瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

2019年、クリスマスには歌を歌おう♪その8

2019年12月28日 19時32分01秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今年も色んな事件が有ったわね。
嬉しい事も有れば、悲しい事も有ったわ。
メリー的に最もショックだったのは、沖縄の首里城と、フランスのノートルダム大聖堂が焼け落ちた事。
どちらも歴史的建造物で国の文化遺産、それがまさか焼失するなんて……何年かかってでも再建して欲しいわ。

悲しいニュースを思い出させて御免なさい。
今夜紹介する世界のクリスマス・スイーツは、フランスの「ブッシュ・ド・ノエル」よ!

「ブッシュ・ド・ノエル」はフランス語で「聖夜の丸太(薪)」という意味。
その名の通り、細長いロールケーキを冬の森に転がる丸太に見立て、デコレーションしたケーキよ。
1870年頃にパリのパティシェが考案、そのロマンチックな意匠は広く人気を集め、今やクリスマス・ケーキの1ジャンルになってるわ。
ロールケーキの表面に樹皮に見えるよう模様を描き、緑のクリームで蔦を絡ませ、マジパンで細工した小さな茸を載せるというのが、オーソドックスなデコレーション。
近年は自由度が広がり、スタイリッシュなデザインの物や、丸太ではなく切り株に見える物など、各パティシェが競って個性的なブッシュ・ド・ノエルを生み出してるわ。

「そもそもクリスマスと丸太(薪)の関係性って?」って不思議に思われた方は、メリーが以前書いた記事を御覧になってねv
リンクを踏むのが億劫な方に簡潔に説明すると、年の節目に森から丸太を持ち帰り、薪にして暖炉にくべるという、北欧の古い習慣から来てるのよ。
来年の実りを祈願しながら暖炉でゆっくり燃やし、残った灰は薬にして飲んだって云うわ。
家庭から暖炉が無くなり、その習慣は廃れたけど、クリスマスに根付く古の樹木信仰を懐かしむ気持ちから、パリのと或るパティシェがケーキにして復活させたのね。

日本で「ブッシュ・ド・ノエル」を食べられる店は……至る所に在るわね。(汗)
12月はパティスリーのみならずカフェでもブッシュ・ド・ノエルを出すとこ多いから。
ブッシュ・ド・ノエルが日本に根付いた事実を証明する為に、今回は敢えて有り触れたカフェの物を紹介させて頂くわね。

「ブッシュ・ド・ノエル」を頂きにメリーが訪れたのは池袋駅。
↓余談になるけど、池袋駅前のイルミネーションが綺麗だったわ。
 

 

↓こちらはサンシャイン通りのイルミネーション。
 


東口の方しか観る事叶わなかったけど、西口の方も公園周りを整備して凄く綺麗になったってニュースで知ったわ。
機会が有れば、そちらにも行ってみましょ。

話を戻して…池袋西武デパート3階のケンジントン・ティールームは、紅茶専門の喫茶室。
日本紅茶協会認定店の内の1軒で、50種類以上もの紅茶が飲めるんですって。
周替わりの限定フレーバーティーが評判のティールームよ。
12月は紅茶とスコーンとのセットで出されるケーキがブッシュ・ド・ノエルという事で寄ってみたの。
店内は陶器の人形やクリスマス・ツリーが飾られて可愛い雰囲気v
女性客に喜ばれそう♪
 

 
ティーカップやティースプーン、ケーキ皿も、とってもお洒落なデザイン!
カップに最初の1杯を注ぐスタッフの手捌きもお見事、高い位置から回す様に注いでくれたの。
フレーバーは何だったかしら?…御免なさい、忘れてしまったの(汗)…でもグレープフルーツの様な甘酸っぱい香りが口中に広がって、爽やかな心地になれたわ。

↑そしてこちらがケンジントン・ティールームの「ブッシュ・ド・ノエル」!
隣にはスコーンが添えられてたけど、今回のテーマから外れるので退かせて貰ったわ…店の人、御免なさい。
ちなみにスコーンに塗る物はマーマレード、ストロベリージャム、生クリーム、蜂蜜の中より選べるわ。
…肝心のブッシュ・ド・ノエルは、飾り外せば只のロールケーキで、誤魔化された気になったけど。
あんまり可愛い飾りだったから家に持ち帰り、洗って今も持ってるわ。(笑)

もう1軒、同じく池袋に在る喫茶室の「ブッシュ・ド・ノエル」を紹介、場所は西武の永遠のライバル、東武デパート3階の「アフタヌーンティー・ティールーム」。
12月24日の記事で紹介したアップル・ツリーが飾ってある、ケンジントンと同タイプの紅茶専門喫茶室よ。
 

 
茶器等はケンジントンに比べカジュアルな物を使ってるわね。
こちらの「ブッシュ・ド・ノエル」は薪と言うより切り株に似た形をしてるわ。
フランス語で切り株は「Souche(スーシュ)」だから、「スーシュ・ド・ノエル」って呼ぶべきかしら?
味はぶっちゃければケンジントンの物よりずっと美味しかったわ。
フワフワのスポンジで、ホワイトチョコ風味のカスタードと、リキュール香るサワーチェリー味、2種類のクリームを巻いてあるの。
クリームとスポンジの甘さをラズベリージェラートの酸っぱさで緩和して後味すっきりv見た目よりずっと複雑な味わいで驚いたわ。
逆に紅茶の方は淹れ方が不味いのかイマイチね。
試食させて頂いたリンゴのシュトーレンも美味しかったし、ここは紅茶よりスイーツを楽しむお店なのかしら?

