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瀬戸際の暇人

今年も休みがちな予定(汗)

歌え!!アニソン!!~うる星やつら・6~

2007年10月01日 23時02分31秒 | アニソン
――ザ・西島克彦ショー開幕!



――ジャカジャーーーーン♪…パラリララリラララ♪パラリラリラリラ…♪

――ズン…ズズン…♪

ロァック・ザ・プラァネット♪――ツツツツ…ズズン♪

ロァック・ザ・プラァネット♪ ベイベェ~♪

ロァック・ザ・プラァネット♪ エ~ブリワァ~~~ン♪

――ジャカジャンッ♪ジャカジャンッ♪――ジャカジャカジャンッ♪

――ズンズズズズズズ♪――パパァーン♪パーン♪パァーン♪

か・がぁ・や・い・た・銀~河ぁ~~~♪

――パララ♪パァ~ラララァ~~~♪

光ぃ~を~♪ つぅ~らぁ~ぬぅ~きぃ~~~♪

――ベェ~ンベベ♪ベェ~ンベベベベ♪

あ・な・た・へ・と・燃え~たぁ~~~♪

――パララパ♪パララパ♪

ハァ~トォ~がぁ~♪ 止らなぁ~い~~~♪

――ジャッジャッジャン♪――ジャカジャッカッジャカジャカジャ♪

オンザサードストン♪ フロムザッサァ~~ン♪

ユーリンマイ♪ ベェルアイ♪ ベァンユアドラァ~ム♪

シギィン♪


ロァック・ザ・プラァネット♪――ジャ~ンジャジャン♪

ロァック・ザ・プラァネット♪ ベイベェ~♪

ロァック・ザ・プラァネット♪ エ~ブリワァ~~~ン♪

――ズ~ンズズッズ~~ン♪――ジャカジャカジャン♪


ロァック・ザ・プラァネット♪ ウィルビィ~~♪――ジャ~ンジャジャン♪

ロッキン・ザ・プラァネット♪ ベイベェ~♪

ロァック・ザ・プラァネット♪ エ~ブリワァ~~~~~ン♪

――ズゥ~~~~~~~~……ゥ~~~ン♪

――チャッチャッチャッチャカッチャッチャ…♪――ジャーンジャジャーン♪




あくまで自分の耳に聴こえた通りに表してみた。(笑)
いやこの歌、レコード持ってるんで、歌詞知ってるんだけどね…。

唐突に済みませんが……自分が知ってる場合、歌詞はその通りに書いてくれっつう方…いらっしゃいます?
「自分の好きなアニソンを馬鹿にされてるようで不快」って方がいらっしゃいましたら、匿名で構いませんので御意見下さいませ。
貰っても最終的な判断は自分が下す積りですが(←じゃあ訊くなよ)、考慮する材料にはさせて戴きますんで。
ただこのまま行った場合、キャッツアイやバイファムが大変な事になると、先に断っておきます。(笑)

173~188話迄流れたOP曲は『Rock The Planet』、作詞はRalph McCanthy氏&松井五郎氏、作曲はタケカワユキヒデ氏、編曲は椎名和夫氏、歌ってるのはステファニー氏。

新シリーズになって、OPもパカパカ変更するようになりました。
…煩い監督が辞めちまったからかなと。(苦笑)
このOPに変更した頃のアニソン界は、英語歌詞が流行ったのです。
多分『キャッツアイ』の主題歌がヒットしたのを受けてでしょう。
思い起すに、この頃放送中だったアニメの主題歌の多くが、『キャッツアイ』の曲調によく似ていたなと。
…段々作品のイメージからかけ離れたアニソン主流になって来ましたね~。

このOP前のOP1本&ED2本をスルーしてる事を謎に思う方も居られましょうが、ぶっちゃけあんま好きじゃないからです。
歌は巧いが『うる星』らしくないんだもん。
映像も可愛いけど…円の中に大人しく閉じ篭ってる奴らなんて、らしくない…そいった理由から好きじゃありませんでした。(好きな方には御免)(汗)
『恋のメビウス』については、作監さんの修正がちょっと…。(汗)

で、この『ロック・ザ・プラネット』については、映像が兎に角凄い事から気に入ってる。
西島克彦氏が好き勝手描いてるのが窺えて楽しい。(笑)
ユーチューブに入ってたんで、宜しければ参考にどうぞ。(1番最後に在ります…音が出るので注意)(→http://www.youtube.com/watch?v=HYA9ccd0RCY)


え~今回次回は『この方に注目!』と題し、アニメうる星に関わったスタッフさんを勝手に紹介しようかなと。
毎度申し訳無いが、独断と偏見で選んでる事を、御承知下さいませ。(笑)



【演出】

・押井守氏…ぴえろシリーズ時代、チーフディレクターつまりは総監督を務めていた、人呼んでアニメ界のヒッ○コック。その独特なカラーで遂には世界進出。夢と現の狭間で独自の演出技法を貫く男。担当した回は、素人が観ても氏が担当したなと解るっつうのが凄いかと。出作品をよくパロる。シリーズ中で1つ代表作を挙げるなら、『あぁまぶたの母』。

・早川啓二氏…ぴえろシリーズ時代の演出家。押井氏と違い、なるたけ原作通りに演出する方だったが、1話30分形式になってからは、オリジナルシーンを挿入する様になって行った。ただ話の中で浮上がらないよう挿入出来る辺りに実力を感じる。でもギャグは苦手だったらしい…得意は所謂「イイ話」系。宮崎作品をよくパロってたなと。代表作は『パニックイン台風!』。

・小島多美子氏…ぴえろシリーズ時代の演出家。良くも悪くも「クサイ」演出が特徴。スタッフ間のアイドルだったのか(とも名前の語呂の良さからか)、よく名前を作中で使われていた。(笑)『パトレイバー』の「多美子さん」も多分氏の名前から。代表作は『サクラ・哀愁の幼年期』。うる星以降も『めぞん』や『らんま』といったルーミック作品の演出を、引き続き担当。

・安濃高志氏…うる星ではあまし表に出なかったけど、ぴえろ魔女っ子アニメシリーズの立役者として、アニメファンの間ではかなり有名な方。日常的なリアリティを重要視し、BGMを極限まで使わず自然音だけで表現したり、作中に生活時間を設定したり…この方が監督した作品のキャラは、シリーズで出て来た事件やゲストをちゃんと覚えているんですよ。代表作は『大金庫!決死のサバイバル!!』。映画『オンリーユー』では押井氏の片腕役を務めても居た。

・西村純二氏…ぴえろ時代~ディーン時代172話迄の演出を担当。130話~172話迄、アシスタントディレクターとして山崎氏を支える。映画『ビューティフルドリーマー』では押井氏の演出をアシスト。早川氏とは反対に、ギャグが得意で、シリアスが苦手だったよう。代表作は『ビンづめレター海辺の怪!』。うる星以降、『らんま1/2』で3代目監督に就任(70~143話迄)。

・吉永尚之氏…ぴえろシリーズ時代は主に原画担当、ディーン時代は演出を担当。良い演出家が不足していたとしか思えないディーン時代、押井氏や山崎氏にも負けない独特な演出カラーで、傑作を送り出して下さった。第三者の目で見ている様な、淡々とした演出が特徴。代表作は『ダーリンのやさしさが好きだっちゃ…』。うる星以降は『めぞん』の3代目監督(53~96話)、TV『パトレイバー』の監督に就任。

・望月智充氏…残念ながらうる星では、ディーン時代に2本しか演出して居らず…しかし安濃氏同様、ぴえろ魔女っ子アニメの立役者としてファンの間では有名。『クリィミーマミ』で氏が担当した回は、全て傑作の呼び声が高い。青春ドラマの様な酸っぱい作品が得意。代表作は『謎の坊さん登場!鐘つきバトルロイヤル』。その後『きまぐれオレンジロード』や、ジブリで制作したTVスペシャル『海がきこえる』の監督を務め、評判を呼んだ。

【脚本】

・伊藤和典氏…ぴえろ時代、押井氏とタッグを組んで、プロット作りに当っていた脚本家。お互いマニアックなので気が合ったんでしょう。(笑)ちなみに両氏の出会いは『ニルスのふしぎな旅(1980年放映)』迄遡るそうな。そのまま現在まで付合いが続いてるんだから凄い。代表作は『ドキュメント・ミス友引は誰だ!?』。『クリィミーマミ』や『パトレイバー(ゆうきまさみ氏、出渕裕氏と共同)』、『平成ガメラシリーズ』の原作者としても有名。

・島田満おぜう様…良い脚本家が不足していたとしか思えないディーン時代、世界名作劇場(実際1990年代の名作アニメシリーズの立役者である)の香り漂う様な名作を送り出して下さった。極めて優等生的な話を作る方なので、好き嫌いは分かれるでしょうが、うる星ではアクの強い演出家が多かった為、結果バランスが巧く取れていた様な気がする。代表作は『死ぬほど会いたくて!純情キツネ再び!!』。『クリィミーマミ』や『めぞん』でも脚本を数本担当。美人脚本家としてアニメ界では有名で、一時期ファンクラブまで作られていた程。氏の育ちの良さに注目したアニメーター芦田豊雄氏が、某アニメ雑誌でお嬢様キャラに仕立てた為、ファンの間では「おぜう様」と愛情込めて呼ばれる事に。(笑)…しかし腹を立てる事無く笑ってスルーする辺り、人間が出来た方だなと感心してしまった。(…って何か作品外の事ばかり語ってる気がする。)

【音響】

・斯波重治氏…ベテラン音響監督として、効果音やBGMのイメージ決定、声優陣の演技指導等を行った方。押井氏の良き理解者でも在る。うる星以降『めぞん』や『らんま』でも引き続き音響監督を担当。林原めぐみ氏、山口勝平氏といった、実力若手声優を発掘した偉い人。余談ですが『パトレイバー』の「シバシゲオ」なるキャラ名は、氏の名前と、声を担当した千葉繁氏の名前を合せて作ったそうな。

【音楽】

・安西史孝氏…主にぴえろ時代、BGMの制作を担当してた方。原作の大ファンだった事から、自ら音楽を担当させてくれと売り込んだとか。未だ業界ではシンセサイザー・サウンドが珍しかった時代、作品の世界観を表現するのに最も適していると主張、当初音響側から「効果音と被る」という理由で難色が示されるも強引に押し切ったそうな。しかしその甲斐有って、かつてアニメ界には無かったBGMと評判を呼ぶ。あの暴走シーンでお馴染みの「ツーター♪ツーター♪ツータカタッタッターー♪(←これだけでどーゆーBGMか解った方は超うる星マニア)」という音楽は、氏が生出したものです。『オンリーユー』BGMは氏の真骨頂と言えるのではないかと。



…字数がオーバーしそうなんで、声優&アニメーターさんは次回。(汗)





ヴヴヴヴヴヴヴ~~~♪ ヴヴ~~~♪

ヴヴヴ~~~♪ ヴヴヴ~~~♪

ヴヴヴヴヴヴヴ~~~♪ ヴヴ~~~♪

ヴヴヴヴ~~~♪ヴヴ~~♪ヴヴ~~♪ヴヴ~~~♪

アイウォンダァ~ドアロァ~ン♪ インザレェ~イン♪

アーワンスアポンタァ~イム…♪

エンイトワソコールド♪ ティルユケェ~イム♪

アンメディトソォ~ファ~イン…♪

エンベィベ・ベィベ・ユゥ~…♪…ズンズズズンズズズンズズ…♪

ユーチェ~ンジマイラァ~イフ♪ オ・ベイベェ~…♪

キャンユーフィリットゥ~~♪

ゲッダベタァ~…♪ エ~~ヴリィ~~デェ~~~~~イ♪

――ズゥ~ンズズズズン♪――ジャン♪

エヴリデェ~イアイフォーリンラァヴ♪
(エヴリデェ~イアイフォーリンラァヴ♪)

インラァヴアゲインウィズユー♪
(インラァヴアゲインウィズユー♪)

エヴリデェ~イユーフィルミア~ップ♪
(エヴリデェ~イユーフィルミア~ップ♪)

ウィズドリームユメェイカムチュー♪
(ウィズドリームユメェイカムチュー♪)

――チャッチャッジャカジャカジャン♪

エヴリデェ~イユー・ブリンザ・サァン♪
(エヴリデェ~イユー・ブリンザ・サァン♪)

エンチェースザナァイトア~ウェイ♪
(エンチェースザナァイトア~ウェイ♪)

――チャッチャッジャカジャカジャン♪

エヴリデェ~イマイプレェイシャスワァン♪
(エヴリデェ~イマイプレェイシャスワァン♪)

アイプレェイユアゴーオンステェイ♪
(アイプレェイユアゴーオンステェイ♪)

――チャッチャッジャカジャカジャン♪

ペレレレペレレレレェレレェ~~~♪ ペェレェレェ~~レェレレェ~~~♪

ペェ・レ・レェ~~~~~…♪



173~188話迄流れたEDのタイトルは『エヴリデイ』、作詞はRalph McCanthy氏、作曲はミッキー吉野氏、編曲は椎名和夫氏、歌ってるのはステファニー氏。

