旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

岩倉(京都)の火祭り

2018-10-19 08:28:04 | 国内

午前二時半、紋付き袴姿の人々と松明を掲げた衆が神社へ向かって行列していた。
松明につけられた鈴がチリーンチリーンと長く余韻を残して鳴っている。
いくつかの町内から集まってくる行列は石座(いわくら)神社にあつまってくる。

↓境内には十メートル以上の巨大松明が二本よこたわっている↓

これは大蛇をあらわしている。
★その昔、岩倉の里に大蛇が出没し里人や家畜に害をあたえるので石座(いわくら)神社に訊ねると、「神前の灯をもって退治せよ」とお告げがあり、それによって災いは除かれた。
この火祭りの起源とされる。

大松明からもうひとつ階段を登ったところにある神楽殿には二台の神輿が用意されている↓

向かって左が新しい。

↓さらに階段を登った薄暗い奥殿に十柱ほどの神々が祀られている。願いを一言だけ聞き届けてくださるという「一言神社」というのがおもしろい。あの岩倉家が奉納したという灯篭もある↓


神前からの火が大蛇をあらわす大松明にむかう↓

↓点火されるや炎はめらめら大きくなってゆく↓
※動画をこちらからごらんいただけます

ここしばらく雨がなかったので勢いがある。
雨で中止になったりしなくてよかった。
↓左右で燃え盛る大蛇を見ながら、村の衆は酒盛りをしている↓

一時間以上、炎をみていただろうか。

ようやく静まってくるとひと足早く子供神輿がよういされていた↓




午前四時過ぎ、子供たちが元気にかつぎだす

埋火のようになった火を

↓最後はきれいに掃出して境内をもとどおりにする↓


空にはそろそろ朝の気配

↓大人の神輿が神楽殿から慎重に運び出される↓

↓午前六時前、門前に威勢の良い声がひびく

日曜の早朝なので街に出ても静かに町を歩く。要所でだけ「わっしょい」となる。


***
京都の北、岩倉具視が謹慎させられていた場所も近い。
交通も不便で真夜中過ぎから朝にかけての祭り。まだまだ知られていないので観光客も少ない。
お神輿が出るころまで残っていた観光客は二十人もいなかった。
きけば、鞍馬の火祭はすごい人で近年は立ち止まることも許されないのだそうな。
有名でない場所でも(ないほうが?)見るべき場はまだまだある京都ですね。
千載一遇の機会、プロの京都ガイドさんに声をかけていただいて訪れることができました(^.^)。



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雨の朝、ケベックシティ下の街をもう一度訪問。バスでモントリオールへ移動し一泊、翌日帰国便に乗る。

2018-10-10 09:42:05 | カナダ

*****


ラウンジで朝食を。窓からみると今日も巨大な客船が

正午のチェックアウトまでゆっくりする。
雨が降っているがちょっと散歩に出てみよう

シャトーフロントナックのすぐ横から下の街へ降りるエレベーターがある↓

↓十人ほどしか乗れないが

あっという間に下の街へつれていってくれる

**
ケベックシティ「下の街」で↓レストランを覗く豚…

ケベック産の豚肉はブランド物として日本にも輸出されている

セントローレンス川に面した下の街はいまも賑やか
きのう見上げた、ケベックの歴史上の人物が描かれた壁↓

↓近くにウルスラ女性修道士会がもともとあった場所だという看板があった↓

ルイ14世によって派遣されてきた「王の娘たち」はここで教育をうけていたのか

ピエール通りをそのままいくと「文明博物館」がある↓

ロビーまでなら入場料は要らない。そこに、18世紀の小舟が展示されている↓

★1985年博物館前のピエール通りから18世紀の船が三艘みつかった。
沖に泊めた大きな船から荷物を運んだりしていた平底船だった。
かつてここは川岸で、1751年に埋めたてられた場所。
その時までエティエン・コーバンという船大工の工房があったと記録されているそうだ。
*****
上の街へもどり、12時にシャトーフロントナックをチェックアウト。
駅近くのバスターミナルへ

