kotoba日記                     小久保圭介

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西へ

2018年08月14日 | 生活
ほとんど
朝からクーラーなしで
扇風機だけで
過ごすことができた
風が出てきたから
窓をあけて

ずっと本を読んでいた
たまにメールがあって
電話が鳴った
そして本を読んだ

西日がさし始め
さすがに暑くなってきて
気分も変えたくなってきて
本を持って
コメダにゆく
そこで
最後までいっきに
読み終える
一日で一冊読み終える
ちょっとした喜び

浄心まで歩いてゆく
ずっと散歩していなかった
夕の町を歩いてゆく
閉ざされた商店街
なかでも
市場の閉鎖は痛々しい
新たな店舗が立つ予定もなく
弁天通りはしぼんでゆく
もう今時は
誰もこの道を
歩いてはいず
車がこの道をゆく

商店街とは
歩くところだった
歩かなくなった現代
商店街はしぼんでゆく
それでもやっている店がある
いつ来るかはわからぬ客を
伽藍の中から
見つけている

浄心の交差点までゆくと
地下鉄ののりばがあって
人の往来がいっきに多くなる
人が集まる場所に
店はでき
人がいない場所に
草は繁る
店も大事
草も大事

とんと
鳥を見なくなった空
その真下で
わたしたちは
生きている
半額になったお寿司と
安いバナナを
手に持って
煮えたぎる
マグマの上を
歩いてゆく



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