…無理にカナ文字で表すともう何が何だか解らんですね。(笑)
某イラストレーターの画調をパロッたっつうかパクッたっつうかなのですが(汗)…映像の雰囲気が好きです。
訳を読むと『うる星』の内容とは全く合わない事が解るんですが。(笑)
描いた方…「阿部司」とクレジットされてるのですが、絵から判断するに土器手司氏かなぁと。(違ったら御免)
あたるは最後にシルエットだけ登場するという。(全く出ないラブミーモアよりはマシか)(笑)
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歌え!!アニソン!!~うる星やつら・5~

2007年09月25日 22時39分18秒 | アニソン
――新シリーズ突入。



――ピロロロ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

――ッドンドン♪

ゆゥ♪ めェ♪ のォ~中までっ♪

追~い駆ァけたくてっ♪

ベェッドの♪ 下に♪ 写しィ~んを~♪ 入れたァ~♪

――ダ~ンダ~ンダッダ~ン♪

そォ~らにィ~浮んでっ♪

良~いトォ~コなのにっ♪

キスした♪ 途端♪ 夢ェ~からァ♪ 覚めたァ~♪――ルルルル~…♪

――ダンッダンッダ~~ン♪

ギュウッと抱締めてね♪ キ~ィット♪

ズット待ってるから♪ ジ~ィット♪

歯ァ~・がァ~・ゆゥ~・くゥ~♪ なァ~~・るゥ~~~♪――ピッピロリロリロ♪

――タラランタララン♪

パ♪ パ♪ パ~ジャマ邪魔ァ~だ♪(邪魔ァ~だ♪)

眠れないのよ♪ 切ない♪ ダーリン♪

パ♪ パ♪ パ~ジャマ邪魔ァ~だ♪(邪魔ァ~だ♪)

裸の気持ち♪ 感じてっ♪ ダーリン♪

ホット溜息ィ♪――ティロリロリロ~~♪――ピピッ♪

燃えちゃいそおなァ♪――ティロリロリロ~~♪――ピピッ♪

青い~~~♪

――ディ・ディ・ディン♪

星の夜ゥ~~♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

リンッ♪ リンッ♪ リンッリリンリンッ♪

――ズッジャカジャ♪ズッジャカジャ♪ズッジャカジャ♪――ジャジャジャジャッ♪

――ジャンッジャンッジャンッ♪



130~150話迄流れたOP曲は『パジャマ・じゃまだ!!』、作詞は康珍化氏、作曲は林哲司氏、編曲は椎名和夫氏、歌ってるのは成清加奈子氏。 

制作スタジオ変って心機一転、OP&EDもそれに合わせて変更しました。
この頃から新人歌手のプロモーションに、アニソンが使われるようになったという…。(苦笑)
まぁ歌詞は作品をイメージして書かれてるんですけどね~。

映像を担当したのは南家こうじ氏。
キャラクターデザイナー高田明美氏のイラストや、今迄作中で使用されたフィルムをコラージュして作ってあるのが斬新。
南家氏曰く、「元有るフィルムを切り貼りして作るだけだから楽だろうと考えたけど、実際やってみたら普通に描いた方が余程楽だと感じた」とか。(笑)
動かし方なんかは如何にも南家氏らしいスムーズなものなんですがね…キャラ修正を担当した方がクセの強い絵を描かれる方で、今一キャラの顔が可愛くないのが残念。(汗)


前回から引き続いて、アニメの制作話です。


脚本が仕上がると、それを元に絵コンテを起します。
「絵コンテ」とは見た目4コマ漫画風のラフ絵でして、この作業によって話を映像化する準備に入る訳ですよ。(業界用語で「コンテを切る」と言う)
作品によって違うでしょうが、うる星がやってた時代、平均300~350程度のコマに分けられてたそう。
このカットで何秒続かせるとか、具体的に時間を頭に入れて、描かなきゃならない。
放送枠より映像が長かったり短かったりしたら、放送出来ませんから。

コンテが仕上がり、話中で出される美術&人物設定も決れば、本格的に作画へ取り掛かる。
作画の流れは、原画→作監→動画→動画チェック→トレース→仕上げという順番になってます。

先ず原画マンが絵コンテを元に、担当するカットの構図(レイアウト)を決めて、何枚の絵を使うか等決める。

日本のアニメは哀しいかな、少ない資金で制作しなくちゃならない。
その為、極力作画の手間を懸けずに済まそうと、動かす部分だけ別に描いて、元の絵に重ねるなんて技を使うのです。
例えば動いてるのは口や目や髪だけで、ポーズは同じ…といった場合、口や目や髪だけ別に描いて、元の絵と合成させる訳ですよ。
だから元の絵を見ると、キャラがハゲだったりノッペラボ~だったりする。
アニメを観ていて、一瞬キャラがハゲになったりするのは、撮影スタッフがセルを合成し忘れて起るミスです。(例:『キャッツアイ』OP冒頭)

そういった技法を頭に入れながら、何枚の絵を描くか考えるのです。
ちなみに1カットをスムーズに動かして観せるには、およそ30数枚の絵が必要だとか。
じゃあ、その30数枚を流してかかる時間は幾らかと言うと、2秒も無いんだそうで。
PC導入により、使用した絵をバンク(溜め)して使い回す事が容易になった現在、多少は作業が軽減したでしょうが…真アニメ制作は難業で御座います。

原画=元になる絵が描き終ったら、回の作画監督に就いた方が、絵が統一するように修正を入れる。
原画を担う人は数名居る…カット毎にキャラの顔やメカが変ったりしたら、視聴者は混乱しますから。(アニメうる星は、敢えて統一させなかったけど)

次に原画と原画の間を繋ぐ「動画」を描く。
最近は賃金を低く済ませられる事から、韓国や中国など外国に発注するスタジオが多い。
これがかなり問題で……ど~しても作画レベルが格段に落ちるのですな~。(汗)
『らんま1/2熱闘編』が海外に作画丸投げしてた為、凄まじく画質が低下したのは、アニメ業界で有名な事件。
海外発注ですから、到着が遅れた為に、絵の修正が出来ない状態で、そのまま放映する破目に陥ったりもする。
しかし到着すれば未だ良い方で…到着が放送日に間に合わないなんて事件も勃発したり。(汗)
そういう場合、動画の足りない状態のまま、放送される事になるんすよ。
例を挙げるなら『ロストユニバース』とか…アニメ『ワンピース』アラバスタ編ルフィ復活の回なんかも、ぶっちゃけ間に合わなかったのではと自分は推理する。(笑)
問題多い海外発注システムですが、発注してる国のアニメ技術を向上させてもおり…世界レベルでアニメの発展を考えるなら、悪い事ばかりではない…かも。

仕上がった動画は、直ぐにチェックに回される。
大抵幾つかのスタジオの人間掻き集めて描かせてますから、点検して修正入れる必要が有る。
枚数が多いんで、勿論数名の手でチェックが入れられます。

終った画は透明なセルシートにトレース(転写)される。
現在ではセルに写さず、PCにスキャンするのがポピュラーですが、以前は1枚1枚手作業で、Gペン使ってセルに描き写してたそうな。

そして仕上げ…主に彩色作業の事ですが…これも現在ではPC画面で塗ってる所が多い。
しかし昔は何人もの手作業で行ってました。
放送日迄間に合いそうにない時は、監督を始めスタッフ総出で塗ったりもした。(汗)
アニメで使う絵の具は特殊な物で、今や1会社のみで作られてるんだとか…もしもそこが潰れたら、その時こそセルアニメは終焉を迎えるかも知れない。

此処まで終えたら、後は1カット毎に纏められ、撮影スタジオに回される。
スタジオでは撮影シートに則り、背景画と合成させて、順番通りに撮影してく訳です。
撮影シートには、カット毎の組合せとか、このカットを何コマ撮影してくれだとか、非常に細かい指示が書かれている。
セルの組合せを間違えれば、最初に書いた通り、キャラがハゲたりノッペラボ~になったりする訳だから、細心の注意を払いつつ、かつスピーディーに行わなければならない。
でないと声優さんのアフレコに間に合わず、声優さんは絵の無い状態で演技しなきゃならなくなるので。
ちなみにアフレコに間に合わせられなかった場合はどうなるかというと…最悪「線録り」っつって、1本の線が画面に映ったり途切れたりするタイミングで、声優さん達に演技して貰うのだとか。

現在は最終的な合成や編集作業も、PCで行ってる制作会社が殆どです。

…此処までの工程読んで、「よくしっちゃかめっちゃかにならないな~」と思われた方も多いでしょう。
そうならないように、全ての流れを把握し、繋ぐ役割を担う「制作進行」と呼ばれる方達が居るのです。
この方達が作画、背景、仕上げ、撮影、編集、録音等の各スタジオを廻り、出来上がったブツ等の受渡しを引受ける事で、作業がスムーズに流れる訳ですよ。


TVシリーズ1本分の時間は、秒数に直して1,300秒位。
その約1,300秒を埋めるのに、毎週アニメスタッフはエライ苦労をされてるのです。

…だから面白かった時は、TVの前で拍手喝采して、褒めてあげましょう。(笑)



参考)…月刊『OUT』、少年サンデーグラフィックス、ウィキペディア、某アニメスタジオ公式サイト等々。
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歌え!!アニソン!!~うる星やつら・4~

2007年09月18日 19時57分25秒 | アニソン
――セル盗難に遭って放送が遅れた事を覚えている。



――フゥ~~~~♪フッフゥ~~~~~♪

――フゥ~フゥ~~~~~♪

――フフッ♪フフゥッ♪――ズズンズッズズン♪

と・か・い・が寝っしィずまァるこォ・ろォ♪――ピヨォ~~ン♪

お・と・こォはさっそォり座ァにィ変ァ・わァ・るゥ♪――チャチャチャチャチャンチャン♪

お・ん・なァはおっとォめ座ァにィなァるゥ♪――ピヨォ~~ン♪

踊れダン・シィング・ダン・シィング・ナァ~~イト♪

――ポロロロロロ…♪

こ・こ・ろ・をくっすゥぐるゆ・びィをォ♪――ピヨォ~~ン♪

ふ・た・り・はたっくゥみにす・べェ・らァ・せェ♪――チャチャチャチャチャンチャン♪

不・思・議ィ・な宇ゥ宙ゥの果・てェ・でぇ♪――ピヨォ~~ン♪

踊れダン・シィング・ダン・シィング・スタァ~~~♪

――ツッチャン♪――チャチャチャン♪

お・もォ…いきりィ…♪ 抱・きィ…締めてェ…♪

か・え~したく・ない~なんて言っ…てェ…よ…♪

こ・ん~やこそ♪ ふ・たァ~りきり…♪

く・ちィ~づけだァけに・酔いたい~…♪

ほォ・らァ…♪――リィン♪ロォン…♪

私のォ…目ェ・にィ…♪

あ…なァ~…たが映~ゥってェ…♪

ほォ・らァ…♪――リィン♪ロォン…♪

貴方のォ・目ェ・にィ…♪

わ・たァ~~しが美・しい♪

――チャチャンチャチャッチャン♪


み・じ・か・く・燃えっ尽きるよォ・るゥ…♪――ピヨォ~~ン♪

お・と・こォはほっしィくずゥにィ変ァ・わァ・るゥ♪

お・ん・なァは流っ星にィなァるゥ♪――ピヨォ~~ン♪

踊れダン・シィング・ダン・シィング・スタァ~~~♪

――ツッチャン――チャチャチャン♪

踊れダン・シィング・ダン・シィング・スタァ~~~♪

――ツッチャン――チャチャチャン♪

踊れダン・シィング・ダン・シィング・スタァ~~~~~♪――チャッチャンチャッチャン♪

――パァ~~~~~~~~ン…♪




101~129話迄流れたOPタイトルは『Dancing Star』、作詞は伊藤アキラ氏、作曲&編曲&歌ってるのは小林泉美氏。
これも『星空サイクリング』同様、元の歌が存在するらしく、そのタイトルは『CRESCENT PIERCE』。(←これは聴いた事無いな…)
本来は↓で挙げてるEDと共に、98話~流す予定だったそうなのですが…セル盗難に遭いましてな!
当時変更のニュースを聞き、楽しみに待ってたんで、未だに覚えてますが…。(恥笑)
予定日が来ても変更されない…何故だろう?と不思議に思ってたら、後日盗難のニュースが新聞に載ってびっくりした。
セルアニメ全盛の時代は、番組で使用したセルが、マニアに高値で売れたのです。
撮影終れば描いたセルは用済みだしと、アニメーターがマニアに横流しして、小遣い稼ぎしてたりもした。
但し、この時はセルだけでなく、それを撮影したフィルムだか何だかまで盗まれちまったみたいで…放送しようにも出来なかったと。
当時のうる星人気を伝える逸話で御座いましょう。


…え~、毎回マニアックな話続きで済みませぬ。(汗)
正直「出て来る用語等が今一解らん」と仰る方、多いと思いますので、今回次回はアニメ制作について、自分が知ってる限りの事を説明しようかな~と。


