kotoba日記                     小久保圭介

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じゃくにくきょうしょく

2017年03月09日 | 生活
子供の時は
幼稚園バス
高齢者になったら
デイサービスのバス

緑と赤を
見ている
苔もいる
なごむ

ここの生態系は
楽しくあってほしい
風に負けないで
虫たち
生きてほしい

彼ら
何日もかけて
ゴンドラに乗って
やってきたという

巣箱を持った男
北へ向かった

盲いた人が
白杖を持ち
口笛を吹いて
西へ向かった

コンビニの席に座って
アイスを食べながら
街を見ていた
ずっと昔の映画
『ブレードランナー』
みたいだ
隣で
大柄の若者が
ずっとノートに
鉛筆で文字を書いていた
登山でもゆくのだろうか
たくさんの大きな荷物を
床に置いていた

彼は
書き取りをしていた
いくつかの日本語が書かれてあった
一番端の文字が見えた
<じゃくにくきょうしょく>
と書かれてあった

じゃくにくきょうしょくと書く男は
立ちあがって
外に出て
ガラス窓の前に立ち
煙草を吸った
まわりをゆっくり
見まわし
髭が生えていた
まだ30代

彼はどこかにゆく
大きな荷物を担ぎ
書き取りノートを持ち
じゃくにくきょうしょく
と書いて

彼は
弱にしか見えない
それでも
風は万人に
吹く

彼の行く先は
どこなのか
じゃくにくきょうしょくの道を
上手に進めるだろうか

わからない

それでも
陽は
彼の髭の生え際を
照らしている

優しい目の
じゃくにくきょうしょく男は
ゆっくりと西へ向かった



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