からモントリオール空港行のバスに乗る
みちすがら、紅葉が美しい

空港から十分のホテルにチェックイン
さいごの夕食もゆっくりホテルで。
このホテルに決めたのはここのダイニングがなかなか評判がよかったから。

予想を裏切らないものでした


翌朝、モントリオール空港から帰国便に搭乗










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雨のケベックシティはシャトーフロントナックで夕食を

2018-10-08 20:20:20 | カナダ
オルレアン島で素晴らしい紅葉を見た後、本格的な雨になった。
夕飯はシャトーフロントナック内のレストランに予約。外へでなくてよいのは楽ですね。

五時からはラウンジでアペタイザーが用意されている。夕食は20時過ぎだからこちらも楽しめる
タコスまで用意されている



シャトーフロントナック地上階の奥にあるダイニング。
入口付近はカフェスペースのようになっていて騒がしい。ちょっと心配したが奥の静かなコーナーにちゃんと八人用のテーブルが用意されていた
テーブルに斜めになっているマット↓



ワインが残ったのでチーズプレートを頼んだ↓

窓の外、巨大客船が停泊するセントローレンス川を見下ろすボードウォークが雨に濡れている↓


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モンモランシーの滝とオルレアン島

2018-10-08 18:18:18 | カナダ
「燃えるような」というのはこういう紅葉なのだろう

ケベックシティのガイドさんが「今はここがいちばん」と車をとめてくださった
そして、モンモランシーの滝をめざす

滝上の駐車場から滝の上にかけられた橋まで森の中を歩く

音だけ聞こえていた滝がやがて姿をあらわす

上にかけられた橋へ

※こちらから動画をごらんください

高さ83mの滝。流れ落ちるセントローレンス川の向こうにオルレアン島がある。
六つの村があるが、島への橋は1930年までなかった。
↓深さは三メートルほどの浅瀬↓

↓橋の上からモンモランシーの滝↓


オルレアン島にはフェリックス・ルクレールという「ケベック方言フランス語」の歌手の記念館がある↓

ケベックのフランス語は日本で言えば江戸時代のことば。
フランスへ渡ったフェリックスが歌うと、パリのフランス人たちは不思議な古いフランス語にびっくりしたのだそうだ。
彼が亡くなったのは1988年のこと

↑ギターをかかえた大きな記念像の近くに散歩道がある↓

夕方になり雨も落ちてきたけれど、紅葉の美しさにさそわれて歩きたくなる


すぐ近くにカシスを使った酒のお店があるので寄ってみた↓

カシスのワイン、カシスのジャム、それにあわせるスパイシーなナッツやラスクを試食


シャトーフロントナックまで小一時間で帰着。
雨も強くなってきた。
ホテルでの夕食を予約しておいてよかった。
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ケベックシティ郊外は紅葉の盛り 奇跡の大聖堂へ

2018-10-08 14:14:14 | カナダ



ケベックシティから三十分ほどのドライブでサンタンヌ・ド・ボープレ大聖堂へ

見たかった紅葉はこのあたりが盛りだ。
北米三大巡礼地になっている大聖堂が見えてきた↓

現在の大聖堂1923年に建設された五代目。
①最初のものは1658年に木造で建設がスタート。
その時式典に参加して建設作業に形式的に参加していた松葉杖なしであるけなかったルイ・ギモンという人が、石をいくつか積んだ後に突然歩けるようになった。それが最初の奇跡。
②1661年にやはり木造で二番目の教会が建設されたのだが、増える巡礼にすぐに手狭になった。
③1676年、本格的に石造りの大きな聖堂が建設され、二百年間使い続けられた。その三番目の教会はこんな姿↓後年彩色された元は白黒の写真がのこされている↓

二百年の歴史がある建物をただとり壊すには忍びなかったのだろう。
教会の入り口部分を利用した小さな礼拝堂が、新しい聖堂の横に建設された↓
↓なるほど、上の写真の入口部分だったのがよくわかる↓

内部は小さい↓奥行きはない

かつてはこの祭壇に聖アンナの聖遺物「指の骨」が安置されていたのか

④そして建設された立派な四代目の教会だったが…↓約半世紀後の1922年に焼失

⑤↓翌1923年、現在の五代目が建設されていった↓

内部へ↓

↓交差部分より360度カメラで撮影↓

↓主祭壇

現在、聖アンナの「指の骨」と「手の骨」が安置されている礼拝堂がこちら↓

↑フランスからもたらされた木彫が見下ろしている↑

前の広場に出る↓

噴水の上にマリアを抱いたアンナの像↓


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