1本のTVアニメ制作に懸ける手順は、大体以下の通り――


1)シノプシス(粗筋)の原案を『シリーズ構成』担当者が考え、監督等と協議しながら創り上げる。

…『シリーズ構成』と言うのは以前も紹介しましたが、脚本の元締めに当る様な役職で、シリーズ全体の流れを構想する人です。
アニメオリジナル作品なら、この時点で起承転結をそれなりに決めとく必要が有るし、原作付でも「次のクールは此処まで進みますよ~」ってのを予め決めとかなきゃならない。
『クール』ってのはTV番組放送の区切りの意味で、1クール=13話。
そうしないと沢山の人達が話創りに関わる訳だから、回によって展開が変ったりキャラの性格が違ったりと、全く統一性の無い作品になっちゃう。
作品の骨格を組み立てる、重要なお仕事なのです。


2)脚本を執筆する。

…これは説明不要ですね。
その回の担当を引受けた脚本家が、話を練り上げ執筆します。
大抵の場合4~5人の脚本家が、ローテーションに則って担当してる。
しかもスケジュールの問題から、ほぼ同時進行で。
1話出来てない内から、8話9話10話目に取り掛かり、そっちのが先に仕上ってしまうなんて当り前…だからこそ、先にシリーズの流れを創っとく必要が有るのです。


3)絵コンテを描く。

…上った脚本を元にして、回の演出を担当する人が、映像化する為に、ラフな画でもってコマ続きに表現して行く。
文章のままでは絵に出来ませんからね~。
此処で大まかに、かつ具体的に映像を構想します。
これを元にして各設定を創ったりする訳だから、最も手を抜けない工程であり、言わば第2の脚本。
回の監督権限を持った人達が行う仕事なので、脚本に多少手直し入れたりも許される(筈)。

出来上った絵コンテは、美術監督、作画監督、音響監督にも渡され、皆でコンテを見ながら協議する。
…ラフな画で描いた物だから、ちゃんと現場にイメージが伝わる様、コンテマンは説明する必要が有るんです。
「机の上に皿が載ってる」とコンテに説明有るとして、それがどんな皿なのか?大きいのか小さいのか?九谷焼か有田焼か益子焼か?実は灰皿なのか?…イメージしてる物が伝わってなかったら、意味ナッシングですから。
責任の重大さから、現場指揮官と絵コンテ担当者と、演出役が2人付くケースも有るそうな。


4)各回で出す美術、ゲストキャラ、メカ、小物等の設定を創る。

…ちなみに『美術』とは背景の意味。

此処から工程が細分化し出す。

背景班は美術監督を先頭に先ず設定案を出し、監督に見せてイメージ通りとOK出されたら、正式な設定画を描いて、それを元に水彩等で背景を描いて行く。

他キャラやメカ等も同様、加えて色も設定しなくちゃならない。
OKが出ない内は何度も描き直すし、作業が進まないから、1話から順番に仕上るなんて事は有得ない。
ずっと先の回の分は出来てても、放送直前の回のは全~然なんて事も有る。


5)設定が出来上ったら、それを元に作画作業に移る。

…作画についての説明は、長くなるんで次回に。(汗)


6)音響監督は絵コンテを元にしてアフレコ台本の準備をし、BGMの手配、効果音作成等を請負う。


字数制限がそろそろ恐いんで無理矢理纏めると(汗)…


粗筋創り、脚本、絵コンテ、設定前の協議、各設定、台本作成、原画、動画、作画チェック&修正、作画トレース、彩色、彩色チェック、背景、撮影(←フルCG化により、特に必要としてないスタジオも有)、編集、アフレコ、BGM&効果音付け、音響チェック等々…1回約30分のアニメ番組を制作するのに懸かる工程は、大雑把に挙げても20段階以上。
各工程毎に担当者がそれぞれ付くし、幾つかのスタジオが関わるのが普通。
EDクレジットで流れるよりずっと、制作者は沢山居るのです。(人件費削減の為、海外に作画を発注する様になったし)


…週1で放送して下さる事を、感謝して観ないといけませんな~。(笑)




――ティロロロロロロロロロ…!!――ジャジャジャ~ンチャチャ♪

――ピココォ~ン♪――ポンッポポン♪

――ピコォ~~ン♪――ポンッポポン♪

――チャチャチャッ♪――ジャン♪

日暮れのォ街はァ…♪(日暮っ…れの♪)

薄く煌ァめきィ…♪(煌っ…めき♪)

どんなァ…男もォ…♪(どんな…男も♪)

優しくゥ見えるゥ…♪(コズミック♪)

戸惑う…胸を…♪(とまっ…どう♪)

誘いにィ乗せてェ…♪(誘いに乗せ♪)

恋にィ…落ちてもォ…♪(落ちっ…ても♪)

それはァ…一時ィ…♪(ひ・と・と・き♪)

好ゥ・きィ・なァ・のォ~はァ~~♪ 貴方ァ~1人よ…♪ ――ル~~ル~~ル~~♪

何・時・ゥ~・だァってェ~~♪ 抱いてェ~良いのに~ィ~♪

振ゥ・りィ・向ゥ・けェ~ばァ~~♪ 貴方はァ~居ない~~~♪

やァ・るゥ・せェ・なァ~い~~♪ 心がァ~残るゥ~~~♪――ル~~ル~~♪

――チャンチャン♪

恋は何時も2人のもの夢は1つ♪ ラヴミー♪ モア~~~♪

――ティロリロリロリン…♪

そうよ恋は2人のもの終りの無い♪ ラヴミー♪ モア~~~♪

――ティロリロリロリン…♪

ララララララララ・ララララララララ♪ ラヴミー♪ ラヴミー♪ モア~~~♪

――ティロリロリロリン…♪

ラヴミー♪ ラヴミー♪ モア~~~♪

――ティロリロリロリン…♪

ラヴミー♪ ラヴミー♪ モア~~~~~~……♪



101~129話迄流れたEDのタイトルは『夢はLove me more』、作詞は伊藤アキラ氏、作曲&歌ってるのは小林泉美氏、編曲は安西史孝氏。

さり気に大胆な歌詞…男なら1度は言われてみたいですな。(笑)
日暮れ~日の出迄の背景表現が幻想的。
太陽役の「だっぴゃ星人」は、高橋氏デビュー作『勝手なやつら』に出て来るキャラ。
『勝手なやつら』はうる星の元になった作品で在り…そのせいか、うる星でもお遊びキャラとして、漫画やアニメに頻繁に出演しとりました。


OP&EDと同時にアイキャッチも変更、マジシャンラムのハットからあたるが(首だけ)登場というのが可愛かった。(BGMはEDの『ラブミーモア』)


此処までEDはポコポコ変更してたのに、OPは1年以上変更してなかったのです。
押井氏曰く「OPは作品の顔だから、簡単に変えちゃいけない」と考え、させなかったらしい。

…今のアニメに見習って欲しい。




参考)…月刊『OUT』、少年サンデーグラフィックス、ウィキペディア等。




【おまけの雑記】

…昨日は墓参りに行って来ました。
山は既に紅葉がちらほら始まってましたよ。
サルスベリの花が満開でした…写真は10/6にでも。
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歌え!!アニソン!!~うる星やつら・3~

2007年09月11日 20時44分00秒 | アニソン
――アニメ史に於いて、「世紀を分つ作品」と人の言う。



――チャンッ♪

ウ~~~~♪ウ~ウ~ウ~ウ~ウ~~~~♪――ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪

――チャアゥ…♪

――チャチャアゥ…♪

――チャチャアッチャチャチャッチャッチャッチャアッ…♪――ジャン…♪

夢見ぃるぅ…♪ 銀河ぁを…♪

駆け抜ぅ…けてぇ…♪ ランデブー…♪――ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪ズズチャチャ♪――ッチャチャア♪

流れぼぉしぃ…♪ 追い駆ぁけぇ…♪

走りぃつぅづけて朝までぇ…♪――ズッチャン♪ズッチャン♪――ジャジャジャンジャッジャッジャッジャッジャッジャッ♪

コズミックサイクラー♪ 星空サイクリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ッチャチャアン…♪

コズミックサイクラー♪ 星空ホウィーリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ジャッジャンジャジャジャン♪

夜空ァ~のォ♪ フリィ~~ウェ~~イ♪

2人ィ~でェ♪ ファ~~ラウェ~~イ♪

今夜こそ独り占めェ~~~♪

約束してねマイ♪ ダァ~~~リィ~~~~ン♪――ジャッジャンジャッジャッジャン♪

――チャチャアッチャチャチャッチャッチャッチャアッ…♪


コズミックサイクラー♪ 星空サイクリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ッチャチャアン…♪

コズミックサイクラー♪ 星空ホウィーリング♪

ラン・ラン・ランナウェイ・ホォーーム…♪

――ドドドドドドドドゥ♪ッドドドドドドドドゥ♪

「コズ・ミック・サイクラー!!」
…ピーポーピーポーピーポーピーポー…!

――チャッチャンチャチャチャン♪

――ジャッジャンジャンジャジャ~~~~~~…ン…♪




67話~77話、88話~100話迄流れたEDタイトルは『星空サイクリング』。
作詞&作曲&編曲&歌っているのはヴァージンVSなるグループ。

元の歌は『コズミック・サイクラー』と言うタイトルで、この番組のED用に変更した物が『星空サイクリング』という訳。(←微妙に和訳?)
ちなみにその『コズミック・サイクラー』は、アニメ60話「怪人赤マントあらわる!」の終盤で流れてます。(ディスコ大会で流れるヤツね)
「眠れな~いよ~るは~~♪ 誰かが~呼ん~でる~~♪ 特別さ~今~夜は~~♪ 誰かが~~ぁ~~~♪ 呼んでる~~~~~♪」という歌詞で、曲は同じなんだけど、こっちのパターンもかなり好きだった。(「夜空ァ~のォ♪…」な部分に当ります)

歌と言い、映像と言い、数有るうる星のEDの中でも、最も気に入ってたり。
その1で紹介した様に、予めテロップ位置を計算して映像が作られてる点が凄いと思う。

書いた歌詞の内、赤文字は女性、黒文字は男性ボーカル担当です。



今回はアニメうる星について――


原作漫画だけでなく、アニメも後の作品に、多大なる影響を及ぼしました。

「その1」で語った通り「アニメの主題歌を変えた」。
そしてアニメ界ででも「女キャラのバリエーションを増やし」、「ラブコメブームを興した」。
…『うる星』以降、「魅力的な女キャラを多数登場させる事は、作品をヒットさせる重要項目」と考えられる様になったのです。

現在『萌えアニメ』と呼ばれるジャンルが確立した切っ掛けですな。(笑)

しかし最も革命的だったのは――制作スタッフに表現の自由を許した事ではないかと。

アニメうる星を観てると、絵が回によってバラバラで、全く統一されてない事に気が付く筈。
素人目で観てもキャラの顔が毎回違う。
ともすれば話の中で突然、キャラの顔が変ったりする。(笑)
例えるなら「山○花子の顔が、振向いたら松○か子の顔に変ってた」くらいのインパクトと申しますか。

テロップで流れる以上に、アニメは多数のスタジオや人が携わって作られる物です。
多くの人が描いた絵を連続させて、1本のフィルムに纏める――それが『アニメーション(動画)』制作。
一応決められたキャラ設定通りに描く様努めるとは言え、絵が人によって違って来るのは当然の事。
その為、『作画監督』と呼ばれる方が、担当の回に放送される分の原画&動画に修正を入れて、絵の統一を図る訳ですよ。
ちなみに「原画」と言うのは文字通り元になる絵、「動画」は原画と原画の間を繋ぐ絵の意味です。

アニメ制作についての詳しい説明は、もちっと後に回して…。(汗)

アニメうる星は、この作画監督(通称『作監』)の修正を徹底させなかった。
下手な絵は直させたにしても(失礼)、巧い絵はそのまま活かしたのですよ。
結果として、アニメーターさんそれぞれの絵の特徴が浮上がる事になった。
巧い絵を描くアニメーターさんはファンの間で評判を呼び、名前がアニメ雑誌に出されたりまでした。
己の描く絵が注目を浴びるとなれば、アニメーターさん達は尚個性を前面に出して作画する様になる。
絵コンテで指示されてなくともアクションシーンを入れたり、「モブ」と呼ばれる群集の中に遊びで他アニメのキャラを描いたり…脚本&演出家自身、積極的にパロディを導入してたしな。(笑)

「作画の暴走」を許した事で、当初はチーフディレクターが「蓋を開けたら誰も居なかった」とボヤく程恵まれてなかった作画班は、何時しか「このアニメなら枚数制限無く自分の好きに絵が描ける」との噂に引かれて集まった人材の宝庫に変ってたと。
うる星が切っ掛けで名が売れたアニメスタッフは、かなりいらっしゃるんですよ。

アニメを制作する人達というのは「職人」さんです。
職に就いた目的は、大抵の場合お金の為じゃなく、「己の持つ技術を活かしたいから」でしょう。(でなきゃこんな貧乏な職業に就いたりしないって…)
働く多くのスタッフは、観客に名を知られる事無く、何処かに去って行ってしまう…。


光在る所に影が在る。
真名作の影に数知れぬアニメーターの姿が在った。
命を懸けて作品を創った影の漢達。
だが人よ、名を問うなかれ。
闇に生まれ、闇に消える。 
それがアニメーターの運命なのだ。

