瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん15

2012年01月07日 17時12分52秒 | 漫画&アニメ
年明けて久々のあにめぞんレビュー、気が付けば3回分溜まってしまった…3日連休中に書いてしまおう、というわけで前回の続きです。


・第15回「あぶない二人の人形劇!僕もうダメです」 脚本:金春智子 コンテ・演出:向後知一 作画監督:土器手司

…折角可愛い絵を描く作監さんに当ったのに、演出のテンポがおっそろしく悪い!(汗)
義務的に前回の回想からスタートするんじゃなく、どうせなら朱美さんの「前回待たせたお詫び…」って台詞が出た後に流せば良かったじゃない。
メインの人形劇に到るまでが、あまりに引き延ばしくさかった。
構図がなかなか切り替わらないのにも輪をかけてイラッとさせられた。

引き延ばすならもっと工夫できなかったものか?
原作通りに五代が一刻館に帰って来て、響子さんが「学園祭行っても良いですか?」って尋ねるんじゃなくって、五代が大学祭の準備に追われてる様子をもっと観せて、それを響子さんが知る所まで描けば良いじゃない。
原作で有った、五代が実は手先器用だと知れるシーン、これは後に繋がる設定なのだから、削ってはいかんかったと思う。
すぐ離脱しちゃって何の為に登場したか解らない一刻館の住人達…原作での活躍が描かれてないと、動かし方が解らないんだろう、ならば行かせる必要無かったのに。
大学祭での妙なパフォーマンス、長々と流してたのは意味が有ったのか?――いや無い、絶対に。
作画頼みで工夫が全く感じられなかったなぁと。

脚本も悪い、大学祭を独りで観て廻ってる響子さんに、「惣一郎さんと結婚してなければ私も…」なんてモノローグさせてるけど、これは今回の肝にかかる部分で、先に流したら印象薄まる上に、これじゃまるで響子さんが結婚後悔してるみたいにも取れるじゃないか!(汗)
オチも「可哀想な王子様…」って何故五代に暗く呟かせる?
原作では人形劇のノリのまま、五代はおどけた調子で呟くのに。
連載後に作者が描いたイラストからも、あのシーンが意味してるところは、立場の違う2人が同じ目線の高さで「遊んだ」事だろう。
解釈がズレてませんかと。

見せ場の人形劇は面白かったです。
響子さん役の島本さん、マジで熱演。(笑)
後に名を知られる、この時は端役だった林原さんの演技も巧かった。
五代役の二又さんも勿論巧い。(考えてみれば五代役の名前が「二又」っつうのも皮肉なギャグである)
しかし結局面白いシーンは皆原作に有ったもので、アニメのオリジナルシーンはテンポを悪くしただけの余計なものだった。
波に乗りそうで乗れない、あにめぞん。

作画は土器手さんという事も有り、滅茶苦茶可愛かった。
前半は多少荒れてた風に感じたけど、後半は原画に中嶋さんが参加してる事も有り、響子さんはお目々キラキラ、坂本の言葉通り「そこらの学生より若く見える」、てかローティーンにしか見えない。(笑)
今回富に「うる星」的作画のお遊びが有りましたな。
人形劇でのBGMは「うる星」でも使用してたような。(トンちゃん登場回等で)
プラネタリウムのラム&ランはやり過ぎに感じた。
原作では敢えて玩具位でしか、うる星キャラを描いてない、それは「うる星とは(世界が)違うんだ」という、作者の拘りだったんだろう。
アニメスタッフは未だに「うる星」の夢から醒めない様で…。
あたる&メガネ&しのぶ似の幼児も、しっかり登場してましたね。

(個人的評価) 脚本× 演出× 作画○ …EDが「シ・ネ・マ」に変った~!濡れたハイヒールを手に持つ響子さんが、前回思い出させてくれてグッド!


コメント (2)
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