kotoba日記                     小久保圭介

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なめとこ山の熊

2008年09月23日 | 生活
今日は労働が休みだったので、
ゆったりできました。
オノヨーコ著「ただの私」を読み終え、
ぶり大根を作ってみました。
あと、スーパーのお総菜コーナーでレンコンの煮たやつ、
四川レンコンがあって、それも作ってみました。
といっても、初めてで、友人にレシピを教えてもらってのことです。
彼はお酒が好きで、昔から飲み屋に行っては、調理場をのぞき、
「どうしてそこはそうするの?」と一品料理のプロのレシピを、
目で盗んで、訊いたそうです。
それを家で作ってみて、
「一回目は失敗する。二回目で成功する」
と彼は言いました。

そして、
宮澤賢治著「なめとこ山の熊」を読みました。
ラストシーンが良い、という話ですけど、
僕は猟師の小十郎も、熊も、
「いつ死んでもいい、」といった内容のセリフに、
グッときました。
それは「よだかの星」でも同じですけど、
何か、凄い感じが読んでいてあります。

山折哲雄さんという宗教学者が、
宮澤賢治と斉藤宗次郎のことを話しているビデオを見ました。
すると、山折さんは開口一番「賢治は判らない」と言い、
良い感じだな、と僕は思いました。
それから探るように、
言葉を丁寧に選んで、
かつ、興奮もしながら、
「宮澤賢治は人に絶望していたんじゃないか、と思えてくる」
というくだりになって、
「なめとこ山の熊」の、小十郎と熊のセリフが、
僕の中で繋がりました。
45分、山折哲雄さんがずっと宮澤賢治のことを話していて、
山折さんが熱心にしゃべっているので、
話に引き込まれました。

昼下がり、
弁天通りを歩いていると、
本当に気持ちが良かったです。
秋の始まりは、
空気も穏やかで、
絶好の散歩日和。
木を見ながら歩いていると、
小さい時、誰に教えてもらったのかおぼえていないけど、
「木は人間が吐く二酸化炭素を吸ってくれて、人間が吸う酸素を出してくれる。だから、木はなくてはならないし、人と木はお互い助け合っている」
と言われたのを思い出していました。

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