「監督ゥゥ!!――コンテを切れェ…!」


パラァララァ~~~~♪パララパララパララパララパラァラァ~~~~~♪……って、何アニメ『サスケ』のOPパロしてるんだか。(苦笑)


常日頃裏方で留まるのみだった制作スタッフにスポットライトを当てた事…
そうして視聴者にアニメの細部にまで注目させた事こそ、アニメ『うる星』の最大的功績じゃないかと自分は思うのですよ。


他にも音楽や撮影技術、色彩等々…この作品から始まった表現は枚挙に暇が無いくらい有ります。

原作付で在りながら、原作世界とは別の、アニメ独自の世界を創り出し、成功した稀有なアニメかと。


…字数オーバーが恐いんで、そいった事は追々語るとして。(汗)


「うる星のスタッフは若い。
 だから遣って良いか悪いか迷うくらいなら、いっそ遣り遂げろの方針で突き進んだ――」


これは押井氏が某氏と某氏の結婚式で、スピーチとして語ったものだそうな。


正に革命的アニメだったと言えましょう。






【おまけの今週ワンピ感想】

そして誰も居なくなった――そんな言葉が頭を過ったり。

いやいや、誰も居なくなってないんだけど。(汗)

これはもう、ナミさん自力で助かるって事ですか?
戦って助かるんですよね…?(汗)

それとも、今こそ此処で、ローラの出番が来るのだろうか?
一体、彼女は何処で何して居るんだろうか…
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歌え!!アニソン!!~うる星やつら・2~

2007年09月05日 21時33分09秒 | アニソン
――「少年誌に載った初めての少女漫画」と、或る人曰く。



ポポポポッポンポポッポンポポンポン♪ポポポポッポンポポッポンポポン♪

ポポポポッポンポポッポォンポポォン♪

ポロポロポロポロポロポロポロポロロン…♪

綺麗~なァひぃとぉ~とォ♪

擦ぅれちぃがうたぁびにィ♪

途端に元気になぁるのォ♪

困った人ねマイ・ダーリン♪

宇宙~ぅでぇ~1番のォ…♪

浮ぁ気な・男の子ォ…♪

好きぃ~にすればい~わァ~♪

バァ~イバイ!!――しちゃうからァ~~~♪

――ズッズンッズズン♪――ツツツツツ…♪

探し回ってぇみてぇもォ♪ こころぼそいな・こぉころぼそいなァ♪

――チャラッ♪

愛は見・つっからぁずゥ♪ こころぼそいな・こぉころぼそいなァ♪

――チャラッ♪

身が縮ぃ・まぁりそ・お♪ こころぼそいな・こぉころぼそいなァ♪

――チャラッ♪

何時もフラフラキョロキョロォ♪

愛は愛は♪ 何処へやらァ♪

ポポポポッポンポポポッポンポポォンポン♪

ポポポポッポンポポッポンポポン♪


宇宙~ぅでぇ~1番のォ…♪

浮ぁ気な・男の子ォ…♪

好きぃ~にすればい~わァ~♪

バァ~イバイ!!――しちゃうからァ~~~♪

――ズッズンッズズン♪――ツツツツツ…♪

探し回ってぇみてぇもォ♪ こころぼそいな・こぉころぼそいなァ♪

――チャラッ♪

愛は見・つっからぁずゥ♪ こころぼそいな・こぉころぼそいなァ♪

――チャラッ♪

身が縮ぃ・まぁりそ・お♪ こころぼそいな・こぉころぼそいなァ♪

――チャラッ♪

何時もフラフラキョロキョロォ♪

愛は愛は♪ 何処へやら♪――チャラッ♪



第43話~66話迄のEDタイトルは『心細いな』、作詞は地恵子シュレイダー氏&寛川翔氏、作曲は小林泉美氏、編曲は星勝氏、歌ってるのはヘレン笹野氏。

15分1話から30分1話の構成へ。
心機一転再スタートを祝って(?)変更されたEDは、ラムの溜息が聞こえて来そうなアンニュイさでした。(悪いと思ってる訳じゃないよ)
「君去りし後」等でBGMとして利用され、非常に効果を上げていた印象が残ってる。
告白すると…ラムが踊ってるダンス、子供の頃真似して踊ってました。(恥笑)
な~んて事を友人に言ったら、「実は私も、ED『夢はラブミーモア』に合せ、歩道橋スキップして渡った過去が有るんだ…」なんて告白を受けた……皆馬鹿ばっかりで嬉しいな~。(笑)


今回は原作漫画についての話――


説明不要でしょうが、『うる星やつら』は高橋留美子氏が、1978年39号~1987年8号迄、週刊少年サンデー誌上で連載した作品。
連載当初、高橋氏はデビューし立ての大学生だった為、卒業する迄は不定期連載を続けてました。
と言いますか、当初は5回で終了予定だったのが、人気が高かったので長期連載化した感じ。
結果、最終回的エピソードが、少なくとも3つ存在するという。(笑)


後の少年漫画を、以下に挙げた様に、大きく変えた作品かと。


1)劇画を衰退させた…少年誌ではそれまで劇画が主流だったのですが、『うる星』がヒットした頃より、加速度的に劇画が減って行った。
実は高橋氏、『ゴルゴ13』等の漫画原作で有名な小池一夫氏が「劇画の衰退を食い止める為」に開いた劇画塾の生徒だったのですが…皮肉な事に彼女が劇画の衰退を一気に早めてしまったのです。(笑)
キャラのスタイル(特に女性)なんかは劇画らしい肉感的なものでしたが、顔は今迄の少年漫画ではあまり観られなかった、目が大きく可愛い趣きだった。
顔は可愛く体はセクシー…この画風が爆発的にヒットした。(氏曰く、ウケるだろうと思って、デビュー後、そういう画風に変更したそうな)
そうして彼女の描く女性キャラが大いにヒットしたお蔭で…


2)少年漫画に女キャラが増えた…今迄はヒロイン位しか主立って出なかったのが、ライバル姉妹母親教師友人先輩後輩アイドル幼馴染幼妻メイドロボ異星人異次元人地底人妖怪悪魔天使に女神様と、果てしなくバラエティ豊かになって行った。
1作品の中で可愛い女の子が乱舞するパターンは、『うる星』が確立したものでしょう。(笑)


3)少年漫画でラブコメブームを興した…それ迄は少年誌で恋愛を主体とした漫画は殆ど無かったのです。
ラブシーン自体は描かれてても、「ヒーローが女と恋に生きる等、有ってはならない事」という、暗黙のルールが敷かれていた。
例えば1968~1973年迄連載されていた『あしたのジョー』は、原作者梶原一騎(高森朝雄名義)氏の発案では、「ヒロイン白木葉子と結ばれ、静かに余生を送るジョー」という最終回が予定されていたのだそうな。
しかし漫画執筆を担当していたちばてつや氏がそれに猛反発、「そんなの男の生き様じゃねぇ!!」なぞと言って、あの「真っ白に燃え尽きた」オチに無理矢理持ってったそうな。(ウィキより)
『うる星』が出る迄は、少年漫画におけるヒロインの立場は、あくまでヒーローの添え物。
ラストは夢に生きる道を選び、自分の元から去って行くヒーローに泣きながら縋り、そして諦め、見送り…着ては貰えぬセーターを涙堪えて編んでます~るるる~というのが王道だった訳です。
そんな時代に、永井豪氏が戦うヒロイン漫画『キューティーハニー(1973年)』を少年誌で発表、少年漫画の中でのヒロインの地位を向上させた。
高橋氏はその流れを推進させ、更に「男が恋に生きたって良いじゃない」と、作品を通して発表した訳ですよ。

「恋愛要素は必ず入れる。でないと面白くならないと考えてるから。」

…と語るくらい、高橋氏はラブストーリー好き。(でもデビューし立ての頃は、あんま恋愛要素を入れて描いてはいなかったんだけどね…)
少年漫画タッチの少女漫画と言えなくもない氏の作風は、同じく少年漫画的な少女漫画を好む女性層と、本音戦いより恋に生きたい軟弱男性層(失礼)を多く取り込んだのです。
同じ頃活躍し始めたあだち充氏と共に、以後長い期間に渡って、ラブコメ少年漫画のカリスマ扱いでした。(今もか)
今、多くの女性読者が少年漫画を読む様になりましたが、それは高橋氏の漫画が少年誌に載った頃から広がった動きかと。
「初期の高橋氏のファンは男性が多かった」と言われてますが、実際には男女両方から人気が有った。(男性ファンの急激な増加は、アニメ化からのものでして)
高橋氏、鳥山氏、あだち氏は、少年漫画に女性読者の目を惹き付ける切っ掛けを担った最大的功労者だろうと、自分は考えとります。


4)ヒーローとヒロインがくっ付かない…車田正美氏作『リングにかけろ(1977~1983年)』なんかもそうだけど…あの作品はヒーローとヒロインが姉弟の関係だから、初めからくっ付け様が無かった訳で。(笑)
忘れられがちな事実ですが、うる星の本来のヒロインは『しのぶ』でした。
ラムにあたるとの間を掻き回されているけれど、「最終的にはラムは星に帰り、しのぶはあたると結ばれる」という未来話が、漫画の中で描かれておった訳ですよ。

――所が何故か途中からラムにヒロイン交代、彼女があたるとくっ付く事になったのでした。

恐らくラムのが圧倒的に人気を呼んだからでしょうが…これ…初期の頃のファンから見たら、とんでもねェ変更だったんじゃねーかと。
だって今の時代の漫画に例えるなら…「『名探偵コナン』のヒロインは蘭ちゃんだけど、哀ちゃんのが人気高い。じゃあヒロインは哀ちゃんに変更して、彼女と主人公の新一をくっ付ける方向に変えましょう!」ってなもんでしょう。
蘭ちゃんファンからしてみたら、堪ったもんじゃないですよ。(笑)
自分が聞いた限りでは、やっぱりそれが理由で作品から離れたファンが、少なからず居たらしい。
ただ初期の変更だったのが幸いしたっつか…むしろ変更入った後から、うる星人気って高まったんで、減ったファンより増えたファンのがずっと多く、有耶無耶の内に許されたんでしょうな~。(笑)

兎も角まぁ…『うる星』以前は「ヒーローはヒロインとくっ付くのが当り前」だったのが、『うる星』以降「必ずしもヒーローとヒロインはくっ付かない」という方向が示され、恋愛模様を多様化させるのに役立ったんじゃと。(そして「ヒロインが途中交代する」という事例を、多分初めて作った漫画じゃねーかと…)
『DRAGON BALL(1984~1995年、鳥山明氏作)』や『アイシールド21(2002年~連載中、原作:稲垣理一郎氏、作画:村田雄介氏)』等々、今では多くの作品に見られる様になりましたね。


5)ギャグとシリアスの共存…『うる星』以前は、少年漫画でギャグとシリアスが共存する事は、極めて稀だったのです。
ギャグ漫画は一貫してギャグだけ、シリアス漫画はシリアスだけ…それが普通だった。
しかし『うる星』はギャグ漫画で在りながら、シリアスな展開も入ったりした。
この画期的な試みは、うる星発表以降、富に流行したのです。

実は少女漫画では、こういった表現は当り前の様に出て来てたのですよ。
ギャグだかシリアスだか判然としない漫画ってのは、少女漫画では普通に多く見られたんですな~。(シリアス漫画の筈なのに、急にギャグが出て来たり…)
少年漫画で中々出て来なかった理由は、男性の方が女性より切り替えが上手く出来ないからではと。
言わば高橋氏の女性らしい感性が、そいった表現を可能にしたのでしょう。


以上…挙げた1)、2)、5)については、永井氏が開祖だろうと思うのですが…

作品発表以前、ポツポツと生れてた新しい試みを、より洗練した形で発表し、以後のブームを形作ったのは、『うる星』の功績じゃねーかと、自分は考えて居るのです。




参考)…『ウィキペディア(Wikipedia)』等々。




【私信】

かるらさん…オカルト企画へのお言葉、有難う御座いました!(礼)
      元の作品在って書けた文だし…受けるにゃ勿体無さ過ぎな気もしますが。(照笑)
      でも褒めて頂き、大変嬉しかったですv

四条さん…ブログをお気に入りに登録しといて良かったなと…や、事はちっとも良くないけど。(汗)
     でも本当、ブログ開設して下さってて良かったなと思いました…現在の進行状況を知れて安心出来るから。
     早く全て元に戻るよう祈ってます。

     …って書いたら…復活されたそうです!(笑)
     危惧してたよりずっとお早い復活、良かったですねぇ。(本当に…)




脈絡も無く【先週~今週位にかけてのワンピ感想】


ま だ 引 張 り ま す か …! (汗)

これはアレですか?ナミバトルへの流れ?(しかしそれでは対決した意味が薄れ…)

シンドリーちゃん…初登場時、命令に絶対服従してないんすけど。(笑)
何かキャラの関係が急激に変った気がして混乱…「おのれホグバック~!!」とストレートに向かい難いなぁ。(汗)
正直、反抗的な部分は要らなかった気がする(面白かったけど)…その上で「絶対服従故に融通が利かない」だったら、混乱無く観られたかなと…。(汗)

「魂が無ければ…私の思い通りになるじゃありませんか。」(高橋留美子氏作、人魚シリーズ『約束の明日』より)

…今、頭がルーミックなもんで、思い出しちゃったよ。(汗)

人間とは、哀しい生物だなぁ…。(←いや、ホグバックを見て…ですよ)
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歌え!!アニソン!!~うる星やつら・1~

2007年09月02日 20時18分23秒 | アニソン
――諸悪の根源と言えなくもない。



――キュルルルルルルルルゥ~~~~~~…!!――キラーン!!!…リロリロロ……!

