瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

2019年、クリスマスには歌を歌おう♪その9

2019年12月29日 21時44分45秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今年はGW中に改元イベントを挟んだ事で、年末を2度体験してる気がするわ。
しかも改元前のカウントダウンの方が盛り上がってた様な…メリーの気のせい?
年号が改まるのは数十年振りの事だけど、来る年も初めて訪れる一度きりの旅人よ、盛大にお迎えしなくっちゃ!
な~んて芭蕉的前置きはさて置いて、今夜紹介するクリスマス・スイーツは、ドイツの「シュトレン」!

「シュトレン」は、粉砂糖で表面が真っ白に覆われた、ドライフルーツやナッツ入りの、フルーツケーキみたいな菓子パン。
「形は産着に包まれた幼子イエスを表し、それ故、頭に『クリスト』を付けて呼ばれる」そうだけど、この設定は後付けらしいわ。
実は由来が何なのか良く解ってないの…でもドイツ語で「シュトレン」は、「杭」や「つっかい棒」や「坑道」を意味する言葉。
更にシュトレンの発祥地と云われるザクセン州では、「シュトレン」は「薪」とか「大きな角材」って意味なんですって。
記録に残る最古のシュトレンは、細長く焼いただけの小麦パンだったそうよ…詳しくは以前メリーが書いた記事を読んでねv

ドイツではクリスマスの1~2カ月前からシュトレンを作り始めるの。
出来上がったシュトレンは、クリスマスシーズン中、少しずつ切り分けて食べる習慣が有るんですって。
何だか正月の間食べられる日本の御節料理と似てるわね。
――え?パンの賞味期限は大丈夫なのかって?
表面を覆う粉砂糖が防腐剤の役割を担うから大丈夫!
しかも生地に酵母が入ってるから、日を置く程に発酵が進んで、しっとりと美味しくなるの。
ドイツが生んだクリスマス限定の聖なるパン、最近は日本でもクリスマスの定番商品として定着した印象ね。
ケーキと違ってシュトレンはパンだから、パン屋さんもクリスマスに商品を売り出せる事が、普及の要因じゃないかしら?
今やスーパーやコンビニでまでシュトレンを扱う様になって、在日ドイツ人もさぞや驚いてると思うわ。

メリーが買ったシュトレンは「神戸屋キッチンエクスプレス」大塚店の物――JRの駅ビルにテナント入りしてる、(失礼ながら)有り触れたチェーン・ベーカリーよ。
 


記事用に沢山クリスマス・スイーツを買い込んでた為(汗)、今回はハーフサイズのシュトレンを購入。
この店ではないけど、ミスドのDポップみたいなプチサイズのシュトレンも見掛けたわ――日本の少子化社会を反映してるわね。
神戸屋のシュトレンは日本人の好みに合わせてか、表面を覆う粉砂糖は少な目、そのせいで本場の物と比べ、しっとり具合が足りなく感じられたけど、中心にマジパンが挟んであったのはメリー的に高ポイント。
マジパンを軸にすると、生地にアーモンドの味と香りが馴染んで、とっても美味しいのよ!…でもマジパンを軸にしたシュトレンって、ドイツよりオランダの方で多く見られる物だから、ドイツのクリスマス・スイーツから外れてしまうかしら?(汗)

「世界で一番クリスマスを愛する国」を標榜するドイツ。
ドイツ観光局発表によると、クリスマス・シーズンに開催されるマーケットの数は、大都市だけで2,500を超えるそうなの!
ミュンヘン、ベルリン、ドレスデン、ハンブルク、フランクフルト、ケルン、ニュルンベルク、ライプツィッヒ…メリーが覚えてるだけでも8カ所在るわ。
ドイツ内だけに留まらず、近年は日本各地でもクリスマス・マーケットを開催してるけど、その殆どがドイツ観光局協賛イベント。
「世界で一番クリスマスを愛する国」のプライドがそうさせるのかしら?
現在世界中で見られるクリスマス習慣の多くは、ドイツから輸入されたものよ。
クリスマス・ツリーも、クリスマスにプレゼント交換するのも、クリスマス限定スイーツも、アドヴェント・クランツやアドヴェント・カレンダーも、み~んなドイツから!
勿論ドイツの他の国でも、古来よりクリスマスの時季に行われる風習は存在したし、現在でも独特な儀式の形で残ってる所が在るわ。
恐らくドイツ人は持ち前の頑固さで、他国に渡っても祖国の風習を継承した為に、クリスマスの習慣がより多く残ってるんじゃないかしら?
それどころか祖国の習慣を押し通した事で、他国の方が影響受けたのかもしれないわ…伊達にEUのリーダー国の座に着いてるわけじゃないわね。
だからってドイツばかりにクリスマスのリーダー面をさせていて良いものかしら?
ここはキリスト教の中心地だったイタリアに奮起をお願いしたいわ!
…なんてけしかけたら駄目ね。(汗)
クリスマスには世界の平和を祈らなきゃ!
て事で、今夜のクリスマス・ソングを紹介、ドイツに伝わる古い民謡に、ドイツ人のヨハン・アウグスト・ツァルナックとエルンスト・アンシュッツが共同で歌詞を付けた、ドイツ生まれのクリスマス・ソング、「O Tannenbaum(おお、樅の木よ)」の日本バージョン――「もみの木」よ♪

