kotoba日記                     小久保圭介

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男は北へ向かった

2021年07月06日 | 生活
  



くもり

北エリア
ヤマダさんと

かの人のことを
淡々さんから聞く

友達の月命日
来月は一周忌
早いな
コロナ渦で
一周忌には出られない獅
奥さんに伝えねば
ワクチン接種後の
9月頃
改めて
お伺いして
手を合わせたい

ワクチン接種したら
三島さんのお墓に参り
小谷さんのお墓に参りたい
それはずっと前から
思ってやまぬこと

---


男はキャリーバッグをひいて
北へ向かった
交差点の前
靴底が剥がれた
べろん
という音はしなかった
男は靴底が剥がれた足下を見た
数秒だけ見て
そのまま
歩いた
交差点を渡っても
そのまま北へ向かった
遠くで立ち止まり
靴を脱いで
靴を調べた
そして
建物の中に入り
消えた
「はあ、今日は朝からついてないな」
と男は思っただろうか
そんな常識的な思考をしただろうか
おそらくしない
男は目的地に着くことが
最優先だ
現実は
ただ朝
靴底が剥がれた
それだけのこと

迷信は
根拠なき刷り込み
あの靴底の如く
剥がれてゆくべき思考
大事は科学

帰り道
100円ショップにまわって
消毒液を入れる容器を買う














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