テテテテテテテテテテテテテテテテ♪
テテテテテテテテテテテテテテテテ♪

あんまりソワソワしないでェ♪

貴方は何時でもキョロキョロォ♪

余所見をするのは止めてよォ♪

私が誰よりい・ち・ば・ん♪
         (い・ち・ば・ん♪)

――ツッチャラララ…♪

好きよ♪(好きよォ♪)好きよ♪(うっふんv)

好きよ♪(好きよォ♪)好きよ♪(うふふふv)

好きよ♪(好きよォ♪)好きよ♪(うっふんv)

好きよ♪(好きよォ♪)好きよ♪

――ツッチャン♪

――キュルルル~~ン!キュルルル~~ンル~~ン……!

ほっしったっちが♪ かっがやっく夜っ更け♪――テテテテテテテテ♪

ゆっめっ見るっの♪ あっなたァのすっべてっ♪――テテテテテテテテ♪

あっいっしてェも♪ あ~なたァは知ら~んぷゥりで♪――テテテテテテテテ♪

いっまっごろォは♪ だァ~れかァに夢中~ゥ♪

――チャン♪

――キュウゥゥゥン!!…キュルルルルル……!

あ~~~あ~~~~~♪ 男のぉひぃとぉってぇ~~~~~♪

い・くぅつもぉ~~~♪ 愛を持ってぇいるのねぇ♪――チャンチャチャン♪

あ~~~あ~~~~~♪ あちこちぃにばぁらまぁ~いてぇ~♪

わ・たぁしを~~~♪ 悩ませぇる・わぁ~~~~~♪

…リロリロ…ロリン♪


あんまりソワソワしないでェ♪

貴方は何時でもキョロキョロォ♪

余所見をするのは止めてよォ♪

私が誰よりい・ち・ば・ん♪
         (い・ち・ば・ん♪)

――ツッチャラララ…♪

い・ち・ば・ん♪ 好っきよォ~~♪

――ジャン♪




1981年10/14~1986年3/19迄フジ系で放映、製作はキティ・フィルム(現在はユニバーサルミュージックに吸収され、アニメ製作からは撤退)&フジテレビ。
但し実制作は前半『ぴえろ』、後半『スタジオディーン』が行っていた。
…この様に途中から制作スタジオが変更するのは、極めて異例な事態とか。(その辺り、詳細はまた後で…)

第1~100話迄のOPタイトルは『ラムのラブソング』、作詞は伊藤アキラ氏&小林泉美氏、作曲&編曲は小林泉美氏、歌ってるのは松谷祐子氏。
ウィキペディアによると、あの「うっふんv」は、作曲者の小林泉美氏が担当してるそう…これは松谷祐子氏が恥かしがった為だとか。(確かに気恥ずかしいわな)

「歌の中にキャラの名前やタイトルを入れない」という、今迄に無い斬新なテーマソングだと、放映開始時大評判を呼びました。
この作品以前のTVアニメOP&EDは、キャラ名やタイトルを連呼してるものが殆どだったんですよ。
してなくとも、作品のイメージを大いに匂わせ、どう聴いてもアニメソングにしか思えないものばかりだったという。

この歌の場合…タイトルに申し訳程度に「ラム」と入っていつつも、それ以外に作品を表すキーワードは篭められていない。
作品のイメージを匂わせつつも、普通のポップいラブソングとして受取れなくも無い。
アニメソングらしくない、アニメソング…それこそが企画者の狙いだったらしく。


――その狙いの意図とは?


実は『うる星やつら』の企画&製作を請負ったキティ・フィルムの母体は、『キティレコード』と言う名のレコード会社。
更に言うなら、このキティレコードを立ち上げた多賀英典氏は、元々あの『ポリドール(現、ユニヴァーサル・ミュージック傘下)』なるレコード会社に在籍して居った方でして。
「アニメソングを使って音楽を売れないものか?」と、極自然に考え付くのは仕方の無い事。(笑)

作品のファンをも抱き込んで、レコードが売れないものか…?
その逆に、レコードで惹いてファンを開拓出来ないものか…?

現在、各CD会社は積極的にアニメ製作に関わり、歌手&CDを売り込む手段に出てますが、これはうる星から始まった流れでしょう。

…だから「諸悪の根源」だっつった訳で。(笑)

もっともこの頃は未だ好意的に見られてましたね。
「アニソン界に新風を吹き込んだ」っつって。
従来のアニソンらしくないと言っても、しっかり作品世界を表現してたし…『うる星』と言う作品を考えた場合、むしろ「ラム」とか「あたる」とか、キャラ名出すのは作品イメージに合ってなくダサい…なんてね。
自分もこの歌は大好きです。
初めて聴いた時には、子供ながら新鮮に感じた覚えが有る。

ただ、うる星以降、「らしくないアニソン」が流行る様になった。
問題は安易に真似する周りの方に有ると思うけど…罪深い作品だよな~と今になって思ったり…。(苦笑)




――キュルルルルルルルルゥ~~~~~~…!!
ズン♪ズン♪ズン♪ズン♪ズン♪ズン♪ズン♪ズン………♪

シュルルルルルルルルルルルルルルルルゥ~~~~~~~~~~…――ルゥルゥ♪
…ワァァァァ…!!ヒャアア!!ワァァァ………!!――ワハハァ!!
ズンズズンズ♪ルゥ~~~~~~~…♪ズンズズンズ♪ルゥ~~~~~~~~…♪

ヘンッとぉ~ヘンをあっつぅめてぇ~~~♪「ヒョッホォ~~!」

もぉっとぉ~ヘンにしぃ・まぁ・しょぉ♪「ホッホォ~~!」

ヘンっなぁ~ヘンな・宇宙~ぅはぁ♪「ヒョッホォ~~!」

タ・イ・ヘ・ン・だっ♪だっ♪だぁっっ♪

――ドッ♪ドドドン♪

ちょっとちょっと…♪――ドゥドゥッドゥドゥドゥッドゥ…♪

何よ何よ…♪ 何かヘェ~ンだわぁ~~~~…♪――ドゥドゥッドゥドゥドゥッドゥ…♪――パァラァ♪

ちょっとちょっと…♪――パァラァ♪…ドゥドゥッドゥドゥドゥッドゥ…♪

何よ何よ…♪ どぉも少ぅし♪ ヘェ~ンねぇ~~~~~♪

ヘン~にぃ・なぁればぁ~~~♪

楽ぉしぃ~くぅなるぅ~~~♪

心ぉ~がぁ♪ 弾けぇ~てぇ♪

夜空ぁ~へ♪ 飛・びぃ・出すぅ~~~~~♪


ヘンッとぉ~ヘンをあっつぅめてぇ~~~♪「ヒョッホォ~~!」

もぉっとぉ~ヘンにしぃ・まぁ・しょぉ♪「ホッホォ~~!」

ヘンっなぁ~ヘンな・宇宙~ぅはぁ♪「ヒョッホォ~~!」

タァ・イ・ヘ・ン♪

タァ・イ・ヘ・ン♪

タァ・イ・ヘ・ン♪――だぁ~~~~ああ~~~~~~~♪「ちょっ×聞×てェ~~!!」「注目××くれよ!!」「ぎゃっ×ぃ~~!!!」「…×んだから!!」「ほ×ほ×…れるわな!」…



第1~42話迄のEDタイトルは『宇宙は大ヘンだ!』、作詞は伊藤アキラ氏、作曲&編曲は小林泉美氏、歌ってるのは松谷祐子氏(&多分出演してる声優さん達やスタッフの皆様)。

OPよりこっちの方が、より作品のイメージを強く醸し出してますな。(笑)
アニメうる星のお家芸(?)「作画暴走シーン」時のBGMとしても、よく活用されていた。
これぞ『うる星やつら』!!――な歌詞&音楽。
これが流れると意味も無くワクワクしてしまうっつか…「何だかよく解んないけど走っちまうぜー!!」みたいな?
アニソン史に残したい名曲だと思う。

あ、断っときますが、書いた歌詞(つか台詞)はあくまで自分の耳で聴いた通りの空耳アワーです。(ちなみに青文字部分は全員コーラスで)
合ってるかどうかなんて知りません。(笑)
歌の〆で、あたかも銀河系爆発・拡散してく様なガヤ(喧騒)が楽しい。


第1~第3、第6番目OP&第1~第6、第9番目EDの映像を担当したのは、南家こうじ氏。
『めぞん』や『らんま』等、ルーミック作品のOP&EDを多く手掛けてる他に、NHK『みんなのうた』でも多くのアニメーションを発表してて有名な方。

この方が制作するアニメは、キャラの動きがスムーズで人気が高い。
最も凄いなぁと感心してしまうのが、テロップをあんま邪魔に感じさせない事。
アニメ観てて…スタッフ名やスポンサー名等のテロップが頗る邪魔に思える事、有りません?
ラストの決めで、主人公の顔を無粋にも隠したり…そういうのが、この方の手掛けた映像には、あまし感じられないの。
3番目のEDの『星空サイクリング』なんか、むしろ映像の一部となり、巧く引き立ててすら居る。
そんな訳で、最近はノンテロップバージョンのOP&ED映像をDVD特典に入れるアニメが主流ですが…この方が手掛けたものだけは、テロップ付のが良いような気がする。

残念ながらノンテロップ映像だが、どんなOP&EDかはこちらを→(http://www.youtube.com/watch?v=S9Xg7CHq5m0)(違法だが…)
音が出るので気を付けて下さい。

うる星以前のOP&EDは、その殆どが「キャラの顔(主人公)さえ紹介してりゃあ良いや」ってな風で、一部の作品を除き、あまし凝った映像は観られなかったんですな。
そんな中、この作品のOP&EDが大きな反響を呼び、アニメ雑誌は挙って特集を組んだ。
以来他アニメでもOP&ED映像に凝り出し、作品から離れて、1つの映像として優れたものまで作られる様になった。

…この点でも(結果の善し悪しは兎も角)、その後の歴史を変えたと言っても過言でないんじゃと。


細かい話ですが…1番目のOP&EDは、ランちゃんや弁天の髪の色が違うのです。
どうやら未だ色設定本決まりじゃなかったようで…。(笑)



参考)…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』&他色々。(多過ぎて書き切れんのよ…)(汗)
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歌え!!アニソン!!~銀河旋風ブライガー~

2007年05月07日 22時01分46秒 | アニソン
――「『国際映画社』って知ってるかい?昔チープだが粋なアニメ作って暴れ回ってたって言うぜ!」(←バクシンガーOPナレーション風に)





(ブライガー♪)

「夜空の星が輝く陰で!!
悪の笑いがこだまする!!
星から星に泣く人の涙背負って宇宙の始末!!
銀河旋風ブライガー!!
お呼びとあらば、即参上…!!」

(ブライガー♪)――チュイーーン!!!

――ダカダカダカダカ…♪

――キュイン!!キュイン!!――キィーーーン…!!!

チャラッチャ~ン♪チャラッチャ~ン♪チャラッチャ~ンチャチャ♪チャッチャ~ン♪

チャラッチャ~ン♪チャラッチャ~ン♪チャラッチャ~ララ♪チャッチャ~~♪
                                 (ブライガー♪)

J9♪ J9♪ 情けぇ~無用♪

アステ~♪ ロイド~♪ ベルトのぉ~♪――チャッチャッチャッ♪

アウト~♪ ロ~もぉ~♪ 震え~出すぅ♪

コズモレンジャー・J9~♪(フ・フ・フ・フッ♪)

宇宙空間~♪ 突ぅっ走るのさぁ♪

ブライサンダー♪(チャーン♪) ブライサンダー♪(チャーン♪)

十万光年♪ 星の煌き♪

飛び交う~♪ ブライスターーー♪

広がるプラズマ♪

ウ♪(パァ♪) ウ♪(パァ♪) ウルフのぉマーク♪

あ♪(パァ♪) あ♪(パァ♪) あいつはぁ~~~♪(パパパパァ~♪)

ぎ・ん・が・旋風~~♪
(フ~~~~ウ~~~~♪)

ぎ・ん・が・旋~風~~~♪
(フ~~~ウ~~~ワワ~~~♪)

ブ~~ラ~~イ~~ガ~~~~~~♪

――キシィーン!!――キシィーン!!――キシィーン!!

ペレレレレレェ~~♪

ペェ~レレレレレペェレレレペェレ~~~~♪

ペェ~レレペレレレペェ~~~~ペレレレ♪

ブライガー♪――ドゥッドゥッドゥッ♪

ブライガー♪――ピキーーーーン…!!!




