kotoba日記                     小久保圭介

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日輪

2009年02月20日 | 熊野


   


激しい海、
天に日輪。

熊野の光、
どんな言い方をしても、
熊野という二文字を連ねると、
ただちに光は熊野に内包されてしまう。
日輪さえ、象徴化させてしまう、それも瞬時に。
熊野は、あらゆる事象を、幻想化させ、
黄泉の国とも言われる場所、
生と死が交わる場所、
つまりは、
前後切断の瞬間に生きつつも、
常に前後があるということを、
知らされる場所。


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ほうほうほうと鳴く鳥よ、叩いて飛ばせ、彼方まで

2009年02月20日 | 熊野


    


父と朝、海へ。
父、家に戻る。

激しい。
こんなに激しい熊野灘を見たのは、
初めて。
「台風の時のようだ」
と父、発す。
昨夜、雨が強く降って、
今朝、風が強い。
携帯で何枚も写真に収め、
ムービーものべ、9分は録画。

激しい波を見ていると、
ああ、こんな小説が書きたい、と思った。
凄い海を飽きずに見入り、
拍手をして、頭を垂れて、熊野に伏せた。

睡眠、うなぎ屋、市役所、Mさん、。
井戸側沿いを山に向いて、自転車で走る。
時は昼過ぎ。
空は青く、ひどく落涙。
この時、また熊野が僕を動かしているという実感に、
打たれていた。
場所は、100円ショップを過ぎたあたり、
必死に場所に向かう僕をうながすのは、
僕の力ではない。
熊野が僕を間違いなく動かしている。力を与えている。
用事は、僕を通じて、熊野がしようとしている。
そういう実感の瞬間、人は激しく、人目はばからず、声を出して泣く。
「熊野父」と発す。

ほうほうほうと鳴く鳥よ、
叩いて飛ばせ彼方まで。
(空の青さよ、我を叩け、叩いて飛ばせ彼方まで)。
と胸で言葉が響いていた。
今回の熊野は、
今まで体験したことのない、
言い知れぬ、霊力の凄さを、
この身で感じ、実際、動いているのは僕なのですけれど、
動かされている、という感の充実に、感極まり、の時時。

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