大昔、ドイツ人の祖先であるゲルマン民族は、樫の木を神聖な樹木として祀っていたの。
ところが彼ら民族の樹木信仰を、キリスト教徒は断じて認めず、切り倒して改宗させようとしたんだけど、かえって反発を招いてしまったんですって。
そこで樫ではなく、三角形のシルエットを見せる樅なら、キリスト教の教義である「三位一体説」に適うからって、樅の木限定で祀る事を許したんですって。
つまりキリスト教徒達の方が根負けし、妥協案を出したってわけね。
この時、信仰を曲げなかった祖先達のDNAが、ドイツ人の血に脈々と受け継がれてるんだわ!
そんなドイツ人の頑固な気性に思いを馳せつつ、先ずはオリジナルのドイツ版を聴いてみましょうか?



O Tannenbaum



O Tannenbaum♪
O Tannenbaum♪
Wie treu sind deine Blätter♪

Du grünst nicht nur zur Sommerzeit♪
Nein auch im Winter wenn es schneit♪

O Tannenbaum♪
O Tannenbaum♪
Wie treu sind deine Blätter♪


O Tannenbaum♪
O Tannenbaum♪
Du kannst mir sehr gefallen♪

Wie oft hat schon zur Winterszeit♪
Ein Baum von dir mich hoch erfreut♪

O Tannenbaum♪
O Tannenbaum♪
Du kannst mir sehr gefallen♪


O Tannenbaum♪
O Tannenbaum♪
Dein Kleid will mich was lehren♪

Die Hoffnung und Beständigkeit♪
Gibt Mut und Kraft zu jeder Zeit♪

O Tannenbaum♪
O Tannenbaum♪
Dein Kleid will mich was lehren♪


【和訳】
おお、樅の木よ
おお、樅の木よ
お前の葉は変わらず在り続ける!

夏だけでなく
雪の降る冬でも青々と繁る

おお、樅の木よ
おお、樅の木よ
お前の葉はなんて瑞々しい!


おお、樅の木よ
おお、樅の木よ
私は心からお前を愛す

冬に幾度となく
お前は私を深く喜ばせてくれた!

おお、樅の木よ
おお、樅の木よ
私は心からお前を愛す


おお、樅の木よ
おお、樅の木よ
お前の衣が私に教えてくれる

希望と永続、
快さと力とを、どんな時も

おお、樅の木よ
おお、樅の木よ
お前の衣が私に教えてくれる



…続いて日本版を紹介するわ。
英語に訳された「O Christmas Tree(おお、クリスマスの木よ)」も在るけど、メリーはオリジナルのドイツ語版と日本語版の方を好んでるの。
ドイツ人の精神に根付く樹木信仰がオリジナルの歌詞の通りに伝わるでしょ?
歌はこちらを参考にしてね!
それじゃあ、また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょ♪



【もみの木】




樅の木♪ 樅の木♪
何時も緑よ♪
樅の木♪ 樅の木♪
何時も緑よ♪

輝く♪ 夏の日♪
雪降る♪ 冬の日♪

樅の木♪ 樅の木♪
何時も緑よ♪


樅の木♪ 樅の木♪
梢静かに♪
樅の木♪ 樅の木♪
梢静かに♪

喜び♪ 悲しみ♪
優しく♪ 見守る♪

樅の木♪ 樅の木♪
梢静かに♪


樅の木♪ 樅の木♪
繁れ豊かに♪
樅の木♪ 樅の木♪
繁れ豊かに♪

雨にも♪ 挫けず♪
風にも♪ 折られず♪

樅の木♪ 樅の木♪
繁れ豊かに♪



…こんばんは、びょりです。
クリスマス・ツリーの由来については、以前メリーさんが書いた記事を参考にしてください……ってメリーさんが言ってました。(汗)

最近「ネクスト・シュトレン」つって、フランスのアルザス地方のクリスマス菓子「ベラベッカ」を推すムーヴメントを感じますが、個人的にはイタリアの「パンドーロ」の方が、シュトレンに見た目が被らず、人気を伸ばすと思うんですけどねえ。
つうか何故ベラベッカが推されるんだ?フランス観光局の仕込み?

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