1981年10/6~1982年6/25迄、TV東京他一部放送局で放映されてたTVアニメ。
制作は国際映画社…今は業績不振により、アニメ制作から撤退した会社です。

OPタイトルは『銀河旋風ブライガー』、作詞&作曲はタイムボカンシリーズ主題歌で有名な山本正之氏、編曲は高田弘氏、歌ってるのはたいらいさお氏。
このOPもアニメファンの間で伝説として語り継がれてる程素晴しい出来。
金田伊功氏のアクション激しい映像、山本節の効いた粋な歌詞&曲…はっきり言って今の時代に流しても全く見劣りしないと思う。(てゆーかアクション面で比較するなら勝ってる)
何より冒頭の必殺仕事人風ナレーションが絶妙。


西暦2111年――人類は華やかな宇宙開拓時代を迎えていた。

しかしその陰で惑星開発利権や腐敗した権力と結びついた巨大な犯罪組織が台頭。

『コネクション』と総称されるこれら犯罪組織を前に、力弱き人々はただ蹂躙されるままで居るしかなかった。

そんな退廃した時代の真っ只中、隕石群『アステロイドベルト』の歓楽街、ウエストJ区9番地に、『かみそりアイザック』、『ブラスターキッド』、『飛ばし屋ボゥイー』、『エンジェルお町』等若者4人が集結――宇宙の始末屋『コズモレンジャーJ9』を結成する。

J9は巨大ロボット『ブライガー』を駆り、多額の報酬と引き換えに、のさばる悪を闇から闇へと葬り去って行くのだった――


…以上、ほぼウィキペディアに載ってた粗筋通りに。(汗)
時間が合わなくて、2~3話位しか観た覚え無いんですよ…観たかったんですけどね。

解り易い例えするなら、「ロボットアニメ版必殺仕事人」じゃねーかなと。
切れ者だけど曲者共が寄り集まって、報酬貰う代わりに悪の始末を引受ける。
ストレートに正義の味方してない点が当時の若者に受けまして、あまし放映時間と局に恵まれてなかった割には現在でもアニメファンからの知名度が高い。
主人公はブラスター・キッドこと『木戸丈太郎』、かつて軍隊でエーススナイパーだった程の射撃技を持つ青年。
他、ナイフ投げの名手でチームの紅一点『マチコ・ヴァレンシア』に、凄腕レーサーの『スティーブン・ボゥイー』に、クールな切れ者リーダー『アイザック・ゴドノフ』…主人公以外も非常に魅力的なキャラばかりで、むしろロボットよりキャラ人気のが際立ってましたね~。

キャラの絵が見事に『ルパン』してるんですよ!(笑)
キッドはルパン顔だし、お町なんてモロ不二子ちゃん。
これはキャラデザ担当した(故)小松原一男氏(←ハーロック等で有名な方)によると、わざと意識しての事だったそうな。
「最も粋と称されていたアニメ『ルパン』の様に、お洒落で若者受けする作品にしたい」とのスタッフの意気込みが伺えるエピソードじゃないかと。
或る意味『カウボーイビバップ(1998年放映)』の御先祖様に当るような気がする。


ロボット設定自体は、何と言うかゲッターロボ並に無茶苦茶な理論で巨大化したりして、良くも悪くも「面白けりゃ良いのよ」的ノリなB級娯楽作に感じられた。(笑)
この後タイムボカン宜しくシリーズ化して、ロボット版新撰組『銀河烈風バクシンガー』、80日間世界一周をモチーフにして制作したらしい『銀河疾風サスライガー』と続いてった。
ただ会社の経営が次第に悪化してった煽りを食らって、後のシリーズになればなる程作画の出来が悪くなってくのが哀しい。
どれも設定悪くない…設定だけ貰って今の時代にリメイクしても受けそうな気がするんですが。


この作品だけでなく国際映画社のアニメは、どれも「設定は面白いんだけどね…」と感じられるモノが実に多い。
それ故か、正直どれも傑作とは言い難い作品ばかりな割に、今でもファンが多く付いてるんですよ。
『アクロバンチ』も話はアレだけど、「伝説の秘宝求め、巨大ロボット内に居住し、古代遺跡を尋ねて彷徨う一家の話」っつうアイディアは、非常に面白く感じられるもんな~。


個人的に『亜空大作戦スラングル(1983年放映…ロボット版スパイ大作戦って感じの作品だった)』の前半が好きでファンでした。
てゆーかチームの紅一点『セクシィ』が好きでした。
度胸の良い脱ぎっぷりが最高だった。
ムサイ男ばかりの中で、スケスケネグリジェ姿を披露したりと、兎に角無邪気によく脱いだ。(声はラムちゃん役の平野文氏が担当していた…計算づくだな、スタッフめ!)
負傷してチーム離脱した際は悲しかった…つか同じ声優さん使うなら、キャラまんまでも良いじゃねーかと思った。(交替して入ったキャラの声も、同じ平野文氏だったんよ)
何なんだ!?あんまり脱いでばかり居るから、PTAから抗議でも来たのか!?
…と怒って観るのを止めた訳だ……まぁそれだけでなく、後半はかなり作画が乱れて、正直観るの辛かったからねぇ。(前半も偶にしか作画の良い回無かったけどさ)
しかし自分…昔から「度胸の良い脱ぎっぷりを魅せる娘」に弱いなぁ。(苦笑)


後『ずっこけナイト ドンデラマンチャ(1980年、葦プロとの共同制作品)』が好きでした。
名作『ドン・キホーテ』を元にしたギャグアニメなんすが…

――主人公「ドンキホーテ・デ・ラマンチャ」は、最愛の姫「ドルシネア」を生涯守り抜こうと誓いを立てる騎士。

しかしその「ドルシネア」は、日々悪事を企む腹黒王様の娘だったのだ。

美しい容貌(ナイスバディ)に似合わず、口八丁で主人公をこき使い、父親の為に悪事を働かせようとするドルシネア。

とは言え根っから「ずっこけな性分」が災いっつか幸いし、結果として姫の悪巧みをしくじらせ、毎度の如く人助けしてしまう主人公であった――


……この最高に「ままならない」展開が好きでした。(笑)

再放送マジお願いしたい。
「ドンデラマンチャ♪ ドンデラマンチャ♪ ドンデラマンチャ♪ ドン♪ ドン♪」という、たわけたOPも忘れ難いです。
(サンプルとしてちょびっとだけ此処で聴けます→http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1985000)


国際映画社がアニメを制作してたのは1979年~1985年迄の約6年間のみ…非常に短命な会社だったと言えましょう。


「傑作や名作は作ってなかったけど、味の有る作品を残してる」っつう、今は無きアニメ制作会社さんは他にも有ります。(『ナック』とか…いや制作から撤退しただけで、会社自体は未だ在りますが)
残された作品は殆ど再放送される事も無く、ビデオも販売されずに、ただ忘れられるままに任せてる。

……つくづく勿体無い話だよなぁと思うのだが。

本当は自分もそういう作品こそ紹介したいんだけどね…マイナー作品だと資料少な過ぎて書けないんですよ…。(哀)




参考)…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』&月刊『OUT』。




…以前話したように、今回でアニソン話は一旦お休み。
再開は9/2~で…『うる星やつら』から始める事になる。

9/2~10/10は『うる星祭』と題して、『うる星』ばっか採り上げる予定ですんで。(笑)




【私信】

かるらさん…ええ、まんま『にゃんこの目』のアダルトバージョンかと。
       自分の書く物は調子を少し変えてるだけで、中味は皆同じのワンパターンな気がしますです。(苦笑)
       こちらこそお言葉有難う御座いましたv
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歌え!!アニソン!!~六神合体ゴッドマーズ~

2007年05月06日 21時58分52秒 | アニソン
――雄叫ぶ御用意を。





――ズーーーン…♪――ズーーーン…♪――ズーーーン…♪――ズーーーン…♪――ズン♪

――チャーーーン♪――チャーーーン♪――チャーーーン♪――チャーーーン♪
ズンズンチャチャ♪ ズンズンチャチャ♪ ズンズンチャチャ♪ ズンズンチャチャ♪

――チャーーーン♪
   ズンズンズン♪

「ゴ…ッドマーーーズ!!!!」

――ズッチャーー♪――ズッチャーー♪

ゴーゴーマーズ♪ 宇宙を駆ぁ~けろぉ~♪(ポウゥ…♪)

ゴーゴゴー♪ や・すむこ…とぉ~なくぅ~♪(ポウゥ…♪)

危険な奴等が来るぅ♪(ポウゥ…♪)

宇宙の暗闇からぁ♪(ポウゥ…♪)

さあ目を覚ましてくれぇ♪(ポウゥ…♪)

せ・い・ぎ・の使者♪ ガイヤーーー♪

――チャン♪(フィヨヨヨヨヨヨヨ…!!)

ゴーゴーマーズ♪ 渦巻くう~みを~♪――チャラララ~♪(ポウゥ…♪)

ゴーゴゴー♪ 氷のかぁ~べを~♪――チャ~~ララ~♪(ポウゥ…♪)

突き破る時が来たぁ♪(ポウゥ…♪)

6つの誓いが今ぁ♪(ポウゥ…♪)

1つの勇気になるぅ♪(ポウゥ…♪)

ふ・か・い・眠りから♪ 覚めろぉ~~~~~♪

「六神合体ーーーーーぃ!!!!」

ヴォウ・ヴォウ・ヴォウ・ゴーーーッドマーズ♪ 強いち・かぁらでぇ~♪

ゴーーーッドマーズ♪ 地ぃ球を・救え~♪

――チャーーン♪

見せ・ろよ・ゴッドマーァズ♪

その・すぅが・たぁ~を♪

宇宙・ぅを駆ける…♪ 王・者ぁ~~~~~~♪

――ズーーーン…♪――チャーー♪――チャーー♪――チャラッ♪

――ズーーーン…♪(ポゥ…♪ ポゥポポポポゥ♪)

――チャーーチャン♪




1981年10/2~1982年12/24迄、日本TV系で放映されたTVアニメ。
制作は東京ムービー新社。


OPタイトルは『宇宙の王者ゴッドマーズ』、作詞は三浦徳子氏、作曲は小田裕一郎氏、歌ってるのは樋浦一帆氏。


原作は国内初巨大ロボットアニメ『鉄人28号』の作者としても有名な横山光輝氏の漫画『マーズ』…しかし殆どオリジナルな内容らしく。
2002年に『神世紀伝マーズ』と言う名で、原作に割かし忠実に再度アニメ化されたそうな。

原作は確か神々の命によって地球に派遣された主人公が~って設定で、だからこそ『6神』って設定が活きた訳ですが、アニメではその辺りただ各ロボットに神の名前が付けられてるってだけで、深い意味付けは為されてなかったような気がします。


――1999年、太陽圏開発を推し進めていた地球人類は、地球征服を企てるギシン星皇帝『ズール(←やたら長いマントを羽織ってる事で有名な方、宇宙に棚引くそのマントの端を見た者は誰も居らんと言う)』から突如攻撃を喰らう。

地球防衛を任務とするコスモクラッシャー隊々員『明神タケル(マーズ)』は、戦いの最中に覚醒、己が「17年前産れて直ぐに皇帝から人間爆弾として送り込まれた存在」だという事を知る。(←ドラゴンボールの悟空みたいだな)

核となるロボット『ガイヤー』とシンクロ、テレパシー能力で世界各地に眠る6体のロボットを呼び寄せ合体…無敵のロボット『ゴッドマーズ』を操り、ギシン星の刺客に挑むマーズ。
しかしその行く手には、敵側に囚われた双子の兄『マーグ』との悲しい戦いが待っていた――


良くも悪くも王道的ロボットアニメだった気がする…少なくとも前半迄は。
前半は観てたんですよ…『バビル2世』の如く(原作者同じだしな)前半は己の不可思議な能力・正体に苦悩する主人公を中心に描いてて、その謎めいたドラマは観ていて結構面白かったです。

しかし後半なるとストーリーがあらぬ方向へ転がり出す。
後半に出て来た主人公の双子の兄『マーグ』が、薄幸の王子様的風貌&設定で、女性に物凄い人気が出ましてな。
はっきり言って主人公タケルの人気を攫ってました。
1時期アニメ雑誌の表紙を占拠してましたもん。(主にアニメディア)
極め付けはオリジナルビデオアニメ『十七歳の伝説』だろう…マーズじゃなくて、マーグを主人公にして1本ビデオ作っちまったという。(主人公の立場が…)


「戦わなければならない哀しい運命の美形兄弟」っつう、非常に女性のツボを突く設定(笑)は、同人界に異色のカップルジャンルを生出しましてな。(それ以前から有ったけど、裾野を一気に拡大させたのはこの作品じゃないかな~と)
所謂『やおい』と呼ばれるジャンルですが…未だに、いやむしろ発展を遂げて、最早独特な世界を作り出してる気がする。
それ専門の漫画雑誌まで出現したもんね~。


とまぁロボットアニメで在りながら、むしろ違う面で歴史を築き、有名になった作品ですが、ロボットのデザインも悪くないと思うのですよ。
設定がロボットアニメ全盛期らしいオーバーなもので、説明読むと笑ってしまう。


