サワフタギの葉

十時間も
眠ったままだった
海が目前に見える
岩影に身をひそめ
波の音を聞いて
夢を見ていた

三枚の毛布にくるまって
ペットボトルの水を飲んだ

明け方は冷えてきた
だから目をあける
すると
黒い海
やがて明るくなって
青い海
白い波
風が吹いて
潮の匂いが
強くなる

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そのうち
流れが良くなるさ
土手に
草の
緑

クラシックが流れる
小さなスピーカーと
街路樹の間で
わたし
いつものように
何かを探すように
やっぱり
見るのだ
空を

カラス舞う

黄金色（こがねいろ）に
光っている

サワフタギの葉

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帰
即
寝
起
入
雑
寝


　　　　　　
　　　　　　　　風よ、吹け