kotoba日記                     小久保圭介

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手だ

2016年01月15日 | 生活
あの人をモデルにしたい
そう思って
スケッチをしていた
あの人に
言葉を感じたから

体から
言葉が匂ってくる感じ
奥底に
黙っている何かが
言葉を発している
わたし
だから
耳を澄ます
いや
澄まさなくても
言葉があるのは
判るの

島根は松江
小泉八雲
川の界隈


「なんかある」

あの人は目の奥から
言う

たんかく

仏の手の平で
遊んでいる感
この世で
どんな悪いことをしてきても

あの人は
仏の手の平に
居る感

仏の手の平が
持ちあげられ
または
宮澤賢治が書いた『ひかりの素足』
を思い出させる
あの人の
豊饒な情

彼らの手触りの素敵
仏性

仏様の手の平の上で
居ることを
想像している

手だった!
気づいた!
手が大事だ
手でしたことの
すべてを
思い起こしてみるまでもなく
合わせるのは
手だ
掴むのも
触るのも

自分の手の平を
見てみた
手に
全部あるかもしれない

新潟から風が吹く
青森から風が吹く
兵庫から風が吹く




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2 コメント

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Unknown (サイセイ)
2016-01-19 20:35:18
そう!手が大事…だから、啄木もじっと手を見る…
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Unknown (小久保圭介)
2016-01-19 21:54:09
そうなんです。啄木の手ももちろん、繋がりました。糸井重里が啄木の手に関して、「どうして手だったのだろう?」とずっと疑問に思っている、ということを以前書いていて。重ねて、谷川俊太郎の詩「手」を読んだ時でも、ピンとこなかった。でも、仏の手の平、ということを思っていたら、わかったような気になっているんです。全部、あらゆることすべてと言ってもいい、手でおこなうんです。このことはもっと考えてゆこうと。
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