・ガイヤー…普段は太平洋上の明神礁の石像の中に隠れている。
・スフィンクス…普段はエジプトの石像の中に隠れている。
・ウラヌス…普段は北極の氷山の中に隠れている。
・タイタン…普段はインド洋の海底に潜んでいる。
・シン…普段はアンコール遺跡の中に隠れている。
・ラー…普段はイースター島の石像の中に隠れている。


…世界各地に潜んでいるこれら巨大ロボット達が、地球ピンチの際には空飛んでマーズの元に駆け付ける訳ですが、呼ばれる度にむしろ地球がピンチに陥りそうな気がします。
地球を守る為とはいえ、世界の皆さん大変だ。(笑)

ただ惜しむらくは、合体して『ゴッドマーズ』になっちゃった後、あましアクション無かった印象が強いんですよ。
「ファイナルゴッドマ~~~ズ!!!」と叫び、敵斬り付けてお終いだったような。
その理由として…線があんまり多いロボットなんで、「描くの大変だから動かしたくない」という作画の都合により、動かさない方向で行ってたっつう話を聞いた事が有ります。(笑)
あんまり動かない様から、ロボットアニメファンからは「不動ロボ」と呼ばれていたり。


元来東京ムービーは名作物やスポ根物で売ってて、ロボットアニメは制作した経験が殆ど無かったんですよ。
1980年に初の巨大ロボットアニメ『太陽の使者 鉄人28号』を制作して、その次に制作したのがこの作品らしく。
ロボットアニメブーム吹荒れる中、スポンサーから「作れ」とせっつかれて、苦心の末生出したのがこの作品だったのかも知れない。
ロボットアクションに慣れてないスタッフが多いという理由から、「兄弟の確執」という人間ドラマの方に重きを置いたんじゃないかなと。
結果として人気を呼んじゃったのだから、世の中面白い。(笑)

所でチーフディレクター名見たら、『ムーの白鯨』と同じ方でした……オカルト臭漂う設定といい、生き別れの兄弟(姉妹)が戦う展開といい、どうりで似てると思ったら。(笑)


ファンの方には申し訳無いが、後半は離れてしまったんで、オチ知らないんですよ。(汗)
ただOPは好き…今でも歌うと燃える。
全ロボットアニメ主題歌中でも、屈指の名曲だと思う。
つかカラオケでこの歌流されると、限界超えて雄叫んでしまうんで、ラストには持って来ないよう、仲間内で暗黙のルールが決められていたり。(笑)
ほぼ半日歌って〆にこれ歌ったら、下手すりゃ死人が出る気がする…恐らくは「六神合体~~~~~!!!!」の所で憤死。(本気にしないように)


突然ですが、此処で『名探偵コナン―アニソン殺人事件―』


「犯人は貴方だ…お兄さん!!」

「ちょ!?…ちょっと待って下さいよ、毛利さん!!…言ったでしょう?僕はただ妹の孫子とカラオケを楽しんでいただけだって…!」

「そうだぞ、毛利君!!…鑑識の結果、妹の孫子さんの体からは、毒薬の類は検出されて居らん!」

「…確かに一見すると、孫子さんは不幸にも発作を起して亡くなった様にしか思えません…。
 しかし目暮警部殿、これは犯人が巧妙に仕組んだ計画殺人なのですよ…!
 ――高木刑事!2人が歌った歌のリストを、もう1度読んで下さいませんか?」

「は…はい!!
 え~と…『アルベガス』…『鋼鉄ジーグ』…『ザンボット3』…『コン・バトラーⅤ』…『ゲッターロボ』…『マジンガーZ』…『『グレートマジンガー』…『ザブングル』
 …『ブライガー』…『ゴッドマーズ』…『モスピーダ』…『スラングル』……」

「…これが一体どうしたと言うのかね?」

「ちょっと待って!!それって全部シャウトのきついロボットアニメソングばかりじゃない…!!
 まさか…!?」

「…そうです…佐藤刑事!!
 犯人は心臓の弱い…しかしアニソンに目が無い孫子さんの性質を見越して、予めシャウトせずには居られない歌ばかりを予約したのですよ!!
 この推理が間違ってると言うなら…心臓の弱い者を相手にしたカラオケで、この様な偏った選曲をした理由を、御聞かせ願えますか?…お兄さん…!!」

    ――チャ~ララ~ラ~~♪ チャ~ララ~ラ~ララ~~♪(←BGM)

「……………あ…あいつが悪いんだよぉ~~~!!!
 孫子が……俺の楽しみにしてた『Yes!プリキュア5』の予約録画消しちまったから…!!」

「お兄さん…楽しみにしていたアニメの予約を消されて悔しい気持ちはよく解ります…。
 しかし、だからと言って、人を殺しても良いという理由にはならない…!!」




………まったくだ。(笑)
てゆーか心臓の弱い人をカラオケに誘ってはいけない。(笑)




参考)…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』&東京ムービー公式サイト。




立夏なんでテンプレ変えました。
野球の無い国に行きたい方には、嫌な事思い出させるようで申し訳無い。(笑)
しかし未だ5月だし…去年此処から記録的な連敗し出した巨人というケースも有りますから…。(苦笑)
けど今年はセもパもずば抜けて強いチーム無いような気がする。





【私信】

ウロウロさん!!

今ちらっと見たら、何故かブログ鑑定出来てる!!(突然何故!?)
今直ぐこの頁1番下の記事を見てくれ!!(明日には次の頁に下がっちゃうから…)

…恐ろしい位自分に似合った鑑定がされててナイスだぜ!!(爆笑)
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歌え!!アニソン!!~Dr.スランプ アラレちゃん~

2007年04月30日 23時27分41秒 | アニソン
――天才、現る。





――ポポポンポポポンポポンポポポポン♪

チャチャッチャチャ♪チャチャッチャチャッチャチャチャ♪チャチャッチャチャ♪チャチャッチャチャッチャチャチャ♪

――キキィッ!!――ドシン!!!!

チャチャッ♪チャチャッ♪チャチャッ♪チャチャッ♪チャチャッ♪チャチャッ♪チャチャッ♪チャチャッチャ♪

――グォォォ…ア!!!――ポン!――ガシーン!!!!

ヂャヂャッヂャヂャ~ヂャッヂャ♪――ポポポン♪

ヂャヂャッヂャヂャ~ヂャッヂャッヂャッヂャッヂャ♪

来ったぞぉ~♪ 来・た・ぞ♪ ア~ラレちゃ・ん~♪

――パララッ♪

キーンキンキンキンキンキン♪

テケテケテッテンテーン♪

――パララッ♪

ピ~ピピッピプッペッポ~♪ ガッ・ちゃん・も♪

――シュルルルルルゥ~~♪

ゆぅめの爆弾♪ 打上げろぉ~♪

お~日様ニッカニカ♪

ブタさん…? 「あ…!えと…!え~とぉ…!」

――チャチャッチャチャッチャ♪

みぃ~んな集ぅ~まれ♪ ペンギンむぅらぁにぃ~♪

どぉ~んな・コ・ト・がぁ~♪ 起るかなぁ~♪

それ行けイッシッシッシ♪ お・た・の・し・み♪

――ッチャチャチャン♪


みぃ~んな集ぅ~まれ♪ ペンギンむぅらぁにぃ~♪

どぉ~んな・コ・ト・がぁ~♪ 起るかなぁ~♪

それ行けイッシッシッシ♪ お・た・の・し・み♪

――ッチャチャチャン♪

ピッピッピィ~ピピッピィ~~♪

ピィ~ピピッピピッピィ~~♪

ピィ~ピピッピピッピッピィ~~♪

ピピッピピッピッピィ~~~♪

パァ~パパァ~パパッパァ~~~♪

パァ~パパァ~パパッパァ~~~♪

パァ~パァ~パ♪パッパッパッパッパァ~~~~~♪

――チャン♪

「んちゃー!!!」





1981年4/8~1986年2/19日迄、フジ系で放送されたTVアニメ。
制作は東映動画(現、東映アニメーション)。

OPタイトルは『ワイワイワールド』、作詞は河岸亜砂氏、作曲は菊池俊輔氏、編曲はたかしまあきひこ氏、歌ってるのは水森亜土氏&こおろぎ’73の皆様。

放送当初、ブタさんの台詞は「ホーホケキョ!」だったと記憶してるのですが、自分が持ってるビデオではこの台詞パターンだったもんで、そっちを書かせて戴いた。


原作は鳥山明氏が『週刊少年ジャンプ』で1980年5・6合併号~1984年39号迄連載した少年漫画。
氏にとっての連載デビュー作でも在ります。
原作の正式タイトルは『Dr.スランプ』で、これは当初作者が決めてた主役は「則巻千兵衛」博士だった事から。
が、その後担当に就いてた鳥嶋氏(←千兵衛博士のライバル、「Dr.マシリト」のモデルにもされた御方)から、「こっちの女の子を主役にした方が良い」と言われて変更、「アラレちゃん」が主役になったそうな。
アニメではその辺り更に強調が入って、タイトルに「アラレちゃん」が付けられたのでしょう。


紹介する必要も無い程有名な漫画ですが、一応粗筋説明すると――


ペンギン村に住む「則巻千兵衛」と言う天才発明博士が、或る日超高性能アンドロイドの女の子を創り出した。

博士はその子に「則巻アラレ」と言う名前を付け、自分の妹として皆に紹介する。

アンドロイドらしくスーパーパワーを秘めたアラレちゃんは、毎日村の皆を巻込みハチャメチャな騒動を繰広げる。

でも「アラレちゃん」の正体については内緒。

皆の前では普通の元気で可愛い眼鏡っ子という事に――


――していた筈だが、後半はバレてたっつうか、はっきり言ってどーでも良く思われてたんじゃと。(人外キャラばっかになっちまってたし)(笑)


この作品が漫画&アニメ界に及ぼした影響は大きかったでしょうね~。
それはこの作品以降に発表された漫画絵&アニメ絵の傾向を見れば解る。

それ迄少年漫画界の主流は劇画だったのですよ。
しかし『Dr.スランプ』登場後は、劇画離れが急速に進んで、コロコロした絵の作風が流行り出してるんです。
これは同じ頃絶頂期を迎えた「高橋留美子」氏の作品からの影響も強いでしょうが。

多分両氏の作風は、少女漫画界にも影響を及ぼした…今みたく男女問わず少年漫画が人気有る状況を作ったのは、『うる星』や『Dr.スランプ』じゃないでしょうかね~?(2作が発表される以前より、潜在的な少年漫画の女性ファンは居ましたが、より裾野を広げた元じゃねーかと)
両氏とも男女両方から受ける画風ですから。

この辺り、『うる星』の回で改めて語りたい所存。


兎も角アニメ化する以前より、『Dr.スランプ』は物凄い反響を呼んでたんですよ。
自分も単行本の表紙を一目見た瞬間、手に取って買っちゃいましたもん。
んで帰って母親に見せた訳ですよ。
「面白い漫画が出てたから買って来た!」っつって。
したら母から「私も面白い漫画買って来たのよ」なんて言って見せられた漫画は、見事同じ『Dr.スランプ』1巻だったという。
…結局1冊本屋迄返品しに行きました。(笑)


アニメ化に際しては多数の製作会社&TV局が名乗りを上げ、権利を勝ち取ったのが東映動画(現、東映アニメーション)&フジTVだったそうな。

ウィキペディアに載ってた記事によると、最初ジャンプ編集部側としては、「アニメ化しちゃったら、ファンはアニメばっか観るようなっちゃって、漫画売れなくなるんじゃ?」と懸念してたらしいんすが、いざアニメ化してみたら物凄く漫画もジャンプもバカ売れのウハウハ儲けで笑い止らず。
以降味を占めた編集部は、自雑誌の連載作を率先してアニメ製作会社に売り込むようなったと…云わば諸悪の根源である訳だ。(笑)

そうして始まったアニメは、空前の大ヒットを飛ばしましてな。
人気絶頂だった頃には、あの『サザエさん』の平均視聴率でさえ、楽々超えてた位ですもん。
最高視聴率36.9%ですよ!!…今じゃ容易に超えられない数字ですな。

んでまぁ、前述した通り、漫画界だけでなく、アニメ界にも絶大な影響を及ぼした。
『Dr.スランプ』、そして同じく1981年~放送されたアニメ『うる星やつら』以降は、2作以前に放送されてたアニメの画風とは明らかに違う。

「芦田豊雄」氏等、アニメーターさんの中でも、鳥山氏の画風に影響受けたと思われる方は多い。
『Dr.スランプ』は『うる星やつら』と共に、アニメの転換点でも在った作品だったんではないかな~と自分は考えるのです。


余談ですが…このアニメ作品、背景班はすっげー楽だったらしい。
舞台殆ど動かないから。(だとして『サザエさん』も楽でしょうがないだろうな~)(笑)




参考)…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』&東映公式サイト。
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歌え!!アニソン!!~ヤットデタマン~

2007年04月29日 23時03分55秒 | アニソン
――「ロボットアニメに非ずばアニメに非ず」な時代。






ピロロォ~~~~~♪

ピロロリロォ~~~~…ピロロォ~~~~~~♪

――ズチャラッ♪ズチャラッ♪ズチャラッ♪ズチャラッ♪――チャ~~~ン♪

と・お・くぅ…♪ 耳を・澄ませ・ばぁ~♪

聞え~…♪ るあの笛の音ぇ~~♪

ジンとぉ…♪ ゆ・う・き・が・せ・ま・るぅ~♪

正義のメロー・ディーー♪

――パッ♪パッ♪パッ♪――パラララ♪

見参~♪

流れると…きを♪ 渡ぁってぇ♪ 登場~~~♪

見参~♪

煌くとぉ~りジュ・ジャ・ク~~は何処の空ぁ~~~♪

追え♪ 追え♪ ヒ~ストリ~♪

歴♪ 史の♪ あ~と先ぃ~♪

コヨミとぉ~♪ 2人♪ 心♪ 合せぇ~~♪

ん呼べばぁ~~~♪

来たぞぉ~~♪ 来たぞぉ~~♪

だぁ~い~ぃ巨・神~~~♪

走れぇ~~♪ はぁしれぇ~~♪

だぁ~い~~♪ て・ん~ばぁ~~~♪

――ダダダダダン♪

タイム♪ 街道♪ タイム♪ カーゴで♪ 

ヤァット♪ ヤァット♪

ヤァットデ~タ~マ~~~ン♪

デタマ~~~ン♪

――ズチャラッ♪ズチャラッ♪ズチャラッ♪ズチャラッ♪――チャ~~~~~~……チャチャン♪

「何時までもそーゆうカッコさせないからなあ!!!」――プギュウ!!!






