インド洋の荒波が目の前の巨大な岩に砕ける散る。
喧噪の道路に面したレセプションから暗い螺旋階段を上り、この光景を目の当たりにすれば、だれでもライトハウスホテルが好きになる。
晩年のバワは、この場所でよく海を眺めていたのだそうだ。その孤高の背中が似合う場所に思えた。
前述のらせん階段は、バワの友人だった彫刻家ラキ・セナナヤケの作品で飾られている。ポルトガルとシンハラ人+オランダ人の戦いをあらわしている。いちばん上で横笛を吹いているのが彫刻家自身ときいた。
★小松の滞在した部屋鎧戸を開けると前方から光が入ってくるデスクは快適な使いやすさだった。
洗面スペースは充分にスペースがとってあるタオルの置かれている棚がやたらと高かったのが不便。バワの身長が180センチ以上あったせい、かしらん。洗面台の高さはふつう。
****夕食のあと、上階にあるバーを訪れる。高い天井にはスリランカ各地の町の紋章などがちりばめられている↴
不思議な空間
外のテラスから、夜の岩場が見下ろせた。なんと、プライベートな夕食会をやっていた⇒
***エアコンを止め、ベッドに入る。それまで聞えなかった海の音が枕の下から、響いてくる。聞えるという以上に、ずうんっと身体の奥に響いてくる。真っ暗な岩場をたたいているインド洋の大波を感じる。「そうか、この音こそが、ライトハウスホテルの魅力だったんだ」と、知らされた気がした。写真では伝わらない、この場所でなければならなかった理由。 翌日から、この波の音に耳澄ますために、ホテルのいろんな場所に座ってみた。
****明け方五時。鎧戸の隙間から星が見えた。すぐにテラスに出る。 灯の落とされたプール。夜空に輝く星、なんとか写真に撮れたかしらん。