旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

遣唐使最後の日本寄港地「三井楽(みみらく)」

2020-11-24 09:48:33 | 国内


福江のカンパーナホテルからの朝陽。

お城のように見えるのは元ホテルで今は資料館。
ほんとうの城があった場所は後ろに見える学校がある場所。

今日は福江島をぐるっとめぐり17:45につばき空港から長崎行に乗る一日。
**
島の北西端「辞本涯(じほんがい)」は日本を去る空海が名付けたとされる。

今は「柏崎港」だが、八世紀の「肥前風土記」に「美弥良久」として登場する「三井楽(みみらく)」。

もう一つの句碑は万葉集より「旅人の 宿りせむ野に 霜降らば 我が子羽ぐくめ 天の鶴群」

天平五年(733年)第九次遣唐使船で旅だった我が子の無事を祈る母の歌
「空高く旅する鶴たちよ 旅路で霜降る野に眠るわが子をみたら、どうぞその羽で包んでください」

千数百年前、空海や最長青雲の志を抱いた男たちが乗った「四つ船(遣唐使船はリスク分散のために通常四艘に分かれていた)」が、ここから故国を後にした

捕鯨基地でもあった柏崎。

↑巨大なクジラを引き上げるためにつかわれた「カグラザン」跡。
※こちらに解説されたページがありました


※「ふるさと遣唐使館」については2017年に書いたブログをごらんください

遣唐使船には一層に百から百二十人もの人がのっていたそうだ。


だとすればこの縮尺ではホンモノを再現しているとはとても言い難い。
観光客への視覚的イメージ、もう少し事実を反映したほうがよいのではないかしらん。


遣唐使船が入港したもうひとつの港「魚津ヶ埼」

大型バスはのぼっていけない城が岳から見はらすと、
溶岩が湾の中に流れ出て固まった様子がはっきりわかる。

そのまんま

この深い入り江で風待ちをしていたのか。
***

水浦教会は大浦天主堂の木造版といったかたちをしている。

すぐちかくにある現代的な建物は修道院だそうだ。
****

魚鱗観音

抱えているのは鯛

途中で出会った
*****

大瀬崎灯台は上から見下ろすことができる稀有な位置にある。
バードウォッチングをする人が背景に灯台をいれて撮影することができるので人気。なるほど。

日産は2010年福江島でEV車(電気自動車)の実証実験をはじめた。リーフ百五十台を投入し、急速充電器十四機を設置。※東洋経済新聞の頁

灯台と逆方向の展望台に上ると入江と森と山々の連なりが一望できる。
※この入江の高台にある「魚見やぐら」の写真を2018年に載せました。こちらのページをごらんください。それ以外にも違った場所を訪れています
※2017年のブログで「魚見やぐら」を使った漁についてくわしく書きました

↑七つのギザギザした山並みは「七嶽神社」のあるところさっき通ってきました。
******
昼食は久しぶりの「椿茶屋」

以前は炉辺に座り込むスタイルだったのが掘りごたつ式に新しくなっていた。


変らずおいしい塩をつくっている

*******
●明星院は、現代は真言宗に属するがもともとは空海が唐から戻った折に滞在し名付けたといわれる

※こちらのページに概略があります
本堂の天井に画かれた迦陵頻伽+実在する鳥たちの絵が見事。

********
●「あぶんぜ」は溶岩でできた海岸



その溶岩を吹きだした「おんだけ(鬼岳)」が近い

上部がきれいな芝生になっているのは山焼きをおこなっているから。

向かう途中にある見事な断層を紹介してくださった。

今回の五島列島の旅はここが最後の訪問地

福江空港から長崎へ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする