今ではクリスマス・イブに欠かせない大スターね!
こちらについてもメリーの過去記事を御覧頂くとして、歌はこちらを参考にしてちょうだい。
ちなみに日本には青鼻のトナカイのチョッパーって漫画キャラが居るわね、今日は彼のお誕生日ですって、ハッピーバースデー♪♪
今夜のお話はここまで…明日の聖クリスマスも一緒に楽しくクリスマスソングを歌いましょう♪



【赤鼻のルドルフ(Rudolph The Red Nosed Reindeer)】




Rudolph the red nosed reindeer♪
Had a very shiny nose♪
And if you ever saw it♪
You would even say it glows♪
All of the other reindeer♪
Used to laugh and call him names♪
They would never let poor Rudolph♪
Join in any reindeer games♪

Then one foggy Christmas Eve♪
Santa came to say♪
Rudolph with your nose so bright♪
Won't you guide my sleigh tonight♪

Then how the reindeers loved him♪
And they shouted out with glee♪
"Rudolph the red nosed reindeer♪
You'll go down in history♪



【訳】
赤鼻のルドルフ、ピカピカのお鼻を持っていた
君も見たら、きっと光ってると思う筈さ
他のトナカイ達は、笑って悪口さえ言っていた
一緒に遊んでさえくれなかった

ある霧の濃いクリスマスイブ
サンタが来て言った
「ルドルフや、その明るい鼻で道を照らしてくれないか?」

仲間のトナカイ達は、ルドルフを見直して
歓喜の中こう叫んだんだ
「赤鼻のルドルフ、お前は歴史に残るトナカイだ!」


…こんばんは、びょりです。
今朝デパートに行ったらケーキを求める長い行列が出来ていて圧倒されました💦
ケーキ屋とチキン屋にとっては稼ぎ時、1年の売り上げの半分をクリスマス分が占めてるんじゃないかと。
今はケーキも高価くて日常的に買う物じゃ無くなりましたからね~。

写真はハウステンボス内のホテルヨーロッパロビーで今年撮影したサンタクロース。
サンタの陽気なキャラクターは、英国伝統のクリスマス妖精「ファーザークリスマス」が由来って説が有ります。

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