1981年2/7~1982年2/6迄、フジ系で放映された『タイムボカンシリーズ』第5作目。
制作はタツノコプロ。


OPは『ヤットデタマンの歌』、作詞&作曲は山本正之氏、編曲は乾裕樹氏、歌ってるのはトッシュ。

大抵の場合、タイムボカンシリーズ主題歌は、歌も山本正之氏自身が歌う場合が多いのですが、この作品の場合、何故かOP&ED共に氏じゃない方々が歌ってる。
同様にシリーズ最終作『イタダキマン(1983年放映)』の主題歌も氏は歌ってないですが…こちらの方は色々ゴタゴタが有ったらしく。
『ヤットデタマン』の場合、作詞&作曲は手懸けてるので、まぁ偶々なのかも知れない…。
あ、氏が歌ってなくとも、OP&EDとも非常に巧い方が歌っていて名曲。

付けられてる映像も素晴しく巧い。
OPの作画担当者、高橋資祐氏って方なのですが…アニメ『うる星』ファンにはかなり馴染みの深い方で御座いまして。
流れる様な映像を描く事で有名になった、当時を代表するスーパーアニメーターさんのお1人なのです。
この方については『うる星』の時に詳しく。

実は丁度ヤフー動画で『ヤットデタマン』配信されてるんですよ。(2008年1/31迄→http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00012/v01071/)
薔薇の散り方とか、ヒロインのコヨミちゃんのアクションシーンとか、動きが実に滑らかで要注目。
『うる星』前半、この方が担当した回は、ラムちゃんの飛び方が実にスムーズで素晴しいと評判を呼んだのです。(人呼んで『どうたく飛び』…「どうたく」っつうのは、多分氏が在籍してたスタジオ名からかと)

金田 伊功氏といい、この時代、何人もの伝説的なアニメーターさんが登場してるんですね~。(勿論今だって沢山いらっしゃいますけど…「動かし方」の独特なアニメーターさんは、70~80年代のが多い様な気がするんですよ。これはフルCG化に問題が有るかも知れない…)


作品に話戻して…。(汗)


――主人公は私立探偵事務所で助手として働くワタルとコヨミ。

或る日千年後の未来から、2人の遠い子孫である『カレン姫』が、タイムマシンに乗ってやって来る。

彼女の居る『ナンダーラ王国(←未来の地球で成立した国家らしい)』では、先代王が亡くなった事で、次期王を巡って王位継承権争いが勃発していた。

ナンダーラ王位に就く為には、王位継承の証である『ジュジャク(←手塚治虫氏の描く火の鳥に似た姿)』を捕まえる必要が有った。

しかしその『ジュジャク』は時空を越え、あらゆる姿に変化出来る力を持つ鳥…容易に捕まえられる生物ではなかったのだ。

その為、子孫である2人に、『ジュジャク』探しの助力を申し入れに来たのであった。

それを阻止して自分達こそナンダーラ王位に就こうと狙う一味が、スカプラ王朝の末裔であるミレンジョ姫と弟『コマロ王子』、そしてその配下『ジュリー・コケマツ』&『アラン・スカドン』。(2話~『ミレンジョ姫』を恋い慕う謎の色男『ドンファンファン伯爵』も加わる。声を担当したのは主題歌の作詞&作曲者である山本正之氏…シリーズ前作『オタスケマン』に出て来た『ゲキガスキー』的キャラですな。)

行く先々で彼等の妨害に遭い、ワタルとコヨミ、カレン姫は苦戦する。

そんな時、必ず何処からより、笛を吹きながら現れる謎のヒーロー、『ヤットデタマン』。

その正体は普段頼りない弱虫少年『ワタル』なのだが、コヨミは知らずに恋い慕うのだった――


…『タイムボカンシリーズ』と冠していながら、この作品は他作品と比較して、かなり異なった点が多いです。


1点目はキャラデザ…これ迄はどちらかと言うと劇画(アメコミ?)調デザインだったのが、この作品の場合は「ポップい」感じ。
全体的にコロコロした顔付に見える。
はっきりした理由は解りませんが…実はこの頃、アニメ&漫画界全体で「劇画離れ」の傾向が見えるんですよね…この件については次回で語る予定。
…キャラデザは同じ天野喜孝氏が担当してるんですがね~。

2点目は「男女ペアで戦う正義の味方」から、「男キャラ1人で戦う」様に変った。

3点目は「『大巨神』と言う名の巨大ロボットが登場 」する。

ガンダム』が空前のヒットを飛ばして以来、TVアニメ界は巨大ロボット物に占拠された様な状態となったのです。
ビデオの有る今と違い、玩具を売るしかない時代でしたから…スポンサー会社から「巨大ロボット出せ。出さなきゃ製作費出さん」との命令が下されたんではないかなと。


余談ではありますが、TV巨大ロボットアニメの歴史を振り返って――


1963年…『鉄人28号』…計1作。
1972年…『アストロガンガー』、『マジンガーZ』…計2作。
1974年…『ゲッターロボ』、『グレートマジンガー』…計2作。
1975年…『鋼鉄ジーグ』、『ゲッターロボG』、『グレンダイザー』、『ライディーン』…計4作。
1976年…『グロイザーX』、『ゴーダム』、『ダイアポロン』、『マシーンブラスター』、『ガ・キーン』、『ガイキング』、『コン・バトラーⅤ』…計7作。
1977年…『メカンダーロボ』、『ギンガイザー』、『バラタック』、『ダンガードA』、『ボルテスⅤ』、『ザンボット3』…計6作。
1978年…『ダイケンゴー』、『ダイターン3』、『ダイモス』…計3作。
1979年…『ゴーディアン』、『ダルタニアス』、『ガンダム』…計3作。
1980年…『太陽の使者 鉄人28号』、『ゴッドシグマ』、『トライダーG7』、『イデオン』…計4作。
1981年…『バルディオス』、『ヤットデタマン』、『ゴールドライタン』、『ゴッドマーズ』、『ブライガー』、『ゴーショーグン』、『ダグラム 』…計7作。
1982年…『レインボーマン』、『ゴライオン』、『ダイオージャ』、『イッパツマン』、『マクロス』、『バクシンガー』、『アクロバンチ』、『ダイラガーXV』、『ザブングル』…計9作。
1983年…『ドルバック』、『ゴーバリアン』、『モスピーダ』、『オーガス』、『スラングル』、『サスライガー』、『アルベガス』、『ダンバイン』、『ボトムズ』、『バイファム』…計10作。
1984年…『サザンクロス』、『ゴッドマジンガー』、『ビスマルク』、『ガルビオン』、『レザリオン』、『ゴーグ』、『エルガイム』、『ガリアン』、『ガラット』…計9作。
1985年…『飛影』、『ダンクーガ』、『Zガンダム』、『レイズナー』…計4作。


――と、こんだけの作品が、ブームに乗って制作された訳ですよ。


見ての通り、先ず76~77年に『マジンガーZ』が火付け役となって、第1次巨大ロボットアニメブームが到来。

その後暫し沈静化…しかし『ガンダム』がヒットしたのを期に、再び本数が増加してる。(『マクロス』のヒットも拍車をかけた)
81~84年が第2次巨大ロボットアニメブーム期。
83年なんて計10作…単純に考えるなら、1週間何処かしらの局で巨大ロボットアニメを放送していた事になる。(調べてみたら、月・木は放送して居らず)

…今を考えると、ちょっと信じられない傾向ですね。


こんだけヒットしてた巨大ロボットアニメですが、85年以降、急速に衰退してく……何故か?

これは個人的な推理なのですが…1985年、期待された『Zガンダム』が、今一ヒットしなかったからじゃないかと…。
後年『スパロボ』ゲームで人気出ましたが、当時は旧ガンダムファンにソッポ向かれちゃうわ、あまりの暗さに新ファンも寄り付かないわで、どないもこないもあきまへんがなな様相だったのですよ。(苦笑)

『ガンダム』から起ったブームが、『ガンダム』により終焉を迎えたというのも皮肉な話ですがねぇ。


更にもう1つ理由が考えられる――


1986年、『聖闘士星矢』を切っ掛けに、アーマードスーツものブームが到来。
1984年『北斗の拳』、1986年『ドラゴンボール』…この2作品のヒットにより、格闘ブームも到来。


――と、巨大ロボットアニメに取って替って、新たなブームが起きた事が原因ではないかなと。


衰退したといっても完全に消滅した訳でなく、その後も巨大ロボットアニメはしぶとく生き残っています。

1988年『魔神英雄伝ワタル』が子供達にヒットした事により、ブームが再燃したりもしました。

けどかつての勢いは最早取戻せず…このまま「兵どもが夢の跡」で終るか否かは、これから次第。


……いいかげん話を元に戻して。(汗)


タイムボカンシリーズ初の巨大ロボット『大巨神』は、結構人気を呼んだそうな。

ロボットで在りながら、感動話を聞いて涙を流す等、妙に人間染みた奴でした。
「罪を憎んで人を憎まず」と毎回慈悲深い説唱えつつ、自分の悪口は盗聴器を使ってでも聞き逃さないという、物凄く陰湿な性格のロボットでしたが(笑)、玩具の売行きは良かったそうな。
あまりの陰湿さに、「作品内容は忘れてても、こいつは覚えてる」と言うアニメファンが結構居たり。(笑)






――チャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャチャ♪

ば~んのおかずにハン・バーグ♪

――パッ♪

ヤットデタデタデタマ~~~ン♪

――パララパッパッ♪

横綱得意の小手投げ♪

――パッ♪

ヤットデタデタデタマ~~~ン♪

――パララァ~~~♪

屋ぁ根の上からUFO♪

――パッ♪

ヤットデタデタデタマ~~~~ン♪

――チャチャッチャ~~♪

能あるブゥタは鼻隠す♪

ヤットデタデタデタマ~~~~~ン♪

――ポヨヨヨヨン♪

今月の♪ お小遣い♪

テストの山勘ヤットデタ♪

箪笥の後ろの5円玉♪

ヤットデタデタデタマ~~~~~ン♪

ヤットデタァ♪ ヤットデタァ♪

待ちに待ぁってたヤットデタ♪

ヤットデタマン♪ ブギウギレディ♪

――パンッ♪





EDタイトルは『ヤットデタマン・ブギウギ・レディ』、作詞&作曲は山本正之氏、編曲は乾裕樹氏、歌ってるのは鈴木ヒロミツ氏。

ED映像も歌詞に合せて作られてる点が細かい。
5円玉でも諦めない、その根性が素敵だと思う。


タイムボカンシリーズと言ってますが、この作品、むしろ『破裏拳ポリマー(1974年放映)』のパロディーだったり。

古い作品ですが、再放送を観た記憶が有る。
普段は頼りにならない青年が、ヘルメット被って無敵のヒーローに変るという筋だった。
ヒロインは変身したヒーローに憧れるが、その正体がまさか普段こき使ってる「頼りにならない青年」だとは露知らずっつう。

同じタツノコプロが制作した作品でして、つまりは自作品パロなのですよ。
キャラの声も同じ(故)曽我部和恭氏が演じてらっしゃる。

『タイムボカン』と言うより、『ポリマー』に悪玉トリオが出演してる…そんな感じの作品だったなと。


ちなみに「普段は頼りにならない奴が、変身して強いヒーローとなり戦う」っつう、アニメや特撮でよく見られる設定の元祖は、恐らくジョンストン・マッカレー作の『快傑ゾロ』じゃねーかと思うのだが。





参考)…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』&月刊『OUT』&タツノコプロ公式サイト。
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