スイーツ大国フランスでは、平均にして1日4回甘い物を口にすると言うわ。
クリスマスは「ブッシュ・ド・ノエル」の他に様々なスイーツを食べるの。
近年はチョコレートがクリスマスの時季になると飛ぶ様に売れるとか…ホットチョコレートドリンクにして飲むのも流行ってるそうよ。
革命以降「信教の自由」を掲げるフランスでは、クリスマスの祝い方も各人それぞれ、意外にも宗教で縛られる事を嫌うの。
郊外には依然クリスマスの古い慣習が残ってたりするけど、都市部は異なる民族への配慮も有り、大っぴらに宗教色を出して祝う事は控えてるわ。
とはいえ元々はキリスト教国で、現在も国民の7割がカトリックを信仰してる土地柄、イブは教会のミサに出掛ける人も多いのよ。
最初に出したノートルダム大聖堂でも例年ミサを行っていたのに…中止になるのは216年振りの事ですって。
第二次大戦中の占領下でも続けられたって云うのに…今、フランス国民の多くが、大聖堂の復活を心から祈ってるんじゃないかしら?

じゃあここで今夜のクリスマス・ソングを紹介、「Cantique de Noe(カンティック・ドゥ・ノエル)」の日本バージョン――「さやかに星はきらめき」♪
フランスの詩人プラシド・カポーが書いた歌詞に、フランスの作曲家アドルフ・アダンが曲を付けた、フランス生まれのキャロル。
後年、アメリカ生まれのジョン・サリバン・ドワイトが英訳し、英語圏で「Oh Holy Night」のタイトルで歌われ、更に日本では由木康の翻訳により、讃美歌第二編「さやかに星はきらめき」のタイトルで知られる様になったわ。
「Cantique de Noe(カンティック・ドゥ・ノエル)」は、フランス語で「クリスマス・キャロル」の意味。
日本バージョンを紹介する前に、フランス語版と英語版の歌詞を上げるから、興味が有るなら聴いてみて♪


フランス語版の【Cantique de Noël


Minuit, chrétiens♪
C'est l'heure solennelle♪
Où l'Homme-Dieu descendit jusqu'à nous♪
Pour effacer la tache originelle♪
Et de Son Père arrêter le courroux♪
Le monde entier tressaille d'espérance♪
En cette nuit qui lui donne un Sauveur♪
Peuple à genoux, attends ta délivrance♪
Noël♪
Noël♪
Voici le Redempteur♪
Noël♪
Noël♪
Voici le Redempteur♪

Le Redempteur♪
A brise toute entrave♪
La terre est libre et le ciel est ouvert♪
Il voit un Frère ou n'était qu'un esclave♪
L'amour unit ceux qu'enchaînait le fer♪
Qui Lui dira notre reconnaissance♪
C'est pour nous tous qu'Il naît♪
Qu'Il souffre et meurt♪
Peuple debout, chante ta délivrance♪
Noël♪
Noël♪
Chantons le Redempteur♪
Noël♪
Noël♪
Chantons le Redempteur♪


英語版の【Oh Holy Night


Oh holy night♪
The stars are brightly shining♪
It is the night of our dear Savior's birth♪
Long lay the world in sin and error pining♪
Till He appeared and the soul felt its worth♪

A thrill of hope the weary world rejoices♪
From yonder breaks a new glorious morn♪

Fall on your knees♪
Oh hear the angel voices♪
Oh night♪
Divine♪
Oh night♪
When Christ was born♪


Led by the light of faith serenely beaming♪
With glowing hearts by His cradle we stand♪
Led by light of a star sweetly gleaming♪
Here came the wise men from the orient land♪

A thrill of hope the weary world rejoices♪
From yonder breaks a new glorious morn♪

Fall on your knees♪
Oh hear the angel voices♪
Oh night♪
Divine♪
Oh night♪
When Christ was born♪

Fall on your knees♪
Oh hear the angel voices♪
Oh night♪
Divine♪(Divine♪)
Oh night♪
When Christ was born♪

Oh night♪
Divine♪
Oh night♪
Oh night divine…♪



そしてこちらが日本語版♪
フランス語版も英語版も素敵だけど、日本語版も心に沁みるでしょ?
良い歌は言葉が違っても人に感動を与えてくれるわねv
今夜はここまで…また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪



【さやかに星はきらめき】



清かに♪ 星は煌めき♪
御子イェス生まれ給う♪
長くも♪ 闇路を辿り♪
メシヤを待てる民に♪
新しき朝は来たり♪
さかえ有る日は昇る♪
いざ聞け♪ 御使い歌う♪
妙なる♪ 天つ御歌を♪
めでたし♪ 清し今宵♪


輝く♪ 星を頼りに♪
旅せし博士のごと♪
信仰の♪ 光によりて♪
我らも御前に立つ♪
馬槽に眠る御子は♪
君の君♪ 主の主なり♪
我らの♪ 重荷を担い♪
安きを♪ 賜う為にと♪
来たれる♪ 神の子なり♪


互いに♪ 愛せよと説き♪
平和の道を教え♪
全ての♪ くびきをこぼち♪
自由を与え給う♪
げに主こそ平和の君♪
類無き愛の人♪
伝えよ♪ その福音を♪
広めよ♪ 聖き御業を♪
たたえよ♪ 声の限り♪



…こんばんは、びょりです。
今年のフランスはクリスマスも国鉄労組等が大規模ストライキ続行中で大変だそうです。
クリスマスくらい、てっきり休むと思ったのに…ストだから或る意味休んでるのか。

紅茶は美味しいがケーキはいまいちなケンジントン、紅茶はいまいちだがケーキは比較的美味しいアフタヌーン…2つのチェーンが合体すれば完璧になれるのに。
余談になるけど、以前ブッシュ・ド・ノエルを自作した事有る…山崎製パンのまるごとバナナで。
同メーカーのロールちゃんでもイケそう。

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