旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

羽田からチューリヒ、そして電車でアッペンツェルへ

2012-06-25 13:07:44 | スイス
羽田発00:40のパリ行きJAL便にてスイスへ出発。この時間の出発なので夕食ではなく朝食にちゃんとした機内食が出される。本日は「沖縄料理」の朝食。
パリで乗継、11:40にチューリヒ到着。
★今回の《手造の旅》は「列車とポストバスでいく」スイス。そのために大きなスーツケースは数日先のホテルに送ってしまう。スイスならではのライゼゲペックという制度を利用して。駅の入り口で荷物をチェックインしてタグをつける。
目的駅によって、何日で着くのか違っている。人間が身軽に「列車とポストバスで」旅するためにできたこの制度があるので、スイスでこんな貸切バスを使わない旅が実現できたのだ。
本日の目的地アッペンツェルへは乗換えが必要。まずはGOSSAU行きに乗る。
今回一等利用できる八日間のスイスパスを購入した。やっぱりゆったりして快適。
GOSSAUはもう田舎の雰囲気。スロープの地下道を通ってとなりのホームへ。
今度の列車には一等席はない。開放的なローカル列車でゆっくり。
開け放った窓からはいかにもスイスらしい風景。
小さな駅はこのボタンを押して停車をリクエストするシステム。
午後二時過ぎにアッペンツェル到着。
この列車はヘリザウ号というらしい。アッペンツェル・アウサーローテン準州の街である。
小さな駅舎。とてもひとつの州(カントン)の中心とは思えない。ここからホテルまで歩いていこう。
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ヴィラフランカ⇒セブレイロ峠⇒ルーゴ⇒Vilar das Donas⇒サンチャゴ

2012-06-07 10:39:56 | スペイン
《手造の旅》北スペイン、第7日目。いよいよサンチャゴへ入る日。

午前中の青空が美しい時間にフランス人がつくった村ヴィラフランカ・デル・ヴィエルツォへ到着。個人所有の城塞。その前でさくらんぼを売っていた。
すぐ近くに12世紀ロマネスクのサンチャゴ教会がある。
ここにも「許しの門」があり、近年でも実際に使われたとの事。
巡礼路のマークがしっかり表示されている。
市役所のある広場ヘ出てひとやすみ
フランチェスコ派の教会。イタリア、アッシジの聖フランチェスコもサンチャゴに来たことがある。

**
ガリシアとの境界となるセブレイロ峠へ。※拡大してご覧ください⇒
教会内部にはイサベラ女王が寄贈したという御聖体もある。

ブラジルからきたというサイクリング巡礼に巡礼のスタンプ帳を見せてもらった。
峠のおみやげ屋さんで、「サンチャゴ巡礼すごろく」を発見。
このコマになる紙には各国の人々がモチーフになっているのだが、日本人、どれかわかりますね。それにしてもやっぱりこれが日本人のイメージなんですかねぇ。ぁあ~~~
***
ルーゴは世界遺産にも登録されたローマ時代からの城壁で有名。二キロ半の城壁がいまでもぐるりと街をとりまいている。旧市街へ入って昼食。
このあさりみたいなのもおいしかったがザンブリーニャスというホタテ状の貝がいけている。
パドロンのシシトウアーティチョークやわらかい
旧市街もよいがやはり城壁を歩くのがこのルーゴの楽みだろう。
****
ヴィラール・デ・ドーニャスという小さな村に寄ってみることにした。ここにはサンチャゴ騎士団の墓がある小さなロマネスク様式の教会がある。

*****
サンチャゴまであと五キロほどのところにある「ゴゾ(歓喜)の丘」。巡礼たちがはじめてサンチャゴ大聖堂を遠望することができる場所であった。
ここではローマ法王ヨハネ・パウロ二世もミサを行なった。その記念碑が巨大なオブジェのようにそびえている。

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サンチャゴ大聖堂のすぐ前にあるパラドールへチェックイン。
ゆるゆると街を散策して夕食。やっぱりホタテもたべておかないとね。
夕食を終えて外へ出ると濃い藍色のそらに大聖堂がライトアップされていた。前の回廊ではトゥーナ(学生の楽隊)が演奏し、気持ち良い五月の夜はふけていく。
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レオン⇒アストルガ⇒カタリナ村⇒鉄の十字架への道⇒ポンフェラーダ

2012-06-07 09:06:32 | スペイン
《手造の旅》北スペイン、第6日目
朝、あらためてレオンのパラドール内を歩いてみる。朝日の回廊。
アラブ様式の天井。

午前中、レオン観光。大聖堂はフランスでみられるゴシックのステンドグラスが美しい。
聖歌隊席はここでもお茶目な彫刻で飾られている。バグパイプを吹く猪。バグパイプはアイルランドだけでなく、北スペインでもGAITAと呼ばれて、ケルト系の音楽によく使われる。

レオンではロマネスクの美しいサン・イシドロ教会も訪れる。
サンチャゴ大聖堂にも作品を残している人物がここでも働いていた。
宗教主題もよいけれど、こういうおちゃめな表現がたのしい。これ、「犬」らしいです。
レオン王国初期の王族の墓がこの地下の礼拝堂にある。
現在は「パンテオン」であり博物館でもある。
**
アストルガの街はローマ起源の城壁が残っている。
壁の向こうにあるのは、あのガウディの造った司教館。同郷の友人がここの司教だった時に注文して建築されはじめたが、彼が死去した後次の司教と趣味があわなくて、交代した。なので、全部がガウディ作品とは言えないが、そこここに彼の雰囲気が感じられるつくり。
もちろんアストルガにも大聖堂がある。レオンと良く似ている雰囲気、やはりフランススタイル。
***
サンタ・カタリーナは時が止まってしまったかのような村である。
それでも観光客は立ち寄るので駐車場があり、そこから村へ小さな古い石橋を渡ってむかう。教会の塔にはここでもコウノトリの巣がみえる。
村へ入ってもほとんど人影なし。黒いワンちゃんがついてくる。この村、夏の暑い日には昔のスペインのように静まりかえるのだろう。

****
歩く巡礼の人々の背中をたくさん見て、我々も少し歩いてみたくなる。
廃村同然のフォンセバドンからイラゴ峠をめざして少し登っていこう。
ヒースが美しい
三十分も登って見晴らしの良い場所から振り返る
たった二キロ程の道だがやはり歩くことで見えてくるものはある。五月半ばのこの曇りの日でも暑くなるのだから夏はどれだけたいへんなのだろう。

イラゴ峠の鉄の十字架の丘は思っていたほど大きなものではなかったが、人々がひとつひとつ持ってきた願いの石が積もって出来上がったものである。

ここを過ぎると急激な下りがはじまる。小さな村の軒すれすれをバスがぬけてゆく。むこうに今日宿泊のポンフェラーダがみえてくる。
*****
ホテルへチェックインして旧市街へ歩きに行く。思ったよりも大きな町だ。

ポンフェラーダとは「鉄の橋」という意味で、実際鉄かどうかはわからないが頑丈な橋がかけられたことによってここが街として栄えてきた。

十字軍騎士団として有名なテンプル騎士団が建造した巨大な城が街と川を見下ろしている。
20時まで開いているということで、入ってみた。建物の多くは壊されたまま再建されてないので、空き地が広がっている雰囲気だが、いくつか残る砦は近年大規模に改修されて小奇麗すぎるぐらいだ。
親切な係員の方が英語でまわる順番など教えてくださる。

20時半近くになると、スペインはやっと夕食の時間となる。
ガリシア地方名物のタコエビ
気軽な雰囲気のパブレストランだったがおいしくいただきました。
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